第二章 物語の表現&裏設定 前編
お待たせしました。第二章の前編、中編、後編が出来次第投稿します。
解説も、もう折り返しですね。最後までお付き合いください。
1.この作品のテーマ
作者はこの作品を二つの軸に沿って書いていました。
それは、「夫婦」と「家族」でした。
この作品、オズモンドとリリアンヌだけでなく様々な夫婦が出てきたと思います。
夫婦というのは、色々な形があります。
オズモンドやリリアンヌのように問題を乗り越えようとする者、逆に目を背け乗り越えられなかった者、問題を解決に導き固い絆で結ばれた者、作者は様々な夫婦のパターンを用意して作品に入れていました。
そして、「家族」についてですが「夫婦」というのは家族の一部です。
両親や自分がいて、そこから子供が生まれれば大きな家族になっていきます。
親子関係もそうですし、兄弟関係についても作者は取り上げていければいいなと考えていました。
作者は恋愛小説なんて初めて書いたのですが、恋愛ジャンルというのはバトル物のように物理的に派手な演出というのができません。
ですので、キャラクター達の繊細な感情を取り上げていければいいなと思っていました。
2、物語について
① 物語の表現&メッセージ性
③ 裏設定&かけなかったシーンなど(ないEpもあります)
以上2点に分けてEp0から見ていきましょう。
Ep0
① 物語のきっかけですね、それと表現したかったのがEp0時点での2人の夫婦関係でした。
オズモンドはリリアンヌを「女王陛下」と呼び名前で呼ぼうとしません。
一方でリリアンヌはわざわざ用も無いのに、彼の部屋に行き話しかけています。
「護衛は付けましたか?」や「貴方に何かあったら私は…」と心配していますよね、嫌いな相手に対してそんなこと言いません。
リリアンヌは一歩下がった立ち位置にいる、オズモンドに対して歩み寄りたいと考えていたのです。
名前も役職ではなく、「オズモンド様」と呼んでいますしね。
ですから、オズモンドが歩み寄れば自然と夫婦関係も良くなると表現したかったのです。
Ep1
① ここは全体的に、物語のシステムや目標についての回なのですが、順番に見て行きたいと思います。
まず、腕輪が外れずそのままオズモンドはリリアンヌに会います。
その時、オズモンドは話すこともないとリリアンヌを避けようとしますが、リリアンヌは会議室前や廊下で2回オズモンドにあっていますが、素通りせずちゃんと挨拶を交わしていますよね。
出来るだけ、話す機会を作りたいと考えていたのです。
オズモンドも、「まともに話す事がなくなってしまった」と言っていますが、それはリリアンヌも一緒なのです。
そのあと、カイトに出会い長い話が始まるのですが、作者が書きたかったのは、やはり物語における目標は大切だと考えていました。
ですから、きっかけがありどこをゴールとするのか?そこを書きたいと思っていました。
ゲームシステムだと「真実の愛を見つける」なのですが、オズモンド個人としては7年前から夫婦関係が変わってしまったのでその解決と2つ問題を提示していました。
Ep2(くそ長いです、ごめんなさい)
①まず、作者がやりたかったのがオズモンドとリリアンヌが未熟な夫婦の為、彼らの見本、目標となれる夫婦を出す事でした。
その中でも子供がいてある程度家族として完成している、所謂「モデルファミリー」を登場させたいと思っていました。
その中で登場しやすそうなキャラといえば、オズモンドと親しい関係で友達や親戚が最初に思い浮かびました。
友達と言うと、作者はカイトに友達、相棒、親友枠としていて欲しいと思ったのと、オズモンドは他国出身で王配という立場なので、そんなに気軽に話せる友達がいるのかな?と思い無しにしました。
親戚関係は、王族だと城内にいて場面が変わらないのは嫌だったので、別の場所に住んでいてオズモンドがそこに行くと言う話にしようと考えていました。
そうなると、カイトとは逆で女性キャラでどこかに嫁いている親戚が良いと思い、オズモンドが式典や貴族の集まりで、まず最初に挨拶して気軽に話せる人がいいと思い作ったのが、叔母様であるリーヒデントでした。
王族だけでなく貴族もいる事を描写したかったので、貴族を代表する一番上の公爵、そこに嫁いだ女性と少しずつ固まってきました。
今更ですが、叔母様がいてくれて本当に良かったと思います。
キートン同様、多方面で活躍してくれました。
という事で、その叔母様の家に行って子供達や家族に会うという話になりました。
その中で作者はある疑問を持っていました。
「あれ?叔母様の夫は公爵だよな?そしたら公爵は王族の血を引いてるし、年上だからリリアンヌより先に国王になってないか?」
とその夫である公爵に対して疑問に持ち始めます。
作者は王位継承権問題について軽い気持ちでしか考えていませんでした。
男子の世継ぎがいないから、女子のリリアンヌが即位したそのぐらいです。
ですが、これによって作者はパニクってしまいます。
そしてこうしました、
「なら、即位出来ない理由を作ればいい!!話のネタになるしこれで行こう!!」
と作ったのが「暴力事件」でした。
作者はドロドロした夫婦関係は好きではないので、とりあえずインパクトがあり、良く考えてみると勘違いしていたぐらいが丁度良いと思い、「暴力事件」の結末をEp3.5-2のようにしました。
ですが、良く考えてみると結構尾を引いていましたよね、Ep8でもありましたし作者としてもビックリしています。
その中で表現したかったのが、公爵邸に入る前子供達とオズモンドは会っていますよね。
これは、エイルを後で合流させる為でもありますが、「暴力事件」の矛盾を作る為でもありました。
子供は素直ですよね、「暴力事件」についてもしリーヒデントが庇っていたとしても子供達はどういう反応をするでしょうか?
しかも、その時その公爵もいないです。
さらに素直な反応が返ってくると作者は思っていました。
公爵と良家出身の為、同じ年頃の子供達よりちょっと大人びた感じにしていました。
それと共に、とても礼儀正しかったですよね。
オズモンドに丁寧に挨拶してくれるし、気を使ってくれました。
これはきちんと教育がされていて、大切にされていると作者が表現したかった物です。
家庭環境が悪いと、教育されない大切にされないという事もあります。
そういったシーンも作者は入れたいと考えていました。
そのあと、邸宅に入りますがその時、2人専属のメイドもいました。
専属というと豪華だなと感じるかと思いますが、これも子供達が大切にされていると表現したかった所でした。
使用人というのは雇うのにお金がかかります、冷たい言い方ですが収入源のない子供に専属のメイドを付けてもメリットがありません。
そんな中で専属のメイドがいる。
子供達が尊重され大切にされていると表現したかった所でした。
そのあと、エイルが話に加わりますが、かなり軽い感じで話をしていますよね。
もし、本当に暴力があるのなら家族ならまだしも、客人に対して大っぴらに言ったりしません。
口を噤むこともなく、淡々と話していき、
「母上、離婚されるのですか?」とか「上手くいけば王様になれる」なんて冗談のように言ってましたよね。
まるで、過去の笑い話のようです。
叔母様は口に出しませんが、その代わり子供達が色々ヒントをくれた回でした。
② エイルと話をしている時に、「王様になれる」という言葉で養子について間に挟みたいと思ったのですが、カットしてしまいました。
例としては、
(確かに、エイル君を養子にするのもいいかもしれないな)
「それなら、王族に養子に来るか!!」
みたいな事ですね。
エイルは公爵家の男系男子なので、王位継承権もありますし王様になる事も不可能ではありません。
Ep3
① 貴族の集まりを出来たら描写したいと思って作った回でした。
案外、貴族が出てる小説でも詳しい集まりや社交界の描写はあまりないので作者は書けて嬉しかったです。
煌びやかな集会よりも、手軽に行けるガーデンパーティーをイメージして書いていました。
初期段階では、ここで公爵とオズモンドが直接話をしたあとでオズモンドに恐怖心が出てきてしまう描写をしようと思ったのですが、何かパンチに欠けると思い公爵のイメージをぶち壊せる何かがないかな?と考え出したのが愛妻会でした。
とりあえず、Ep1で「少数だけど男性もいるらしな」と書いていますが、これは愛妻会を意識したものではなく、公爵邸で開催されていれば家主であるキートンは挨拶に来るだろうという考えでした。
他にも、もしかしてパートナー同伴で夫を連れて参加する方をいると思ったのでそのようにしたのですが、「一緒に婦人会に来る→仲が良い→愛妻家」と作者が「は!?」と閃いてしまった為、とりあえず番外編でやるとして後で矛盾しないように本編を完成させて、Ep3.5-1でやりました。
作者もノリノリだし、愛妻会メンバーの妻への熱い思いが伝わればいいなと思いながら書いていました。
リリアンヌへの誕生日プレゼントですが、作者が相合傘をやらせたいがためにやった事でした。
日傘は普通の傘より、小さいので更にぎゅうぎゅうだったでしょうね。
Ep4
① ここは、Ep1で名前を出していたアイリスちゃんのメイン回でした。
学園についても触れられればいいなと思い、直接学園に行かせました。
外での性格と家庭での性格が違うアイリスちゃんは作者の経験に基づいたものでした。
作者も皆さんもそうですが、外の性格と内の性格は違いますよね。
作者は外だと内気になってしまうタイプで誰にも頼れないし、1人で何とかしようとするタイプでした。
そんな作者の感情とアイリスちゃんの心と混ぜて表現していました。
内側だと、こんな風にはっちゃけていますけどね。
人間なんてそんなものですよ。
そんな、アイリスちゃんの心を作者は解決させて、楽にしてあげたと思いオズモンドに励ましの言葉を言わせました。
作者もなんだが、楽な気持ちになった気がします。
そんなわけで、そのあとヒロインが出てこないのはまずいと思いリリアンヌを登場させました。
髪型もポニーテールにさせていましたね。
この後のEp6で登場する髪飾りについての伏線を入れたいと思っていました。
ちなみに、オズモンドは髪型をポニーテールとかツインテールと言っていませんが男性なので女性の髪型の名称なんて良く知っているのかな?と作者が思い「髪を高い位置で一つにまとめている」みたいな表現にしていました。
Ep5
① やっぱり、デートは大事だよね。という事でデート回です。
作者はキャラクターを外へ外へと押し出すタイプですのでドンドン外出させていました。
結構この回、大切な事をオズモンドやリリアンヌに話をさせていました。
所謂、物語の結末についてもここで言わせていましたしね。
詳しい事はまた、第三章でお話したいと思っていますが、作者は連載前に物語の結末はもう決めておりましたので、逆算させながら書いていたため初期は結構伏線も入れていました。
「真実の愛」についても話をさせましたが、作者は「真実の愛」を手に入れたオズモンドがそこをゴールと見るのか、その先の未来を見据えるのかを天秤にかけていました。
たとえ、腕輪が外れたからと言ってオズモンドの人生が終わるわけではありません。
むしろ作者は、その先何の助けもなくなったあとオズモンドがどうするのかについてずっと考えていました。
「腕輪がなくなったからまたリリアンヌとの仲が悪くなるわけじゃないよな?」
「だったら、大切なのは腕輪が外れたあとだよな」
と作者は感じました。
オズモンドにはEp9からノーザンデリアに帰るまで困難が待ち受けていました。
それに対して、オズモンドに特別な力が無くても、腕輪がなくても自分で判断して自分の力で帰ってきて欲しいなと思っていました。
作者は腕輪があるからと言って、それでチートになるとか、特別になるとかそんな思いでオズモンドに腕輪を付けさせていません。
ただ、背中を押すきっかけとなり、成長してくれる事を祈っていました。
第二章の前編を読んでいただきありがとうございました。
次はEp6〜11までをお送りします。
次は第二章「物語の表現&裏設定について」中編をお送りします。




