↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元オッサンの眷属使い  作者: 烏賊紳士
第二章 仲間を増やしつつ修行中です
4/55

第三旅 いろいろ準備をしてみました

 カラーンカラーンと鐘の音が聞こえ眠りから覚めた。

 昨日は集中してて気が付かなかったが、外を見ると日が出て少したったくらいの時間みたいなので、後で確認が必要だけど多分六時から三時間おきに鳴ってるのかなと思う。

 元からあまり時間を気にしない性質だったので、確認前に忘れそうだが。

 先ずは一階に降りて顔を洗いに行くと、女将のハンナが掃除をしていて


「おはようございます。」


 朝の挨拶をして来たので


「おはようございます。」


 と挨拶を交わす。

 前世は一人暮らしが長かったので、普通に挨拶するとちょっと嬉しいのが微妙だった。


 一旦厩舎や井戸がある庭に出て、人が居ないのを確認してからまず魔法の無詠唱を試してみる。

 魔力を集めつつ『ウォーターボール』と頭の中だけで唱える。

 体の前30cmほど前に、ハンドボール大の水球が浮いている。

 何とかなる様だ。

 後は顔を洗い、朝飯では魚定食を頼みまた米を堪能した。


 昨夜に確認しておいたけど、ぼっとんではあるけどトイレは結構ちゃんとしていた。

 魔物や魔獣の中には大体体の中央に必ず魔石が有る。

 それを加工精製すると魔晶石となり、専門の魔道具士が魔法を込めて固定化して道具と一体化することで魔道具や魔法の武器が出来上がる。

 時間をかけて作る効果が高いとされる物は、金貨数十枚以上の価格らしいけど。


 この世界では皆魔力自体は持っていて、幼い頃から親や保護者に最低限の魔力の操作は教わる。

 生活魔法とまでいくと普通の魔法士に近い位いないものだが、魔道具の操作位はほとんどの人が出来るらしい。

 魔道具はオンオフのあるスイッチ式と、オンのみで効果が終わるまで使い続ける物の二種と、消費していくだけの物と周りの魔力を吸収し続けて使い続けられる物の二種、計四種有る。


 トイレにある消臭メインで焼却も出来る位だと、一年もつ魔道具で二千五百ソルで買えるらしい。

 農村とかだと肥料に使ったりもあるので、消臭のみで一年もつ物が千ソルとのこと。

 期限の無い物もあるが、魔力の固定は出来ても周囲の魔力を吸収して使う魔法陣を魔晶石に刻める者は少なく、物にも依るが大体二十倍以上はする。


 後、拭く物は植物らしいんだけど、瓜系の始めて見る植物を乾燥させて皮を剥き繊維のみにして最後に桂剥きにすると、肌触りも結構いいお尻に優しい拭く紙の代わりになっていた。

 手間がかかるので少々高いが、何処にでも生る植物でこの世界で広く使われているらしい。


 部屋に戻り、今度は睡眠以外で時間が経つと魔力が戻るか実験を開始する。

 空気を換えるため開けておいた木戸を閉め、光魔法をかなり強く使っていく。

 はっきり言って眩しい。

 2mくらい先に地球上から見た太陽って感じの、熱は無い小さい太陽と言ってもいい光球が浮いている。

 光の強さと魔力の込め方で持続時間が違うが、今回はスキル上げと魔力の消費目的なのでラインをつないだまま魔力を垂れ流していく。

 感覚的に1割くらい減ったと思ったら魔法を解除し、木戸を開ける。

 朝早くに冒険者ギルドに行くと依頼を受ける為に集まってるだろうし、後に回し鑑定で自分の能力を見る。

 ____________________________

 香月 雄 人族 男性 14歳

 魔法戦士 レベル4

 槍術2 火魔法1 水魔法2 光魔法3 空間魔法1 回復魔法1 身体強化魔法1

 テイム1  気配感知2 危険感知1 魔力感知2 鑑定 思考速度強化1 魔力増大2

 魔力精密操作2 状態異常耐性1 スキル習熟強化 異世界言語 健康体 オートマップ

 ____________________________


 またいくつか上がっているし、新しく魔力関係のスキルが増えている。

 かなり重要だと思う魔力精密操作も含め、今後のため出来るだけ上げておくのが良さそうだ。

 破壊する場所を限定したり、手加減したり、離れた場所への干渉などいくらでも有用である。


 後、他に考えておくことは・・・、今後の予定を考えておくことにする。

 ちょっと浮かれていたみたいで、修行より先にすべきだったかなと思ったが。

 英雄戦記などと同じにならないよう、目立たない事をメインに表立っては貴族にも関わらず最初は奴隷から仲間を増やしていければいいなぁとは思うが。

 この世界に来て分かったけど、ファンタジーにありがちな感じで普通に魔獣や魔物がいるみたいだし、そこら辺がどう湧くかとか調べるのもいいかも。

 大体はそういう調査ってあんまりされてないんだろうし、湧いてくるもんだで終わってんじゃないかと思う。


 出来ればゆっくりのんびり行きたいし、ある程度パーティーに実力が付く迄はゆっくりして手を広げ、下手にちょっかいかけられる前に一気に名を上げて周りからの手出しを防ぐのも手かな。

 最初の方から貴族から距離を取るようにしてれば、冒険者ギルドで何とか出来る様に予め伝手が有ればいろいろ拒否もしやすいだろうし実際は行ってからの判断だけど。

 実際のギルドのやり方は分からんが、ギルド関連でつながりを大事にしてれば役には立つだろう。


 と、考え事をしてると、昼の鐘が鳴り多分2時間位が経ったみたいで魔力感知しているとほぼ回復したかなと感じた。

 正確に測りたいので近い内に時計が欲しいが、こういう世界だと時計って貴重だったりするし調べないと。

 ・・とは思うがその内忘れそうな気もする。


 昼過ぎで良い時間かなと宿を出てギルドへ向かう。

 途中でまずは昼飯を屋台っぽいところで食べながらお店を確認してると、串焼きから麺系、スープ迄もう既に色々ある様だ。


 歩いている先にある、ごっついのが多く出入りしてる建物が冒険者ギルドの様だ。

 入って行くと、右側がカウンターで左が酒場になっているみたいで先ずはカウンターへ進んでいく。

 昨日思ったけど、個人の感想ではあるがやはり一定以上に綺麗だよね女性。


 まあ大きい街のギルドだからか3つあるカウンターには、人族2人と多分獣人の内の犬人族らしき人が事務作業をしている。

 やっぱり獣耳っていいよね。

 ふわっとしていて見ていて触りたくなる。

 後、右側の依頼表を張ってある辺りに4人パーティーらしき人達が居たり、酒場ではまだ昼前なのに何人か酔っ払いもいるようだ。

 あまりキョロキョロしてるとテンプレで絡まれたりもありそうなので、そのまま一番近いカウンターの人族の女性のところへと進んだ。


「ようこそ、ウィッツ冒険者ギルドへ。登録ですか?依頼ですか?」


「登録でお願いします。」


「かしこまりました。受付担当のマリアと申します。よろしくお願いします。では、こちらに必要事項の記入をお願いします。代筆はいかがしますか?」


「代筆お願いします。」


 乗り出して記入用の紙を見てみると、名前、年齢、何ができるかを書けばいい様だ。


「出来る限り埋めた方がいいですかね?」


「いえ、名前と年齢は必須で、何ができるかは皆さん隠したい技能とか有りますでしょうし最低限で結構ですよ。」


「解りました。名前はユウ、14歳、槍術と光魔法、空間魔法が今は使えます。」


「おおっ。近接戦闘が出来て魔法も使えるんですか。しかも空間魔法ってことはアイテムボックス持ちってことですか。これは将来有望ですね。・・ではギルドカードを作りますので、少々お待ちください。」


 カウンターの奥で何か作業をしているお姉さんが見えるが、流石ギルドの受付嬢ってレベルが高いとよく言われるだけはあると納得できる。

 綺麗なお姉さんがきびきびと働いているのは、見ていて気持ちいいのでつい目で追ってしまう。

 ちょっとだけお尻を見て、後は他の人の働く所を暇潰しに見ている。

 五分くらいで、何か小さなパスケース大の物を持って戻って来た。


「では、最終登録でカードに血が一滴必要なのでこちらに指をお願いします。これで魔力含め本人が登録され、当人のみが使用可能となり、他の人は一切使えなくなります。」


「わかりました。」


 奇術で使いそうな小さい装置に指を入れると、なんかちくっと針が刺さった感じがして血が少し出てきた。

 ちょっと押し出してカードに落とすと、吸い込まれてうっすら光ったので登録されたとわかった。


「これで登録終了となります。記入いただいたスキルとランクが載っていると思います。が、他のスキルや後から覚えたものなどは自分で表示するか選べますので。通常カードの変更をする場合は、右下に魔晶石が付いていますので触れつつイメージしていただくだけで持っているスキルなら表示非表示選べます。パーティを募集する時や緊急時に冒険者を選別する場合には、基本カード上の情報を基準にするので情報を絞りすぎているとランクは良くても他の、より良いスキル持ちを選ぶことになります。まあ基本は、ですので情報は少なくても実績が有れば別ですが。」


「解りました。ちょっと見てみます。」


 マリアさんに愛想笑いしつつ、カードを確認してみると


 ____________________________

 香月 雄 人族 男性 14歳

 魔法戦士 冒険者ランク1

 槍術 光魔法 空間魔法

 ____________________________


 説明通りなので続きを促す。


「なるほど。大丈夫みたいです。」


「そうですか。でしたら、後は冒険者ギルドの説明をさせていただきます。よろしいですか?」


「お願いします。」



 ・・・・・・・・・・・・・・



 長々と聞いていたが、冒険者同士の揉め事は自己責任、必要な情報は状況次第、内容次第では教えてもらえるか売ってもらえるとのこと。

 一つの拠点で長く活動していると、その街での貢献が高いとみられて武具や冒険に必要な物のギルド直轄店での割引が出来たりするらしい。


 ランクは1~10まで、1と2が初心者で下級、3~5までが中級、6~8が上級、その上は9が最上級で10はこの国にも居ないような英雄と呼ばれたり陰では化け物扱いのランクだと。

 最後のは聞いた訳では無く、そんな雰囲気だっただけだが。


 ランクを上げるには、依頼を受けギルドへの貢献度を上げなければならない。

 基本では一つ上のランクの依頼まで受けられる。

 同ランクの依頼を受けると1、一つ上のランクの依頼だと2ポイントが貯まり、失敗時は倍マイナスになり違約金も発生する。

 例外は初心者のランク1と2の時で、一つ上の依頼は受けられない。

 上がる先のランクかける初級で10の中級で20上級で30のポイントが貯まるとランクアップとなり、3と6と9に上がるときに試験がある。

 試験に合格しない限りポイントの加算は始まらないのでこのランクで止まる冒険者も多く、ランク2が一番多くなっていて次にランク3が、そして4,5と人数が多い。

 ランク1も以外に多く、他の職を持ち小遣い稼ぎに採取依頼や雑用依頼をこなし、ポイントが貯まってもランクを上げない者も居たりする。

 モンスターの大量発生や戦争などの緊急や強制の依頼で貢献度が高いと思われたり、実際の実力がランクに合っていないとギルドマスターや幹部職員複数名に推薦された時は一気に上がる事が例外で有るらしい。


 依頼はカウンター前の壁際に依頼板が有り、緊急依頼以外は基本朝8時更新で貼られていて、自分で受ける物を剥がしてカウンターへ持って行けば受けられる。

 ランク説明でも言ったが初心者ランク以外は自分の現在のランクとその一つ上まで受けられるので、そこは自己責任で実力と相談してくださいと言われた。


 そして、ランク5からは選択肢が有ると。

 通常通り探索や討伐を中心に冒険するか、護衛や貴族からの依頼を中心にするか選ぶ事になる。

 状況次第では指名依頼もあったりするが、選ばなかった方からの依頼は物によっては理由無く断る事が出来る。

 ギルド権限として、貴族他からのちょっかいは自分からかけない限り無いものと考えてもらって大丈夫との事らしい。

 運営にそちらから資金を出してもらったりしてる訳では無いからだそうだ。

 これが騎士や衛兵等の兵士だと、引き抜きとかならまだしも無礼討ちの可能性すらあるってんだから、何処の権力者も考える事は変わらないと言う事が分かる。


 依頼達成の場合、依頼主が持っている依頼札の半券に終了のサインを貰ってこないと達成とは認められない。

 また依頼には期限のあるものもあり、期限内に依頼達成できなければ失敗となり報酬の5割を罰金として徴収する。


 また、カウンターの横から買取所へ行けるので狩ってきた魔物や魔獣、ゴブリンの様に食肉用に買い取ってもらえるものが無くても魔石だけ取って来ればそこで買い取りをしてもらえる。

 勝手に手数料が引かれているが。

 冒険者ギルドのカードを持っている人が犯罪を犯すと、確認が取れると犯罪奴隷として通常の奴隷では行かないかなり死亡率の高い所へ行かされるらしい。

 他の公営ギルドも、それぞれの特色に沿った場所で使い潰されるとのこと。

 その他ギルドカードには幾つか機能が有るらしいが、そこは㊙なので当然教えてはもらえなかった。


「以上ですが、何か質問はありますか?」


「では、魔物図鑑みたいな物はありますか?討伐証明部位が載っている物は?」


「ランク7くらいまでモンスターならある程度は載っている物があります。3千ソルになりますが、お買い上げになりますか?」


 結構ちゃんとした紙が有るんだと現物を見て思いながら、


「ありがとうございます。買わせて貰います。」


 買った物をしまいつつ、挨拶をする。


「先ずは依頼を確認してみますので、失礼します。」


「はい。では、貴方のこれからの冒険に幸運を。」


「ありがとうございます。」


 冒険者になった人への挨拶なのか、綺麗な人に送り出されて、祝福でも受けた気分になり少し顔が赤くなった気がする。

 誤魔化すように礼をしつつ、依頼の貼ってあるボードへ近づく。

 手持ちの魔物とか有るので、先ずはそれで達成できる依頼を探す。

 一通り探すと、ゴブリンの常時依頼がありボアは2頭いるけど依頼は無かったので普通に買い取ってもらうことにする。

 常時依頼の物は、依頼表を持って行く必要はないと書いてあるのでまたカウンターに行く。


「どうしました?何か質問ですか?」


「いや、此処に来るまでにゴブリンを狩って来たので処理をしてもらおうと思いまして。後アッシュボアの買取って出来ます?」」


「既に狩ってきているんですか。常時依頼の物ですのでそのまま私が受けさせてもらいます。アッシュボアも一緒にやりますので、隣の買取所へ行きましょう。」


 頷きながら一緒に移動して、買取所のカウンター横にスペースが有った。

 そこに出して欲しいとのことで、2体のゴブリンとアッシュボアをアイテムボックスから出しギルドカードを渡す。


「既にある程度狩りには慣れているみたいですね。ただ、ゴブリンですので魔石くらいしか使えないですし解体費も掛かりますので二体で解体費を抜いて二百ソル、アッシュボアは通常サイズで九千ソル、合計買取金九千二百ソルになります。常時依頼の報酬も含めて合計一万二百ソルです。」


「はい、それでお願いします。」


 お金とカードを受け取り、これからどうするか考えながら買取所から出た。


 先ずやるべき事は終わったので、一旦外に修行に向かう前に街を少し見て回る事にした。

 武具屋や鍛冶屋、道具屋に奴隷商、娼館も有るだろうし場所を確認しておくと後で行きやすいかな。

 まだそんなにお金は無いが何が有るかを見て置き、これからの目標を定めて置けば後が楽になる。

 ゲームみたいなHP回復は無いだろうけど、怪我に対してどんな薬が有るかや魔力回復の薬が有れば回復魔法で代わりに出来るだろう。

 回復魔法がどれだけの物かにもよるが。

 早い内にこれも自分で確認して、行き成りで使えないもしくは何かが足りないなんて事にならない様にしないとね。

 考え事をしていたら最初の目的地の道具屋が有った。


「お、此処が道具屋か。」


 看板にジョアン道具店とあり扉を開けて中に入ると、様々な道具が所狭しと置いて有った。


「ぃらっしゃい。」


 濃い赤の短髪のごっついおっさんに頭の一音を小さく挨拶し、こっちを横目で見た後興味無さそうに作業に戻っていた。

 意識は少々こっちに向いている様だが、放っておいて店内を見て回る。

 やはり体力や魔力の回復薬は有るが、HP回復的な物は此処には無いみたいだ。

 作る過程での触媒やそもそもの材料も違うんだろうが、体力回復は千ソルからここに有る物で一万ソルと言う何を使えばそんな価格になるんだと言いたくなる物も有った。

 魔力回復に関してはより高く最低価格で一万ソルから、完全回復となっている物が十五万ソルとなっている。

 ____________________________

 魔力回復薬 レベル1~3 一万ソル~五万ソル

 ランク2~4での依頼で取って来れる薬草などを使った初心者向けの薬

 通常の魔法士で一割~三割くらい回復する

 連続使用すると効果がどんどん薄れる


 魔力回復薬 レベル4 十万ソル

 ランク6や7での討伐や採取依頼で取れる素材が必要な高級品

 通常の魔法士で六割くらい回復する

 連続使用可能


 魔力回復薬 レベル5 十五万ソル

 ランク8以上での討伐や採取依頼で取れる素材が必要な最高級品

 通常の魔法士は完全に回復するがランク8レベルの魔法士だと完全回復には足りなかったりする

 連続使用可能

 ____________________________


 その内何かしら欲しいが、今は手持ちが足りないと言うかほぼ無いので情報だけ集めて置く。

 鑑定だけだと情報は分かるが店員とのやり取りが無く、親しくなって隠された情報を聞かせて貰うなんて事は出来無い。

 なので顔見知りになる為にもちょいちょい店主のジョアンに効果等を聞いてみる。

 体力回復は基本ドーピングに近いらしくいったん回復はするが、安い物ほど後遺症が有るらしい。

 使う素材によって違うが値段が安く効果が高い物ほど早くに酷い状態になるらしく、値段と効果と後遺症と確認する項目が多くて面倒だった。


 今度は移動して武器屋へやって来た。

 出て来た店員のリーンに色々聞きながら店内を見て歩く。

 アードロ武器店と言う名のお店で中に入ってみるとかなり剣が多く、他も有るにはあるが半分は剣を扱っているみたいだった。

 大剣から長剣、短剣や、曲刀と言われるシャムシールなどの切り裂く剣も有った。

 予備の武器は剣を使うつもりだったので良さげな物を探してみる。

 やはり前世からの思いが有るので出来れば刀が欲しい所だが、この店には無い様だ。

 戦争等で全身鎧の人相手にしない限りそこまで全体的に硬いモンスターは居ないから、切り裂く武器も有効だと思うんだよね。

 今後の課題として探しはするが、先ずは普通の剣で良いかと判断する。


 ちょっといい値段のする魔剣の情報を聞きつつ、普通の練習用に鉄剣を買っておく。

 余り高すぎる剣の事を聞くと冷やかしだと思われる可能性も有るので、中級の冒険者になった時無理すれば買えるかも位の剣の情報を聞いてみた。


「そうね、この剣はランク3や4くらいの冒険者が上を目指そうとする時に買おうかって物なのよ。剣には強度強化と軽量化小が付いているだけなんだけど、鞘に工夫がしてあって浄化と自動研磨が付いていて武器の不具合での負傷を減らしているのね。うちの店には無いけど、ランク7以上の冒険者は大体更にサイズ自動調整が付いている物を持っているわね。」


 他にも次に買えそうな剣も聞いてみると、


「この剣は魔剣ではないわ。ただし、通常の剣の中ではかなり良い剣なのよ。黒鋼で創られた長剣で重量は1.5倍ほどもする、重いけどその分頑丈な重戦士向けの叩き斬る為の剣ね。もうちょっと細かく言うと、黒鋼は重く頑丈になっていて、蒼鋼は逆に少し軽くなっていて使われた金属で粘りと言うか頑丈と言う訳では無いんだけど折れ難いという特性になっているわ。他にも赤鋼や魔鋼なんてのも有るけど、新人さんにお勧めなのは先ずは黒か蒼かな。特に値段が。」


 説明好きなのか嫌な顔一つせず、結構細かく教えてくれた。


「この先目指すなら、今言った赤鋼か魔鋼ね。赤鋼は軽さは普通だけれど、研ぐ事により上がる斬れ味は一番ね。シャムシールとか斬り裂く武器に使われるわ。魔鋼は魔力の濃い場所から見つかる鋼で、魔道具士が成り立ての時修行で作らされる事もあるらしいわ。魔力に親和性を持ち魔剣にした際に効果が上がるのも特徴ね。高ランク冒険者の武器防具には、結構な確率でミスリルか赤鋼の魔鋼が使われるから、当分先とは思うけど知っておいて損は無いわよ?」


 今はお金がないので、先に買った鉄剣だけ一緒に買って割引して貰った剣帯を付け腰に佩き店を出た。


次回10日0時投稿予定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。