↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/52

メロンパン。

ケーキも好きだがパンも好きだ。昼食などの食事代わりに食べるのはていてい惣菜パンだが、おやつなら断然メロンパン。

メロンパンも今は色々な風味のもの、もともとの特に風味のないものと多様化しているが、俺はどれでも良いというわけではない。ちょっとだけこだわりがある。それは、第一にメロン味であること。そしてクリームが入っていること。ホイップクリームではダメだ。俺のお気に入りはメロン風味のカスタードクリーム。そして今は表面がつるりぺたりとしたものもあるが、表面はざらっとしているものが一番。

一時期、コンビニで100円くらいで6本入りのメロン風味のメロンパンがあって、ハマった時期があった。スティック状のもので、クリームは入っていないが、とにかくハマった。もともとお袋が家に常備するくらいハマっていたのだが食べてみて納得。俺もあっさりハマった。

この時期、お袋に送迎をしてもらう機会があって「腹減った…。」とポツリと言ったら「今、買ってきたところなんだけど、食べる?」とこの袋入りのメロンパンを差し出されて、ひどく旨くて懐かしい感じがした。中学生の頃は塾の帰りの車の中でおやつを食べることがたびたびあったのだが、なんだかその頃を思い出した。塾が終わった安堵感と空腹の中、夜の景色を見ながらパクつくおやつは格別の味だった。メロンパンを食べたときは、そんな風にお袋の隣でおやつを食べたことは実に久しぶりだったのだが、このメロンパンと塾帰りの思い出は旨い具合にリンクした。

お袋は菓子パンといえばメロン風味のメロンパン、というくらいにメロンパンが好きだった。俺がかなり小さい頃は、買い物のついでにベイクショップでメロンパンを買い、イートインコーナーで俺には好物のバナナを持たせ、お袋はメロンパンにかぶりついていたことがうっすらと記憶にある。お袋が言うには、俺はあるとき、バナナをお袋に差し出して、メロンパンと取り替えてほしいと懇願したらしい。その時は結局、片手にはバナナ、もう片方の手には半分のメロンパンを持って、両手に花といわんばかりに食べていたんだとか。もう少し大きくなってからの記憶だと、陽菜と俺とお袋の三人でメロンパンをかじっていた記憶もある。いつからか、バナナを渡されることはなくなったようだ。

そして俺の記憶にある、お袋から手渡されたものは必ずといっていいほどメロン風味のカスタードクリームが入っていた。俺のメロンパンへのこだわりは、お袋の受け売りから始まったといえよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。