第23話 特S級新人✿と妖精達の光の円舞曲
1章ラストです<(_ _)>
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「ふにゃ……。」
エヴァが目を覚ます。 あれ……頭の下が柔らくて気持ちがいいぞ。
「おはようございます。エヴァさん。」
目の前に、ブロンドの髪が眩しい綺麗な女の人が見える。
しかし、気持ちがよい。 ふかふか、ふにゅふにゅだぁ……。
「今回はちょっと長かった。」
「ですわね。エヴァさん、またマザーツリーとお話をされて来たのかしら?」
うーん、何だったっけ?
……マザーツリー。 はっ、そうだった!
「わぁ! ごめーん、また寝てたみたいだね。それで、この柔らかいのは……。」
エヴァは、頭の下にある「柔らかい何か」に触れて、自分が枕にしているのが、マーガレットの柔らかな太ももであることにようやく気が付いた。
「わぁごめん! マーガレットぉぉ。重たかったでしょう。」
慌てて頭を起こそうとするエヴァに、マーガレットは優しく頭を撫でる。
「うふふ。エヴァさん大丈夫でしてよ。それより……?」
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「そうだ! 今回は『マザーの子』とお話したんだよー。」
「まぁ!」
エヴァは、マザーの子に触れてからの出来事を彼女たちに話す。
マザーツリーも、マザーの子も、加えて妖精ちゃん達も、その全てが『世界樹の意思』と繋がっていて、それなのに、各々が独立した意思を持っていることを。
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「でね。最後にマザーの子が言ったの。妖精ちゃん達に名前を付けてあげてって!」
「お名前を?」
「確か、特S級新人を卒業するまでの、サーシャさんからの宿題よね。」
「そう。宿題になってた名付け。でね。マザーの子は、私達が第2階層に戻ることも妖精ちゃんを通じて知ってたみたいなの。その上で名前をってアドバイスをくれたように、私は聞こえたの。」
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その世界樹からの言葉は、エヴァに、あの『スライムエリア』に行かなければならない『使命感』を植え付けており、また、世界樹の意思が「そこに向かう前にこの子達の名前を付けなさい」とエヴァ達を何かに導いてくれている――。
そんな予感を与えていた。
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「名前なら、わたくしもう決めてましてよ?」
「私ももちろん決めてるよ。エヴァは?」
「わ、私も決めてる! へへへ。みんな一緒だねー。」
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「でも、名前を決めていても、実際にこの子達に名前を付けるためには、どのようにすればいいのでしょうね。」
「普通に名前を呼んでみたのだけれど、私に見えるこの子の名前は、白色の妖精から変わらなかった。」
マーガレットも、フリージアも首を傾けている。
本当にここに来てからは、分からないことばかりだな。とエヴァも首を傾ける。
しかしながら、それは、なんとなく恒例となっているように思えて面白い。
「あはは。私たち、今日はこんな顔してばっかだね! あ。そうだ!妖精ちゃんに聞いてみようよ。マザーツリーのときのように。」
3人は、自分達の妖精と向き合い、君に名前を付けたいのだけれど、どうすればいい? と聞いてみる。
なるほど――。実は簡単なことだけれど、流石にこれは聞かないと分からない。
「あはは。簡単なのにー。これは、分からないよね。」
「ね。」
「ですわね。」
3人は、あははと笑った後に「早速」と、導きの妖精を手の中に返す。そして、エメラルドグリーンのカードを手から取り出す。
そのカードに示されている導きの妖精の欄を、指でなぞり、彼女達の名前を、各々が思い浮かべる。
お互いの顔をチラリと見ると、全員が全員顔を緩ませっぱなしなのが可笑しい。
そして、「で・き・た?」と、目で合図する3人。
全員がうんうんと首を縦に振る。
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それを確認して彼女達はカードを手に戻し、ひまわりのように輝いた笑顔で、自分の、自分だけの……愛おしいこの子の名前を呼びながら、導きの妖精を召喚する。
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出ていらっしゃい わたくしの ――カナリア
おいでー ――スノウ・ホワイト
改めまして はじめまして ―――もも!!
眩く「黄色」に光る 『マーガレットのカナリア』
力強く「白く」発光する 『フリージアのスノウ・ホワイト』
そして…… 淡く「ピンク」に 花咲き誇る 『エヴァのもも』
――― 3色の光が宙を舞い 色で奏でる 光の円舞曲
『 なまえ ありがとう
まあがれとお ふりいじいあ えばぁあ 』
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聞こえた たどたどしく 呼んでくれた 彼女たち の なまえ
―☘第1章:Fin ✿
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✿ 読者の皆様
これにて ✿ 第1章:特S級新人 ✿はおしまいです♪
お読みいただきまして、ありがとう☆ございます。
妖精ちゃん達 もも、カナリア、スノウ・ホワイトを今後も宜しくお願いします。




