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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
1201/1917

25-32 GGM こんな皮肉な貞操逆転はいらない

 そこからの旅のペースはかなり早かった。今までの木の靴やソール無しに比べ、

「何これ!履いてないみたい!」

「本気で軽い!凄いなこれ!」

 靴下が無いと滑って体力を失うのだが、靴下の”魔法フィット機能付き”がえぐいかった。靴下に足を入れると、勝手に靴下が膨らんで足の形に代わるのだ。流石ファンタジーやで。後の5本指とか、ホカホカも試したいけど、今は追いつかれるかもしれない急ぎ旅だ。背負ってもらうのも。手持ちの紐で無理やり私はプラークさんの背中に縛り付けるように括り付けられ、一気にスピードが上がった。食事が良いのもあるがガチャの中身を売って…靴は特に10倍城で売られ金貨数百枚となった。但しガチャの中身は10個だったので、2個+予備2個はこっちで確保。それ以外は引いた上で売った。靴下もだ。靴下はもっと合成したいのもあるが、かなりスピードが上がり、取りあえず、一週間ほどで…どうにか国境線に来た。そして、そこから三日でどうにかエリンシア領域に来ていた。

え?なにも…なかったんだ。旅人は珍しいけど、プラークさんはギルドの依頼だと私たちを指さしたら終わった。エリンシアを通らないと他の都市に行けないのと、エリンシア近郊はかなり危険らしいんだけど、地味にこのプラークさんが常連で、顔パスだった。だからイベントらしいイベントも起きないまま、サクサク進んだ。ただ、…靴の報告を受けたギルドは密かに靴など勇者の持っていた道具の回収を開始したらしい。珍しい物なら当然何かあるはずだと。

「でも大丈夫?」

「お前を下ろして・・・旅をするよりましだ。」

 そう、その間プラークさんはずっと私を背負ってくれた。ついでにガチャで、ステーキを出しだり、食べ物には気を使った。ただ、村の一個もなかった。

「でも村はこの辺ないわね。普通は街道に無いの?」

「思ったより早いが…俺が知っている限り…村の多くは通りから隠れて、建物も捨てたんだ。」

「なんでよ?」

「モートリア王の重税のせいで…村が焼き討ちに合うんだ。盗賊と変わらん。中央は人数が多いからそうでもないが、地方では焼かれたとかよく聞くからな。で村の多くが、山の中に隠れ住むようになったんだ。」

 そこまでするか、あのクズ王。

「でもそれだと国が成り立たなくない?」

「直轄じゃないなら、貴族が…徴収するからいいんだが…この辺…北部の多くは直轄で、王が直接なんだ。」

 そう言う事か、まだ貴族にはまともな奴がいるんだ。そいつは大丈夫で中央が腐っているとかいう構図か…。

「それにエリンシアとかの呪われた国よりはましだと…逃げだした奴が多いからな、いやでもモートリアにいるはずだ。」

「エリンシアに何があったの?」

「…エリンシア・・・ちょっと休憩するか…。ここまでくれば大丈夫だからな…。」

 プラークさんが周囲を見渡し、俺達はその場に座った。

「そう言えば何で勇者が召喚されるかって事がここにあるの。」

「ん?どういう事?」

「説明かな、勇者という悪の物語だぞ。」

 聞かされたのは…その昔召喚魔法の実験で”勇者”がこのエリンシアで召喚された。そして勇者から言われたのは、この世界に魔王がいるという事。そしてそれを倒さないといけないという事。その為に…勇者は各国を襲撃。村々を全滅させて回った。それに怒ったエクトネーゼなど3国が勇者一人に5万とかその数で攻めて…全滅に近い敗北を”2回”した。その為、この大陸ではほぼ男子がいなくなった。戦争に駆り出されたのが男だったからだ。その勇者の召喚されたこのエリンシアは各国の王が、勇者が魔王を討伐に行く隙をついて滅ぼした。そして…それ以来エリンシアは”呪われたエリンシア”と呼ばれることになった。その評判と、勇者も今のギルドの勇者”教授”が討伐して、各国は復興に尽力している最中で…この国王無きエリンシアの統治者は現れる事無く…放置されること

になった。今の現状どの国も戦力がなく、統治できないからだ。

「そんな事が…。」

「その時の勇者召喚魔法は各国が持っていて…モートリアはその勇者を召喚しているらしい…いやあんたがいるから、していたの。」

「じゃあ、あの事達は・・。」

「戦争の道具だと思う、今は国防だろうがな…。」

 そりゃあ、あんなガチャ・・・戦力にならないから、捨てたのか…。ひでぇ。

「で、戦争となると…。当然こっちもヤバい。兵士が足りないからな今は。」

 欲女の多い貞操逆転世界都会世界とか言っていてごめんなさいって感じだわ。こんな思い貞操逆転いらん。

「だからこそ…元々こっちの具合次第じゃあ…逃げる話をマーリアに元々するつもりだったんだ。今の状況…何をさせられるかわからん上に食べ物もいずれヤバくなる。」

「あ、元々…。」

「そうだ。兵士も村から男を徴用したらしいからな…それが全滅だろ…。」

 そう言う事か、農夫も飯を作る猟師もいないのか。それはやばい。特に税金や商売に頼る…だから開拓地蘇生プロジェクトを…。それも俺達と一緒の異世界人が…。

食隆起気がすぐそこまで…。確かにこの能力はやばい、金があるならいくらでも食料が作れちまう。武器も何もかもだ。ある意味…錬金術やその他のラノベ

スキルチートを超すスキルだ。努力なしで生産可能だからな。但し金は余分にかかる、

「でもあんた、どうするのよ、ここまで来て。」

「今のところは俺は最低でも…ギルドに頼りたくないが…まあ、考えていて…俺とマーリアは追われていねえんだよ。」

「あ…。」

「んでよ、考えた。すっごい考えたんだよな。旅の間ずっとだ。が、思いつかねえ。どこにおいてもヤバくなるスキルがあるからな。」

「あ…。」

「だからって!」

 マーリアさん。

「分かってるんだよ、俺も捨てたくねぇ…。そこでだ、俺達はまずはどっかの開拓村に紛れ込む。それがいいとみている、俺も商人だからな。」

「確かに…。」

「でだ、そこで問題なのが前聞いた…もう一個のスキル。パンドラ牧場だ。大方これもヤバいとみてる…。」

「あ!」

「その為に最適の土地を探して…。俺達はガチャの物を売って…金を送る。とかどうかなって考えていたんだ。」

 そう言う事か…ただ・・いろいろ問題があるぞ、がそれ以上に…。

「あんた…。

「ぐぅ…ぐス・・・。ぐス・・・。」

 涙が止まらなかった。こんなに思われていると思うと、なぜか泣けて来ていた。俺の為に…私の為に…この人たちは…。

「…往々、泣け泣け、今は…。」

「あんたねえ…悔しいんじゃないんだよ、これは嬉しいんだって。」

 ちょっと涙腺脆いかもしれんが…涙はしばらく止まらんかった。

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