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『花』魔法✿のぷち勇者と世界樹☘の迷宮  作者: 左手でクレープ
第1章 ✿特S級新人として
18/132

第18話 パーティ組曲 

 ✿ ❀ ✿


 エヴァが目を開けると、桃色の妖精が、心配そうにエヴァの頭を撫でている。

 「大丈夫だよ。ありがとうね。」と、エヴァも彼女の頭を撫で返す。


「お目覚めですわね。エヴァさん。」

「飛んで、寝てたのエヴァだけ。 びっくりした。」


 マーガレットとフリージアが、少し心配そうにこちらを見ている。


― ☘

「そうなんだね。私だけ寝ちゃってたのかぁ。 そうだ!マザーから教えてもらったのだけど、パーティー組まないといけなかったんだね!」

 思い出したように、エヴァが言う。


「マザー……ですか?」

 マーガレットが首を傾げる。


「え? 優しいお母さんのような世界樹の意思? マザーツリーさんが、色々と語りかけてくれたのだけれど……ありゃ? 夢だったのかな。」


― ☘

「挨拶と行ける階層の説明は受けましたけど、それだけでしたわよ?」

「こちらから質問しても、返答もしないシステム的な何か?」


「ふーん。そうなんだね。 やっぱり、夢だったのかな?」

 首を傾げるエヴァであったが、気にしても仕方がないと、起き上がる。


― ☘

 そして、桃色の妖精に、マーガレットとフリージアとパーティー組みたいと願う。

 すると、桃色の妖精が黄色と白色の妖精のところに行き手から光を出し、二人の妖精の手にその光が灯る。


 桃色の妖精が、エヴァを見てにっこりと笑うと、彼女達の目の前にパーティが組まれたことが示された。


 ◇

― ☘

▶▽パーティ▽ 

 ①エヴァ:迷宮探索家フローターLV 1、②マーガレット:迷宮探索家フローターLV 1、③フリージア:迷宮探索家フローターLV 1


「あ。何か出来た。 へへへ!初パーティだね!」

 嬉しそうに、エヴァが二人を見る。


「こうなるのですね。確か妖精さんがMAPをどうのと、サーシャさんは仰っていましたわね。そこで仲間を確認出来ると聞いたこともありますし。」


 マーガレットは、確か仲間の位置関係が把握できるメリットがあることを、聞いたことがあるなと思い出し、妖精とMAPについて意思疎通を図る。


「あ。これじゃない?見て見て。」


― ☘

 フリージアは、エヴァが目覚めない間、剣士らしくその場を守ることに努めており、その関係もあり白い妖精とMAP機能の確認をしていたため、タイミング良くMAPに①、②、③が表示されているのを見つける。


「あ、本当だ! 私あっちにちょっと走って行ってみるー。」

 エヴァが少し離れた場所に走って、二人から離れてみる。


「まぁ。①の記号が離れて行きますわ!」

「おお!」


 フリージアが小さな体をいっぱいに伸ばし、エヴァに帰ってこいと合図を送る。


「凄いね! これでお互いの位置が分かるんだ。妖精ちゃん偉い~。」

 戻ってきたエヴァが、桃色の妖精を見て褒めると、妖精は嬉しそうに小さな万歳をする。


 ✿


「さてさて、皆さん。 パーティとMAPについて分かったところで、魔物の出る世界の冒険に早速出発致しませんか? わたくしウズウズしてしまって。」


 マーガレットは、居ても立っても居られない様子で、少し顔を高揚させ、二人に言う。


「そうだね。エヴァの世界樹の話が聞きたいところだけれど、それはそれ。私たちには、きっと時間があるしね。 改めて話をしよ!エヴァ、それもメモしておいて。」


 早速、パーティやMAPについてメモを取っていたエヴァに、フリージアが言う。


「うん。わかった! あ、出発前に二人の所持アイテムを教えて。私は回復薬小を4つと毒消しを4つ持ってきてるの。」


 フィオレから教わったことを、エヴァなりに考えながら二人に聞く。


「所持アイテムの把握ね。迷宮探索家フローターらしいですわね。わたくしは、回復薬はすみません持っていませんが、毒消しは4つ持ってきていましてよ。」 


「私は、回復薬を10個程。毒消しは2つ。」


― ☘

 そうか、マーガレットは回復魔法が使えるから、嵩張る回復薬は不要としたのだなとエヴァは思う。また、逆にフリージアは前衛らしく回復薬を多めに持ってきているようだ。

 二人の特徴?性格が出ているのかな? と思いながらエヴァはメモを書き終える。


❀ ✿ ❀


 エヴァは、ふと周りを見渡してみる。


「――― あ」

 彼女は、こちらに着いてからしばらくは意識を失っていた。

 目を覚ますと直ぐに、マザーの話やパーティのことなどで頭がいっぱいだった。


 だから、はじめての『世界樹☘の迷宮』に来た実感が、

 ……今このときに、ぶわぁっと沸いてくる。



―――第2層 ✿

 新人から初心者迷宮探索家フローターが多く滞在している始まりの階層。


 そして、今いるこの場所は、安全地帯と呼ばれる聖域のような場所で、洞窟のような構造をしており、周りには見知らぬ迷宮探索家フローター達。

 そこはさながら、迷宮探索家フローターしか知らない、はじまりの秘密基地。


お読みいただいてありがとうございます^^


宜しければ、コメント、評価等よろしくお願いします。

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