25-31 GGM 自転車がダメでも靴があるじゃないか
祝1200話!…ここまで長い小説呼んでいただいてありがとうございます。エミルちゃんの冒険はまだまだ続きますのでこれからもよろしくお願いいたします。
「疲れたー。」
「ちょっと…あんまり急ぎじゃないからね。」
「すまねえな。」
あのヒョロヒョロにもかかわらず、プラークさんはへばった様子はなかった。旅に出て三日、何の人の一人冴えの出会いもなく、よく旅に出ると夜が綺麗というがそれは異世界に来た初日以降ずっと一緒の…動いているかもしれないが、緩やかな変化だ。それもなく…休憩に入る、大体5歳の体。そしてマリアさんも日ごろ都会内部での生活もあり、歩くのに、旅で移動を続けるプラークさんほどではない。
「でもさ…?」
「疲れたー。」
マリアさんは…荒れ地に近いこの大地に倒れ込む、私もだ、休憩していいだろう足場さえない。
「なんか飲む?」
「頼むわ。」
一応、このガチャ召喚地味に仕様の関係でプラークさんたちの役に立っている、というのもガチャを合成すると、なんと…”食糧の原価を通り越す合成”を行うと本物ガチャができる、例えば菓子パンのガチャやドーナッツのガチャを行うと元の価格が100円以下なので、一回合成すれば400円のガチャはそれを上回る。そうすることで食べ物も、飲み物も召喚し放題だ。金さえあれば。ただ、ここでも仕様の壁が自分を阻む。現代の物を召喚できても、自分はガチャ規制により食べることができない。そして二人に食べ物と飲み物を差し出す日々だ。
「じゃあ、パック牛乳ガチャ召喚!」
それを見て、プラークさんは画像をギルドカードを向け、撮影らしい…そしてガチャを回して…カプセルを保存する、一個ずつは出せるのだが…私はこの飲み物も食べ物も低入れることが出来ない。
「これは甘いが、頭にぐわっと来る味だな…。」
「エミルちゃん。飲む?」
マーリアさんはこっちの顔に気が付いただろう、さぞ私は恨めしい顔をしただろう、
「いえ、水だけを貰います、」
「じゃあ、これ。」
そう言ってギルドカードから…水を購入し手渡してくれる、ただこの水もまずい、というのも、この世界にはまだ”浄水施設”及び技術はないらしい。その為水の旨さは地域によるのだ。そして自分たち以外の水に無頓着そうな…あのモートリアの水だ。旨いわけがない。只水は”ギルドショップ”には存在していないのでこちらから水を依頼して送ってもらっている、これはマリアさんのカードで出来る事だ・・・。この事はギルドに苦情を入れたことがあるが…どうもショップ機能などの”システム根幹”にあたる部分は全てギルドは変え方を知らず、謎の魔道具らしい、ギルドカードもギルドオーブもだ。そのギルドオーブは私達も持っている、
「休みが多いからな、このままじゃあな…。」
「ちょっと考えてみる、私も足が痛い。」
足がよくなるいい手はないか?自転車・・・。だめだ。実は出そうと試みたがママチャリは出せるが…そのためには400円のママチャリのベルだけガチャを合成し続けて最低でも…予想だと、32回合成した”12800”円を超えないと本物にならない。だから自転車は出すのは無理だ。ついでにこのガチャを見た時には本気で脱力で崩れ去ったのを覚えている、ここまでやるか。いやまあ…菓子パンシリーズや某有名店のドーナッツ5種とか無茶苦茶有り難いんだけどね。ただこれで色んな食べ物を出しながら…味見してもらい、レポートを書いて…ガチャ費用をギルドに出してもらう契約をしている、
「このままじゃあ、変な気を起こした冒険者や勇者に追いつかれるぞ。」
「それは考えてるよ、」
そう、いずれモートリアは価値と…夜逃げに気が付いておってを出すだろう。夜逃げを知って一週間は探索するとも言っていた。その区間は逃げないといけないのだ
「でもそんなに?」
「勇者とかに会ったことがあるんだよ。ヤベー。それは分かる、」
「そう言う物?」
「人間じゃねえ…何を持っているのかわからんからな…最低でもこいつ位がいるとみていい。」
「…そんなに?」
私は…幼い一般人だぞ…だけど追い付かれるのは納得だ、第一こんな薄い木の板のサンダル・・・サンダル!靴だ、靴!この靴じゃない靴があればいい。
「ちょっと待って。やってみる、」
ガチャのメニューを呼び出し…靴、靴、靴・・・スニーカー!合成、合成!
「どうした?」
「あった!」
そう、スニーカーガチャ、基礎500円だけど2000円で本物が手に入るガチャがあった!これだ!
「これ、回してみて?」
ずどんと置いたのは・・・スニーカーガチャだ。どうもこれ、俗にいう”中古屋売れ残り処分ガチャ”というもので種類があった、そうだ、これだ!
「何だこれ、スニーカー?」
「ん?」
「これだよ、足が疲れにくい靴のガチャ!」
自転車は無理だが…靴は出せる。
「そんなものがあるのか?」
「あるんだよ、勇者がはいている靴!あれは特別なんだよ!」
そう、思い出した、エアマックスとか、そう言うラバー系とかの靴になったのは第二次世界大戦以降だ。それまでは木靴、革靴が多い、それに対して勇者は召喚された時の衣装で来ていた、靴もだ。当然、この差は”疲労”に如実な差が生まれる、壊れやすさもだ。そしてもう一つ。靴下も…少ないけどあった。合成!強化メニューが出た
”あの企業の菓子パンロゴ入り靴下 魔法フィッティング機能付き 25個。”
”あの企業の菓子パンロゴ入り5本指靴下 25個。”
”あの企業の菓子パンロゴ入り抗菌加工靴下 25個。”
何だこりゃー!が、ここは合成一回…
「それは本当か?」
「うん、あれはこの木靴よりよっぽど軽くて走りやすい、人間のために研究された職人の靴なんだよ!」
言い訳は適当だが、世界的企業の靴なんてあれば、当然こんな木のサンダルを通り越す。
「…本当?」
「場合によっては羽のように軽い、足が速くなる靴もあるよ。」
うん俺の中のエミルも驚いている、その位、靴は凄いものが多いのだ。
「じゃあ、これは?」
「その靴のガチャ。そして、こっちが、その靴用の布”靴下”のガチャ!」
「あの企業の菓子パンロゴ入り!?ん?魔法!?」
「魔法があるの?」
一応、プラークさんが写真を撮ると、そのままガチャを回す、出てきたのは、カラマックスの結構古いバージョンだ。後は靴下も一緒に回していくが…
「高くないか?」
「この商品、最低でもこの10倍する靴だよ。これ。」
そう、俗に言うスニーカーコレクター用のシューズだ。しかも触れないけど…本物そのままだ。これはお買い得だ。
「本気か!?」
「本気だよ、まさかあると思わなかったからびっくりで死にそうだよ。」
そう言えば、中古屋に冷やかしに行った時に見たことがあった、あの時は気が付かなかったけどね。
「はいてみよ。」
「で、エミルはどうするんだ、・・・。」
「うん…。」
「ん?」
「なによ?」
「ごめん…ごめん…お願い…私を背負ってもらっていいかな、私じゃきっと遅くて追いつかれるから。」
流石に、この体になって負ぶってもらうとか、恥ずかしすぎるけど、これでないと追いつかれる、でも恥ずかしぃ―!




