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知りたい
お久しぶりです!
「まずい……!」
ルーナンと一緒に寮に帰った後、私はソッコーで自分のベットに潜り込んだ。
まずいまずい!!
さっき口に出した言葉を心の中で何度も呟く。
え、ちょっと待って。
私、あの時なんて言おうとした?
手で咄嗟に防いだあの行動は、本当にナイスプレーとしか言いようがない。
そもそも、あんな言葉が頭に浮かぶ時点で私は自分でも気付かないうちにルーナン達に興味を持ってるんだろう。
「これはマズイ」
枕に顔を埋めボソリと呟く。
ヤツらといる時間が楽しすぎたんだ、ばかやろぉー。
入学する前は多分どこか楽観的に考えていた。
どうせ、ここはゲームの世界で、彼らは攻略対象。仮に話すようになったとしてもきっと彼らに深入りするほど仲良くはならないって。
でも違った。話せば話すほど、彼らは攻略対象以前に一人の"人間"だった。ちゃんと生きていた。だから欲が出た。もっと彼らの懐の中に入りたいって。
それは、偽物の私が望んじゃいけないものなのに。
「……このままじゃダメだ」
そっと一人、枕から顔を上げる。
今ならまだ大丈夫。まだ引き返せる今のうちに、彼らとの間に一寸の狂いもない綺麗な線を引こう。
相手からはもちろん、自分からでさえも踏み込めない、そんな線を。
何故か、キュッと線が引き終わる音がとても苦しくて仕方なかった。




