第17話 母の樹からの導きの歌
― ☘ は、このお話の要点の目印です。
その部分を目にしていただければ、ある程度はお話が分かるかと思いますので、ライトに読むときの参考にしてください(*'▽')
掌にちょこんと立つ、桃色、黄色、白色の妖精は、自分たちのご主人様を見つめて、一生懸命何かを伝えようと、手と羽をバタバタさせる。
「あら。大丈夫ですわよ。うんうん――伝わっていましてよ。」
マーガレットが、優しく黄色の子を撫でながら言う。
「えへへ。伝わったよー!」
エヴァも桃色の子に頬擦りをする。
「うん。うん。いい子いい子!」
フリージアも白色の子を愛でる。
3人の妖精の子は、ご主人様に意思が伝わったことが嬉しくて、手を取り合い喜びながら、エヴァ達の周りを飛び回り「喜び」を表す。
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「皆様、伝わりましたわね?」
「うん。」
「それでは!」
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勿論、妖精たちが伝えたのは、『世界樹の迷宮』への導きの言葉。
迷宮に入るための術――。
3人は、マザーツリー(MT)に手を当てる。
彼女たちの視界に、導きの妖精を介して、彼女たちの冒険の記録が現れる。
▶▽迷宮探索家テータス▽
[エヴァ・グリーンウェル 迷宮探索家LV 1]
等級:特S級新人 等級ランキング: - 位
到達階層: - 階 最大到達可能階層: 5 階層
➡ MTから進行可能な階層:第 2 階層まで
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そして、聞こえてくる慈しみのある優しい女性の声——。
『ごきげんよう、若き世界樹の新芽。 私は『世界樹の意思』マザーツリー。
あなたを、古き盟約により世界樹の迷宮に導く意思。あなたは――エヴァ・グリーンウェルさんですね。 よろしくお願いします。』
『ごきげんよう、マザーツリー。はじめまして!』
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『あら?あらあらあら? 珍しい《《会話》》が……。それに『花』魔法じゃないの。
まぁ、しかも特Sの新人さんなのね! あら、失礼。久しぶりに拝見しましたので、興奮してしまいました。 あなたは、今日が初めての世界樹の探索なのですね。』
『はい!』
『ならば、行ける場所はひとつだけです。そこにお送り致しましょう。
それと……。お隣のお二人はお仲間ですか?』
『そうだよ!私の大切な初めての仲間!』
― ☘
『そうですか。今後は事前に、導きの妖精を使って、お互いを結び付けておきなさい。そうすれば、同じ場所に行けますので。』
『え? 同じ場所? 行くところは第2階層じゃないの?』
『なるほど、「敢えて」伝えられていないようですね。よろしいですか? この世界樹には、大変多くの迷宮探索家が登頂します。ですので、下の階層では、「場所ごとに人数制限」を設けて、満遍なく送り出しているのです。』
『う……うん?!』
― ☘
『簡単に説明しますと、私が、『込み合わないよう』に、色々な場所にあなた達を送り届けているのです。 ですが、お仲間同士で『結び付け』をしていれば、その方々を、まとめて同じ場所に、送ることが可能です。 覚えておいてくださいね。』
『おお!パーティーを組んでおけば皆一緒ですね! わかりました!』
『素直で良い新芽ですね。今回は、特別にみなさんを同じ場所に送り届けます。それでは、良き迷宮探索を。 世界樹の恵みがあなたにありますように――。』
『ありがとうー、マザー! またねぇ。』
エヴァの体が消え。意思がブレるような感覚を覚える―――。
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―――『花』の小さな勇者
あなたなら『他の私の意思』と、何時か出会えるかもしれませんね
最後に、マザーツリーの意思が優しく語り掛ける声が聞こえる。
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今のエヴァには、何のことかなのか分からないのだけれど、不思議と『何かにに導かれる』ような、温かな大樹の温もりのようなものを、感じたのであった。
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