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『花』魔法✿のぷち勇者と世界樹☘の迷宮  作者: 左手でクレープ
第1章 ✿特S級新人として
15/132

第15話 旅立ちの祝歌

― ☘

「それでは、改めまして。まずは、フリージアさん。」

「うん。」


「あなたの剣の素質は「天性」のものです。そして、あなたは、剣に対して努力し、貪欲で、妥協を許さない。その姿勢こそが『特S級』となった一番の理由です。実地試験で見せたあなたのそれが、評価をされたことを忘れずに、日々励んでください。」


「そこを評価と言われても、それは当たり前のことだよ。でも、ありがとう。」

 

― ☘

「次に、マーガレットさん。」

「はい。」


「あなたの弓の正確さ、熟練度は、恐らく新人のそれではありません。また、事情はご自身でお伝えすべきと思いますので控えますが、聖堂での修行の成果は、多くの仲間を救うことでしょう。《《それだけでも》》『特S級』と評価されていたと思います。そのことを忘れないでくださいね。」


「はい……お気遣い感謝しますわ。」


― ☘

「最後に、エヴァちゃん。」

「はい!」


「あなたの『花』魔法は、唯一無二です。そして、私達『迷宮ギルド』も全てを把握していない (スター) スキル。ただ、それだけではなく、あなたの素直さからなのでしょうね……あなたには、家族みんなの思いが宿っています。 それに、その装備……。 も~う!新人の装備じゃないわよそれ! ルイゼさーん。」


「えへへへ!」


「ただ、懸念事項もあります。あなた自身も理解されたかと思いますが、恐らくはあなたが一番人を疑わない。人の怖さを知らない。」


「そう……です……ね。」


「うん。 正直に言うと、他のふたりは、その怖さを《《嫌という程》》知っています。でも、だからこそ、その『素直』こそがエヴァちゃんの輝き。どうか、それを忘れないで下さいね。」


「はい!」


― ☘

「うん。 私からは、皆さんの個々の情報を、『これ以上』は言いません。あなた達が仲間として伝えるべき情報は、あなた方自身で決め、判断してください。そして……。」


「そして……どうか、他のふたりと協力しながら、お互いを補いながら、素敵な迷宮探索家フローターに――― 皆さんなって下さいね。」


『『『 はい! 』』』


 ✿

― ☘

 サーシャは、彼女達に、『特S級新人』で迷宮探索家フローターに合格した理由を伝え、そして、待望の初めての「クエスト」について、説明をしだす。


「それでは、皆さん。導きの妖精ナビゲーターを。」


― ☘

 彼女に言われ、各々が、自分の導きの妖精ナビゲーターを手から呼ぶ。


 エヴァの桃色の導きの妖精ナビゲーターが、勢いよく飛び出し、エヴァの顔に頬擦りをして挨拶をしてくるので、エヴァも笑顔でそれを返す。


 他のふたりも、可愛らしい妖精が肩に乗っている。

 マーガレットにはオレンジ色の、フリージアには白色の妖精が、ちょこんと肩に座っている。



「導きの妖精ナビゲーターは、受けたクエストを記憶していますので、内容を再確認できます。これを、忘れないでくださいね。また、『お友達機能』もありますが、今は使えませんので、それは新人を卒業したら、詳しくお伝えしますね。」


― ☘

 おお! 『お友達機能』!?

 エヴァも、マーガレットも、フリージアも、その機能名に興味津々な表情で、サーシャを見る。


「もう! 気持ちは分かるけど、新人さんは使えないから、また今度! そんなに気になるなら、頑張って一人前になりなさい!」


 流石、『特S級新人』だからなのかな? わくわくするポイントが、何処となく全員大物なのよね――。

 それに、エヴァちゃんのあんな目見たら私……教えたくなっちゃうけれど、これは、決まり事だものね。


― ☘

「はいはい。気持ち切り替えて!今からクエストを発注するよ! 初クエストだよー!あなた達ならわくわくでしょー!」


 わぁ……。

 切り替えたというより、わくわくが上回ったて顔をしているよー。

 でも、この初々しさと気取らない、この3人の表情は、あの迷宮探索家フローター達を相手にする毎日を過ごす私には、本当に癒しよねぇ。


 サーシャは、自分の高揚感を少しだけ抑えて彼女たちの「わくわく」を発表する。


― ☘

「今日のクエストは、『第2階層を突破して第3階層まで進む。そして、夕方までには帰ってくる』こと。それ以外は自由です! 思いっきり楽しんでいらっしゃい!」


 クエスト内容は、ただ、第3階層に行くだけ。それ以外は自由。

 だけれど、それ以外は、私は伝えない。自分達で、調べて考えて判断して貰う。

 持ち帰ると良いアイテムや報酬も教えない。聞かれれば答えるのだけれど……。



✿ ❀ ✿

― ☘

 それが、担当者サーシャが考えた、彼女達への最初のクエスト。

 自己責任で、好きなだけ「憧れ」を楽しんで、「憧れ」の洗礼を受けてくればいい。今日という門出を忘れないために。


 彼女から、彼女達の様子を見ていて思いついた、彼女達には『最高のお祝い』

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