25-34 GGM 虫が嫌いで木に登る
聞いた話によると、確かに平原はある、が…その多くは狼などの獣を恐れて・・・又は、そう言う街道沿いの多くは盗賊や略奪、そして獣の襲撃で…山奥に引っ込んだそうだ、まあ、もう一つの…”エリンシア首都”がないので、食料を運ぶ必要もなく、行商人もモートリアと違って通らないそうだ。ちょっと待て、これ「どうするんだよ。」
「はい、それで、会議が開かれまして…。とりあえずこちらに…クラムブラッドを派遣すること。そして、開拓村を建築し…そこに…移住者を送る予定です」
なんか厄介なことになってきたぞ。なんという治安の悪さ…モートリアのほうが増し…ま、そう言う事か、こことかよりはモートリアにいたほうがましって事か。今は。
「これには原因がありまして、これは旧勇者の呪いと言われていて…どうも街道沿いの町の多くが”勇者の経験値”として殺されたそうです。」
は!?
「それで、各村は、山奥に見つからないように避難したとか…そのためこのエリンシア領域では…街道に村は存在していないのです…殺されたくないからですね。」
なんという死の街道。マジ前の勇者何やってるんだよ!
というわけで、もう人がいないことが分かったので…適当なモートリアから離れた街道を走っていくことになった。その間にエルフさんには…魔法とかを教えてもらいガチャのおすそ分けだ。
「凄いですね、勇者の…異世界の力は…。」
「そ、そうだね。」
「い、いや、私はそう言うつもりは。」
私のしょげた顔に慌てて。
「そう言えば名前を聞いてないんだけど、」
「あ、」
「私は、幹の氏族の大いなるクリリラの木の袂のカンバーリアの子。…ん…。」
プラークさんが苦い顔で、エルフさんを見つめている、
「長いので、ガンバでいいです。」、
「あ、はい。」
なんかわけのわからないほどに長い名前の予定だが…短くなったらしい。
「で、どうするんだ?」
「とりあえず予定地に向かいます、三日ほどの距離ですね。」
「そのクラムブラッドというのは?」
マーリアさんも聞いたことがないらしい。
「ああ、ギルドと契約したクラム村の方々ですね。勇者みたいな能力を持つ…村人の方々ですね。この方々に私たちの数人が護衛につくまで…開拓の手伝いをしてもらいます。初仕事らしく…。」
「まあいいさ…。どちらにしろ、気にかけてくれればいいよ。でも、開拓が…これでいいのか。こっちの意見だけで早とちりじゃないのか?」
「…街道の建築もありますが…このままでは治安も絡みます。街道だけでも抑えないと…。モートリア側にエルシュウッドからの通路もないので、万が一に。」
なんか色々関わってきそうだ。
「そう言えば首都ってどうなったんですか?そこに人がいれば近郊でもいいのでは?」
そう言えば、エリンシアには王都があったはずだよね。
「それが…エリンシア襲撃の際に兵士が暴走しまして、王都にいた人間は全て皆殺しになりました。その頃には二度の敗戦と、家族を殺された女たちが兵士の主力でして…そして王城には城の関係者以外住んでいない山の上なのですよ。」
あ…。
「そして、その火を恐れ…旧王都周辺は廃墟です。略奪も多かったらしく、再建もしないそうです。」
なんか、ちょっと全員黙ってしまった。これはまずい…いや悲惨すぎるだろ。
「だから、街道沿いに村を築いて…。宿場を作りたいんだとよ。ただ、難しくてね…。」
「どういう事です?」
「あまりの後輩もあり…誰もこの土地を欲しがらないんだよ、モートリアも…エクトネーゼもよ。パルミダークもだ。しかも隣接地を取ったのはギルドだ。だから遠すぎて、飛び地を欲しがる奴がいなかったんだとよ。」
プラークさんは肩をすくめているが…。
「え?ギルドって?商会では?」
「一応商会だが…エルフの国が近いっていう理由で、エリンシア北東部に国を作ったんだよ、エルフの国エルシュウッドだぞ。」
「エルフの国・・・ですか…。」
「俺が行った時はどこを見ても森ばっかりでよ。村の中も森かねえ。
「家も木の上ですからね。」
ガンバさんも補足する。が、エルフの家ってツリーハウスとか言うファンタジー要素か!
「え、なんで?」
「獣を狩る際には樹上のほうがいいですし、第一地面にいる時は獣の襲撃が怖いですからね。又森の自然を生かすうえで、樹の…恵は近い方がいいですから。」
あ、まあ、意外と実益主義だな、ツリーハウスを微妙な意味で否定された気がする。
「という事は?」
「はい、私たち幹の一族は木の幹に家を建て、蔓を下ろして…。往復して生きています。」
「そんな木の実が欲しいの?」
「いえ、結構虫が怖くて地面に近いと虫が私たちを食うので…よく怪我が…ですので、虫が来にくい木の上というのが優先順位です、」
思ったより軟弱な理由でツリーハウスファンタジーだった!そう言えば…答案アジアの水上都市というのも実際、獣に襲われない住居という意味で水上だった
気がした。そう考えると…。意外と実利的かもしれん。




