ガトー抹茶。
ガトーショコラの姉妹品としてガトー抹茶を出してみた。実のところ、抹茶モノはコストがかかるので迷っていたのだが、ガトーショコラよりも一回り小さなサイズにすることでなんとかガトーショコラと価格を揃えることができた。
抹茶モノは色だけで味も香りのない物が多いのだが、俺に言わせると、せっかく作るのなら、ちゃんと抹茶の仕事をさせてやれ、と。抹茶の量をケチるのなら却ってもったいない。
そんな俺のポリシーに乗っ取ったガトー抹茶はデビュー早々から、ホールもカットもなかなか好調である。
クリスマスケーキのピークを過ぎた現在、実のところ、正月の手土産としての売れ行きを期待している。というのは、正月は今でも和菓子や酒類の手土産が主流のところへ、この和テイストの洋モノというのが新鮮なのではないか?と踏んでいるのだ。ここ数年は正月の手土産にと、日持ちのする焼き菓子が年末の間にけっこう売れているので、これもイケると思う。
ガトー抹茶や抹茶のパウンドケーキは、俺が小学生の頃、時々お袋が焼いてくれていた。抹茶の量を調整して、ほどよい比率を調整していた。味が薄いときには、抹茶をケチると味がしないね、とお袋が苦笑していた。何回か焼くうちにおいしい比率が出来上がって、俺が高校の頃には、弁当のデザートに入る一切れは、まさに食後の癒しだった。一緒に弁当を食べていた友人がヨダレをたらしそうな顔で見ていたので分けてやると「お前ん家の母さんってお菓子焼くの?いいなあ。」と言われたことも一度や二度じゃない。
ただ困っていたのは、時には黒豆が入っていたこと。お袋はアクセントにいいでしょ?なんて言ってたが、俺も陽菜も黒豆が好きじゃなかったのでシンプルなものにしてほしいと頼んだら、自分用は黒豆入り、俺たちの分は黒豆なし、と分けて焼くようになっていた。でも足りないときはお袋の分を分けてもらって黒豆をよけて食べていた。今思えば、せっかくお袋が煮た黒豆をそんな時くらいは味わってみても良かったかもしれない。まあ、お袋は「たまには食べてみればいいのに。」と笑っていたな。
正月には黒豆入りのガトーショコラをお供えしようと思う。さすがに黒豆は市販品だが、許してもらおう。
お客様各位
お正月の手土産にガトーショコラをいかがでしょうか?抹茶をふんだんに使っておりますので損はさせません。そして現在はお正月用限定品として黒豆入りのものもご用意しております。どうぞおためしください。




