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『花』魔法✿のぷち勇者と世界樹☘の迷宮  作者: 左手でクレープ
第3章 ✿月明かりの妖精
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第43話 『形見』 紫のローブ

 『ルートオブセブンスフロート』に行ってきた。

 エヴァの笑顔で言ったその言葉に、叫んでしまうサーシャと『双舞子ダブルダッチ』。

― ☘

 只でさえ、『神秘の涙(クオーツ)』の話の後である。そこに出てきたエヴァが世界樹の神秘のひとつに行ってきたという情報……特にサーシャからすれば、目が飛び出し、口はあんぐりである。


「エヴァちゃん……? 今何て?」

 驚きで固まっていた口をやっとの思いでサーシャは動かす。


「ふぇ? 『ルートオブセブンスフロート』だけれど?」

 何時もの何かあったの?の顔で再び爆弾発言をするエヴァに、カイトが呆れる。


「ふぇ? じゃねえよ! エヴァそんなとこ行ってきたのかぁ?」


― ☘

「うん。レッドスライムさんが『神秘の涙(クオーツ)』で、『花』魔法の蓮で浄化してあげてって『もも』に頼まれたら、黄色のスライムになって、連れて行ってもらった? みたいな?」


 メモを見ながら、何があったのかを彼女なりに一生懸命話しているつもりであるのだが、伝わらないし『問題発言』が連発で、流石の『双舞子ダブルダッチ』も目を丸くしている。



「え~と……カイトさん。どうしましょうか……。」

 カイトを下から覗き込むように効くサーシャ。


 カイトは、頭を掻きながら少し考えて、大声で笑い出す。


― ☘

「あははは! エヴァああ! お前本当に面白れぇなあああ! いや面白い。何言ってるかわかんねぇけどな! なぁ、まずは、お前達の仲間を紹介してくれよ。話は『後で』飯でも食いながら聞かせて貰うわ!」


 カイトは、サーシャに目配せをする。

 サーシャはそこにある意味に気が付き、「うん」と首を縦に振る。


 ✿


「そうか。姐さん達は初めてだもんねー。まず、隣のこの子が『フリージア』! 剣士ですっごく強いの! 剣先の動きがわたしやっと見えるくらいに早いの!」


 エヴァは初めての仲間。自慢の仲間を話を、大好きな家族の姐さんに紹介出来ることが嬉しくて、手をぶんぶんさせる。


「フリージアです。エヴァと同じ『S級新人』の仲間で友達。」


― ☘

 少しツンとしている彼女の口から出た『友達』の言葉に、カイトとフローラは目を細める。



「こっちが、マーガレット!! 優しいの! ふかふかなの! 可愛いの! それでねそれでね~女将さんみたいに弓が凄いの!!」


「はじめまして皆様。わたくし『マーガレット・パリス・デイジー』でございます。わたくしも同じく『S級新人』の仲間で友達ですの。」


 マーガレットは、短いスカートの先をちょんと持ち、インナーが見えない程度で広げ足を軽くクロスさせてお辞儀をする。


― ☘

「あら? パリス・デイジー……さん?」

 フローラがサーシャを見るが、サーシャの顔が少し強張ったのを感じそれ以上聞くことを辞める。


 ◇


「それでねー。第2階層で助けてあげた子で、リンデン君! 賢いんだよー!」

 最後にエヴァが、後ろに隠れるようにいる恰幅のいい男の子を指を刺す。


― ☘

「あ……はい。ご紹介頂きましたリンデン……リンデン・ビバーナムと申します。この度は、危ないところを3人には助けて頂きまして……。その……第2階層での異変は……ご存じですよね。あれ……《《僕のせい》》なんです。」


 ◇


 リンデンの震えを察し、取り合えず4人を椅子に座らせる。

 フローラがレモン色の導きの妖精(ナビゲーター)『レモ』からハチミツ入りの柑橘系の飲み物を出し4人に飲ます。


 震えながら汗びっしょりで謝っていたリンデンの様子が、少し落ち着いたのを見て、サーシャが優しく聞く。


「えっと、リンデン……君だったかな? それはどういう意味?」


「はい……実は……。」


― ☘

 リンデンがことの原因を話そうとしたとき

    扉のドアが突然がちゃりと開く―———。


 ✿

― ☘

「話中すみません。亡くなった3人が分かりましたので、遺品をいただきに参りました。その……私の担当でしたので。」


 サーシャの同僚セビオが突然ドアを開けて言う。

 顔は憔悴しており、また、ノックもせず入ってくることからその心中をサーシャは察する。



「え……?」

 青ざめるリンデン……。



「亡くなった3人って……セビオさん何を言って……?」


「リ…リンデン!? お前無事だったのか! 俺はてっきりお前も……良かった。」


― ☘

 その会話を聞いていたカイトが、悲しい表情を浮かべる。

 そして、ことの次第を理解した彼女は、冷静な目となり慈悲もなく伝える。



「リンデンだったか、お前? 確か、お前はエヴァ達に助けられた……そして新人だったよな? ならチームメイトが居ただろ?」


「は……い。」

 声にならない声で何とか答えるリンデン。


― ☘

「話の流れから仲間の人数は3人か? よく聞けよ。そいつらは……その仲間は、その異変の中で「魔物に食われて」死んだぞ。で、これが、そいつら唯一の形見だな。ひとり分だけどな。」


― ☘

 カイトは、血の跡の付いた『紫のローブ』をリンデンに向けて投げ捨てる―――。

ここから、リンデンの崩壊と救出(戦いはなし)。第2階層事件の真相に迫ります。

続きが気になった方はBM。宜しければ評価やいいね、コメントをお願いします(*'▽')

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