クリスマスケーキ。
いよいよクリスマス目前となった今日この頃。当店でもクリスマスケーキの予約を受付中。毎日のように予約が入ってくる。おかげで受け渡しが集中する日の前日は徹夜を覚悟だ。なんともありがたい悲鳴である。
俺が子供の頃は、クリスマスケーキといえば白か黒か、つまり生クリームかチョコレートか、という二種類がほとんどだったが、ここ数年でずいぶん多様化している。ブッシュドノエルもどこの店でも扱うようになったし、レアチーズ、モンブラン、抹茶、ベリー系、シュー生地のものなど。オーダーするものを決定するのに家族会議をする家庭があると聞いたことがあるが、納得だ。
子供の頃、お袋がモンブランのクリスマスケーキを予約してきた年があった。クリスマスケーキの種類が多様化しだした時期だったようだ。その頃、モンブランに興味のなかった俺と陽菜は大ブーイングだった。
「普通の白いケーキにして欲しかった!」
「どうしてチョコじゃないの?」
しかし食べてみると、それはそれで悪くなかったが、お袋はそれ以来、クリスマスケーキは普通のしか予約しなくなった。
でもある年、タブレットを使ってネットで抹茶のクリスマスケーキを発見した俺は陽菜に提案した。
「今年はコレで頼んでみようぜ。」
「へぇ。抹茶なんてあるんだ。いいね、いいね。」
陽菜は二つ返事で賛成し、お袋にタブレットの画面を見せた。何せ、画面に映されている抹茶のそれは、緑色のクリームが惜しげもなく盛られていて、ついでに抹茶の生チョコとイチゴが鎮座していた。我が家に反対派が出るはずがない。
「へえ。抹茶のホールケーキなんて珍しいね。今年はいつもの店のじゃなくていいの?」
「うん!」
俺たちの返事にお袋はすぐに注文画面をクリックして、お取り寄せの手続きをしてくれた。
数日後に届いたケーキはお取り寄せということで冷凍で届き、冷蔵庫で自然解凍をしてみんなで食べたが、クリームがちとくどかった。惜しげもなく盛ったクリームが、いつもの店のものに比べると重かったのだ。いつもの店から浮気したせいか?苦笑しながら食べたのも今では懐かしい思い出だ。
売る立場になってから思ったのが、デザインも大事だが、切り分けたときの一人前のサイズをおいしく食べきれるように全体のバランスを考えることだ。間食が増えようと、体重が増えようと、俺たちはスタッフまで巻き込んでの試食は欠かせない。だからこそ、自信をもってお出ししているのだ。
その甲斐あってか、ピークの23日~25日はすぐに予約でいっぱいになる。やはり一番人気はオーソドックスな生クリームとイチゴのものだが、他の種類のものは、同じくらいの注文をいただいている。一位が生クリームで、あとのものが全部二位といっても過言ではない。
この3日間以外でしたら、まだまだご予約をお待ちしております。ステキなクリスマスをお迎えくださいませ。




