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アイスクリーム。

アイスクリームってのはどうしてこんなに美味いんだろう。

コンビニなどで買うときは抹茶を選ぶことが多いが、ショップで食べるときは、あればロッキーロードを選ぶことが多い。

たいていのフレーバーは好きだが、実は一番好きなのはロッキーロード。

子供の頃は、買い物に行くと、帰り際にフードコートでお袋と陽菜と俺の三人でアイスクリームをよく食べた。

ある時のこと。いつものようにシングルのカップをそれぞれ買ってテーブルに座った時に、お袋のカップの物がやたら目を引いた。普通のチョコアイスよりも濃い色をしたそれは、幼い俺を誘っていた。

「ねえそれ、どんな味?」

気づいた時には口が勝手に質問し、スプーンを握った手が勝手にお袋のカップへ伸ばしかけていた。

「食べてみる?ロッキーロードっていうんだよ。」

お袋は笑顔でそっとカップを差し出した。いそいそと一口分をすくって口に入れる。おぉ!なんだコレは!濃厚なチョコアイスの中にアーモンドとマシュマロだなんて!

「ぼ、僕の食べていいよ!」

もう一口、いや一口と言わず取り替えてほしいくらいに感動した俺は、自分のカップを差し出していた。

「陽菜も食べてみたい!」

その様子を見た陽菜もただ事じゃないと言わんばかりにスプーンを伸ばしていた。もちろん、自分のカップを差し出して。

「うあー!」

その後、お袋のロッキーロードは俺たち二人でほとんど食べてしまい、お袋はクスクスと笑いながら、「少しだけ味見させてね。」と俺たちの分を少しだけつついていた。

以来、俺たち二人もすっかりロッキーロードのファンになり、しばらくはそればかり食べていた。時々、ダブルのカップを買ってもらえた時はお袋と俺たち三人揃って、一つはロッキーロード、もう一つはそれぞれ別のフレーバー、というセレクトをしていた。


後から聞いた話だが、陽菜がまだいなかった、俺がまだベビーカーに乗っていた頃にも買い物帰りに時々、お袋とアイスクリームを食べていたらしい。ある時、ロッキーロードを口に入れてもらったとたんに目をカッと見開いて、お袋からカップを奪おうとしたらしい。

三つ子の魂なんとやらと言うが、俺のロッキーロード好きは、まさに三つ子の魂である。

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