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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第15章 あえて普通の冒険譚
929/1912

22-SP49 東雲恵の魔界探訪DE 頭文字と、プレイヤーと

 そして、私たちが海上に出て、今度は最初の町を目指すがてら二日目に…リューネが泣きそうな顔で手招きすることになった。

「どうしたのよ?」

「…上の貴族様の命令で…。ポテチ工場を売却するので、いくらで売ったらいいか、打診して欲しい…との話よ。」

「「え!?」

「どうしてぇ?」

「財務大臣のシェリーネ家から…ポテチ工場を売って欲しいと、これこそ我が家が持つべきものだって事になったらしいのよ、で思い出したのよ、ポテトチップスってchipsなのよね。」

「「あ!」」

 頭を打つぐらいくだらない話だが、どうも例の”貴族の機嫌を損ねる”が発動したみたいだ。

「で、うちの大本しては、ポテトの販売とかができるから、いいらしいのよね。但しいくらで…ていう儲けの値はこっちがデータ持ってるから、交渉できないんだって。」

「でもひどくなぁい?私たちの物をぉ、勝手にぃ、売るなんてぇ。」

 貴族が横暴とはいえ、これはえぐい、確かに援助してもらってはいるので文句は言えないが、新機軸の儲かりそうな商売を始めたら、その日に貴族に買収なんてこれはこれで・・・あ…。

「もしかして…。」

「ミリアからのメールだと、その疑いを言っていたわ、ポテチを知っている奴がいて、儲かると告げ口した奴がいる、」

 そう、プレイヤーがいるのを全然忘れてた。そうだ、ポテチなんてわかりやすい儲けの種じゃないか。それを見逃さなかったって事か。

「どうする?」

「ついでに儲けの2割の特許料と、建築費用と工場用地で交渉するつもりだけど?」

「特許ですね。」

 よく異世界ファンタジーには特許関連の話があるが、その辺は実は結構きつい上に”誤魔化し”が多い。その為、特許を機能させるにはある程度強い組織力が欲しい。特に”国王令”クラスのだ。ただ、この世界にそれがあるのかわからない。

「でもいいのかよ、横取り悔しいだろ?」

 操舵士のお姉さんが返してくる。

「普通に考えればね、ただ…今後を考えればこれでいいのよ、私たちは枠を失わず、儲け2割がもらえるのよ。それでよくない?」

 リューネは静かに答える、この目は知っている、怒り狂っているときの目だ。思いっきり喧嘩売られたもんね。これ。

「確かに、」

「そうなると、新商品を考えないといけないわ。これでつぶれた商品も多いからね。」

「どういう事?」

「チーズ関連もcheeseだから、Cが関わるわ。」

「そうだよねぇ…。」

 チーズもダメか。工場立ったら買収されかねない。ゲームらしい速攻建築だからこそ生まれる、速攻買収劇だ。当然買収打診される、

「となると、この…交易とか、航路を広げないと、買収されないか…か…。」

「開発品にその規制があったら困るよぉ。」

 装備にはそれの…。

「装備品ってネーミングはどうなってるの?」

「うーん、確か、大丈夫だと思う、第一、私たちが作って、私たちが使うだけならいいじゃん。

「まあねぇ…。」

 みんな、なんか要領を得ない顔をしているが、そんなに…貴族が怖いとは思うけどね。


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