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『花』魔法✿のぷち勇者と世界樹☘の迷宮  作者: 左手でクレープ
第4章 ✿新人たちの卒業式
59/132

第59話 リンデンの『修行』と祝賀会

 Eランクへの昇格。

 迷宮探索家フローターチーム『大空グラン・シエル』の結成。

 リンデンのチームリーダー指名(本人はまだ知らない)。


― ☘

 その登録が終わったときと時同じくして、リンデンの褐色の導きの妖精(ナビゲーター)『カスミ』が光る。


 ピクンッと『カスミ』がして、直立不動になり口を開く。


― ☘

迷宮探索家フローターチーム『大空グラン・シエル』に所属しました。ご主人がリーダーになりました。『チームフレンド機能』がONになりました。申請が3件来ています。有効にしますか?』


「え? ええ? この場面でこの情報量。そして、とんでもない内容。勘弁してくださいよ~~みなさん~~~。」


 リンデンは涙目で、その報告を聞きながら叫ぶ。


―――それもそのはずである。


― ☘

 彼は只今、第7階層でスケルトンやスケルトンコマンダー、スケルトンウイザードと戦ている最中。


 しかも、ザコイチは師匠モードに入り込んでいて、リンデンに戦闘をさせていて「うーむ。リンデン……感じるんだ! 考えるな!」と、岩の上で座禅を組みながら、ぼそぼそ言っている。


 それでも、『カスミ』が機械のように繰り返す。


『チームフレンド機能がONになりました。申請が3件来ています。有効にしますか?』


「あ~もう、有効にして下さい。」


― ☘

『了解しました。チームフレンドのエヴァ様から連絡が来ました。お受けしますか?』


「ふぇ? そんな余裕は……。」


『お受けしますか?』


「うぅ……繋いでください。」


― ☘

『あ! 繋がった! ハローリンデン? 頑張ってるー?』

 『カスミ』の声が、陽気なエヴァの声になってリンデンに話しかける。


『す……すみません。うわっ! 今、戦闘中…な……ので、後で折り返します。』


『へぇ! 頑張ってるじゃん! あっ! チーム作ったよ~!』


『あ…あの……。後で……うわぁあ。』


『あのね! そのチームのボスはリンデンにしといたから!』


『え? えっえ?』


『そういうことなので、じゃ!』


「ちょっ待って……くださ、わあああ!」


『エヴァ様との通話が終了しました―――。』


― ☘

 回復薬を1本ごくごくと飲んで、内心「みんな自分勝手過ぎますよ」と恨み節を吐きながら、リンデンは、スケルトンコマンダー以外をなんとか倒す。


「いいね、いいよー。それでは最後の指揮官さんをさくっと倒すのです!」

 座禅を組み、印を結ぶザコイチの目は半目になっている。


「ち……ちくじょおおお! 強くなってやる~。」


 何かに火が付いたリンデンは、サーシャから少し手解きを受けた両手にナイフ……双剣スタイルで構えて、大剣を振り回すスケルトンコマンダーを睨みつける。



 ✿ ❀ ✿

― ☘

「エヴァさんどうでした? リンデンは頑張っていらして?」

 お花摘みから帰ってきたマーガレットがエヴァに聞く。


「うーん、すごく戦っていた? 感じ……かな?」

 良くわからないような顔でエヴァがそう言うと、


「チームのリーダーにしたからとエヴァが言ったら、「ちょっ待って……くださ、わあああ!」だって! 笑える。」

 フリージアが意地悪な笑みを見せる。


「取り合えず伝えたのなら、それでいいですわね♪」


― ☘

「うん! それじゃ『チーム結成祝い』にご飯いこっ!」

「サーシャさんも! 私達の奢り。」


 稼ぎもないのに……と苦笑いしながら、それでも美味しく食べれるご飯屋さんをサーシャは考えながら、私服に着替えて『迷宮』ギルドのオフィスを、新しく担当に加わった3人の少女を連れて後にする。


 ✿


― ☘

『ええ、ボス。どうやら(スター)の『花』魔法……どうやら迷宮探索家フローターチームを作ったようです。』


 『迷宮』ギルドのカウンターロビーで、導きの妖精(ナビゲーター)に話をするひとつの影。


― ☘

『ええ、同伴していたのは2人ですが、ひとりは貴族の井出達。もうひとりは、見覚えがあるのですが、『アリアウルフ』の秘蔵っ子かと……厄介っすね。』


― ☘

『わかりました……今後の主戦場は第10階層でしょうから、丁度いいので、『あいつら』を使って探らせますよ。では……。』


 その影は、サーシャを含めたエヴァ達が『迷宮』ギルドを出ていくのを確認して、スゥ―――とその場を離れた。




―☘第4章:Fin ✿

===============☘

✿ 読者の皆様

これにて ✿ 第4章:新人の卒業式 ✿はおしまいです♪

お読みいただきまして、ありがとう☆ございます。

第1章~第3章までの一連のお話が終わり、一転して、エヴァ達が新人を卒業するまでのお話として、原点に戻りわいわいとした章としてみました。如何でしたでしょうか?


宜しければ、BM、評価:★をお願いいたします。

 


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