ティナ=シーナ
短いです!
「風邪ひくなんて弱いわね」
何故か周りにたくさんの花が咲いている場所で、クスクスと優しく笑いながら毒を吐くのはいつぞやの夢に登場した悪役令嬢のティナ=シーナだ。
えっ、なんでお花畑!?
これじゃあ、本当の頭の中お花畑じゃん……!!
「どうして泣いてたの?」
「えっ、ええ!? 見てたの!?」
めっさ恥ずかしいんだけど……!
「なにを今更。ここから見るものなんて貴方の行動ぐらいよ」
私のプライバシー、一欠片もねぇな。
「まぁ、聞かなくても分かるけれど。
どうせ前の世界のこと思い出したんでしょ?」
爪をいじりながらそう聞いてきた。
『どうせ』って……!
「間違ってる?」
「……、合ってます」
否定してやろうかと思ったけど、さすが伊達に悪役令嬢やってないわ、この人。
笑顔ってこんなに人に恐怖感を覚えさせるものだっけ?
何かが間違ってるよね、何かが。
「……前世でね、この世界のことを教えてくてた人がいたんだ」
一息吐くと私の口は一人でに動き始めた。
もしかしたら誰かに知って欲しかったのかもしれない。
私の前の世界の大切な人のことを。
〜おまけ〜 ある日の授業中
「もー! ねー、授業長くないー!?」
「ロトうるさい」
「えー! ルーナンも思わないー!?
だって、プリント一枚終えたら自習だよー!? 宿題も無いのに何したらいいのさー!」
「予習と復習があるじゃねーかよ」
「……帰ったらやるもんー」
「絶対やらないでしょ」
「ん? ロト暇なの? 暇ならさ、一緒に筆記用具ピラミッド作らない? 一人じゃつまんなくってさー」
「何それ面白そー!! やるやるー!」
「……セオも混ざってきたら?」
「ばっ! 俺には予習復習というやらねばならないことがー……」
「あれ? セオはやんないの?」
「……、しょーがねぇなぁー、お前がそこまで言うなら参加してやるよ」
「いや、そこまで言ってなー……」
「しー! ティナちゃん、ここは穏便に済まそー!?」
「さ、ルーナ。俺達も参加しようか」
「はぁ……そうなる気はしてた」
それから五人はチャイムが鳴るまで時間を忘れて筆記用具を順々に重ねていったのだった。




