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『花』魔法✿のぷち勇者と世界樹☘の迷宮  作者: 左手でクレープ
第1章 ✿特S級新人として
23/132

第23話 特S級新人✿と妖精達の光の円舞曲

1章ラストです<(_ _)>

✿ ❀ ✿


「ふにゃ……。」

 エヴァが目を覚ます。 あれ……頭の下が柔らくて気持ちがいいぞ。


「おはようございます。エヴァさん。」


 目の前に、ブロンドの髪が眩しい綺麗な女の人が見える。

 しかし、気持ちがよい。 ふかふか、ふにゅふにゅだぁ……。


「今回はちょっと長かった。」

「ですわね。エヴァさん、またマザーツリーとお話をされて来たのかしら?」


 うーん、何だったっけ?

 ……マザーツリー。 はっ、そうだった!


「わぁ! ごめーん、また寝てたみたいだね。それで、この柔らかいのは……。」


 エヴァは、頭の下にある「柔らかい何か」に触れて、自分が枕にしているのが、マーガレットの柔らかな太ももであることにようやく気が付いた。


「わぁごめん! マーガレットぉぉ。重たかったでしょう。」

 慌てて頭を起こそうとするエヴァに、マーガレットは優しく頭を撫でる。


「うふふ。エヴァさん大丈夫でしてよ。それより……?」


 ✿


「そうだ! 今回は『マザーの子』とお話したんだよー。」

「まぁ!」


 エヴァは、マザーの子(第3階層への扉)に触れてからの出来事を彼女たちに話す。

 マザーツリーも、マザーの子も、加えて妖精ちゃん達も、その全てが『世界樹の意思』と繋がっていて、それなのに、各々が独立した意思を持っていることを。


― ☘

「でね。最後にマザーの子が言ったの。妖精ちゃん達に名前を付けてあげてって!」

「お名前を?」

「確か、特S級新人を卒業するまでの、サーシャさんからの宿題よね。」


「そう。宿題になってた名付け。でね。マザーの子は、私達が第2階層に戻ることも妖精ちゃんを通じて知ってたみたいなの。その上で名前をってアドバイスをくれたように、私は聞こえたの。」


― ☘

 その世界樹からの言葉は、エヴァに、あの『スライムエリア』に行かなければならない『使命感』を植え付けており、また、世界樹の意思が「そこに向かう前にこの子達の名前を付けなさい」とエヴァ達を何かに導いてくれている――。


 そんな予感を与えていた。


 ◇


― ☘

「名前なら、わたくしもう決めてましてよ?」

「私ももちろん決めてるよ。エヴァは?」

「わ、私も決めてる! へへへ。みんな一緒だねー。」


 ✿


「でも、名前を決めていても、実際にこの子達に名前を付けるためには、どのようにすればいいのでしょうね。」


「普通に名前を呼んでみたのだけれど、私に見えるこの子の名前は、白色の妖精から変わらなかった。」


 マーガレットも、フリージアも首を傾けている。

 

 本当にここに来てからは、分からないことばかりだな。とエヴァも首を傾ける。

 しかしながら、それは、なんとなく恒例となっているように思えて面白い。


「あはは。私たち、今日はこんな顔してばっかだね! あ。そうだ!妖精ちゃんに聞いてみようよ。マザーツリーのときのように。」



 3人は、自分達の妖精と向き合い、君に名前を付けたいのだけれど、どうすればいい? と聞いてみる。


 なるほど――。実は簡単なことだけれど、流石にこれは聞かないと分からない。


「あはは。簡単なのにー。これは、分からないよね。」

「ね。」

「ですわね。」


 3人は、あははと笑った後に「早速」と、導きの妖精(ナビゲーター)を手の中に返す。そして、エメラルドグリーンのカードを手から取り出す。


 そのカードに示されている導きの妖精(ナビゲーター)の欄を、指でなぞり、彼女達の名前を、各々が思い浮かべる。


 お互いの顔をチラリと見ると、全員が全員顔を緩ませっぱなしなのが可笑しい。


 そして、「で・き・た?」と、目で合図する3人。

 全員がうんうんと首を縦に振る。


― ☘

 それを確認して彼女達はカードを手に戻し、ひまわりのように輝いた笑顔で、自分の、自分だけの……愛おしいこの子の名前を呼びながら、導きの妖精(ナビゲーター)を召喚する。



―― ❁ ✿ ❀ ―――


― ☘

 出ていらっしゃい わたくしの ――カナリア

 おいでー ――スノウ・ホワイト 

 改めまして はじめまして ―――もも!!


 眩く「黄色」に光る 『マーガレットのカナリア』

 力強く「白く」発光する 『フリージアのスノウ・ホワイト』

 そして…… 淡く「ピンク」に 花咲き誇る 『エヴァのもも』



 ――― 3色の光が宙を舞い 色で奏でる 光の円舞曲ワルツ



 『 なまえ ありがとう 

   まあがれとお ふりいじいあ えばぁあ 』

― ☘

 聞こえた たどたどしく 呼んでくれた 彼女たち の なまえ



―☘第1章:Fin ✿

===============☘

✿ 読者の皆様

これにて ✿ 第1章:特S級新人 ✿はおしまいです♪

お読みいただきまして、ありがとう☆ございます。

妖精ちゃん達 もも、カナリア、スノウ・ホワイトを今後も宜しくお願いします。




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