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感染者 -インフェクター- (II)

 前回のあらすじ!


 ヨウヘイが金をいっぱい持ってた。

 いやーびっくりだわさ。

(どうした突然)


 *


「僕はそんなにお金のない設定なんですか?5G(ゴルド)くらい いいですよ」

「あの」

「はい?」

「さっきの、間違いでした」

「はいぃ?」

 受け答えが面倒になり、もはや「はい?」に強弱をつけるだけになっていた。

「1205Gセールは間違いで、実際は1295Gセールでした」

「じゃ出しますよ」

「はいいぃぃぃ?」

「紛らわしいんですけど。会話文だけだと誰がしゃべってるか分からなくなるので、同じようなリアクションはやめてください」

「あんたも何言ってんだ!」

 店主はずごい゛イ゛ラ゛イ゛ラ゛じでい゛る゛。読めないけど。

「いえ嘘です。1500Gセールです」

「それエンドレスじゃねーか!売る気あんのかよ」

「ないです」

「はっきり言いやがった!」

「オンボロの(つるぎ)を買えよ。これは命令だ」

 店主はカッコつけて言ってたが、僕は店からすでに出ていた。

 店主は叫んだ。

「聞けや!! !!

 !  !」

 店主も情緒不安定になっていた。


 *

 なんだか疲れてしまった。

 店主の台詞を無視して出てくるまで、しゃべり通しだった。

 足取りは不思議と重くなった。別に不思議でもないが。

 気を取り直して、別の店に行くことにした。今度は、武器と防具がいっぺんに売っているところだ。


 白い煙突が特徴的な、武器・防具屋にたどり着いた。

 ドアノブをひねった。

 中に入る。

 優しい感じの店主だ。…………ん?

 全く同じ顔だ。大きさも同じくらい。ほおのふっくらさも、鼻の赤さも、たらこくちびるも、帽子も。

 奴はどこぞの病院のナースだ?気になったので、一応聞いてみた。

「いとこって、いますか?」

「200人ほど」

「さっき別のお店であなたにそっくりな人に会ったのですが」

「いとこです」

「へ…へへぇ~~~…?♪」

 情緒不安定スキル発動。

 あの時から、ある状態になることを「感染(インフェクト)」、その人を「感染者(インフェクター)」と呼んだ。その能力を使うことを「スキル発動」という。情緒不安定スキルなんて、別に必要ないのだが。

 しかし、発動してしまったものはもう仕方ない。

 ないんだよさ~~~~~♪♪♪

 ↑情緒不安定。↑


「まあ…ま……まままぁいいんだよさ。1200Gで買えるおすスメオ願いしヤス」

「…だ……だよさ?」

 店主は死ぬほど怪訝(けげん)な顔をした。

「ええ…1200Gですね……はいじゃ鋼のつるぎとデスライミュの盾でどうでしょう」

 早く帰って欲しい、という感じにまくしたてた。

 予算は足りたので、僕は満足してそこを出た。

『ルンルンらーーーーーーー!!!♪♪」

 こんな具合に。

「なんだったんだヤツは…………」

 店主がぼそっと言った。


 僕の頭の中に小気味よい効果音が響いた。

 スキルアップ!

 Lv.1

 ↓

 Lv.2


 これでLv.2か。僕はどうなるんだろう。

 今気づけば情緒不安定スキルはいつの間にかおさまっていた。

 ともあれ、僕は武器と防具を手に入れたのだった。


<続く>


 __________________________________


 完成に時間がかかり申し訳ありませんでしたm(_ _)m


 まだまだ続くので引き続きよろしくお願いします!

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