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プロローグ:果てぬ後悔
命を賭して守ると誓ったのに────
守れなかった。
“守る”と口にしておきながら、
あの方の声に、応えようともしなかった。
全く、自分に嫌気がさす。
あの日────。
「────攫って、下さりませぬか」
あの方は、どのような想いであの言葉を口にされたのだろうか。
常に凛として、前を向いておられた方が⋯あの時は、俯いていた。
いつもとは、違う。
違ったのだ、何もかも全て────。
その事に気がついていながら⋯。
見誤った。
あの日、別の選択をしていれば────。
あの方は、今も⋯。
愚かな考えだとは分かっている。
でも、それでも⋯考えずにはいられなかった。
もしも、あの日に戻れたら⋯。
今度は絶対に、間違えぬ。
もしも────時が戻るならば。
もしも────時が止まるならば⋯⋯。
朝など、来なければよい⋯。
あの方のいない日々など────
要らぬ。
新章始まりました!




