寄り道二回目 どうなるか今後が楽しみです
今日は外伝的な話で短めの話を二話同時にあげます。こっちは二話目です。
今日またレティに鬼ごっこで負け、レニの森にオークを目的に狩りに来た。
しかも、単体だともう敵では無いので最低10体以上の群れを狩って来てください、と言われた訳だが、一応見つからなかった場合はレベル70以上のモンスターでいいです、とも言われた。
・・・・・何か基準が違う気がするが、やりたくなければレティ相手に追いかけっこで勝つしかないし、ここも修行と思って頑張るしかないか。
コボの村からレニの森へと入り、今日はまだ余り行っていない南のフィノイに向かう事にした。
途中途中にやはりゴブリンは何処にでもいるので、数が多い場合は一応間引きながら進んで行く。
始めて見るモンスターも居て、何時ものゴブリンやレッドボア以外には、剣角狼、麻痺毒を持つパラスネーク、トロールがそのまま小っちゃくなったウィートロルが居た。
剣角狼は結構スピードが速く小さい群れだったんだろう5匹に遭遇し、思ったより時間が掛かってしまった。
先制で放った土魔法の石の針は狙いが甘く一体しか刺さらず、近付く前にと今度は風魔法で吹っ飛ばしてやろうと暴風を使ってみたが、ちょっと吹っ飛ばされただけで直ぐにまた近寄って来た。
ただ、余り人相手をした事が無かったのか、半包囲位はするけど割と真っ直ぐに個々で襲い掛かって来る感じなので集中し過ぎない様にし、避けた後の着地の隙に方向を変える際の隙にと一体ずつ確実に仕留めていく。
パラスネークは注意してサーチしていたにも拘らず、結構近くまで接近されてから気付いた。
擬態だったのか全体が緑色の胴体が五cm全長二・五mくらいの蛇が、俺が気付いて直ぐに木の上から跳びかかって来た。
もう少し気付くのが遅ければもしかしたらかする位はしたかもしれないが、少しだが余裕が有ったので最初にウィッツで買った森でも扱い易い鉄剣をボックスから出し、下から斬り上げ首を飛ばしてやった。
ウィートロルは一体だったし動きが鈍く力自慢の魔物は狩りやすい。
正面から全速で突っ込み何も考えず驚いてこん棒を振り上げた瞬間に振り上げた腕の方に回り込み、脇の下から心臓目掛けて槍で突いてやった。
戦闘経験を得るのには良いんだろうが、全然先に進まないのはどうなんだろうか。
眷属としてテイムしたいと思うモンスターにも会わないし、でも放って置くと人族の村とかに辿り着いてしまうと被害が出そうなのは狩っておかないと拙いし。
たまにある話だと、こういう時に放っておいたモンスターが実は知らない間に村を襲い犠牲が出て、しかもちゃんと後からその事実を主人公が知るっていう嫌な話や、その上実は数少ない話をした相手が犠牲なったっていう後味の悪い話もある。
出来る事はある程度やっといた方が後々問題にならないだろう、という話だな。
そろそろ隠して眷族を増やしていざという時にこういう事も有ろうかと、とか言えたらいいけども。
最初にレティを見てしまった所為かなかなか良いと思えるモンスターに出会えず、いまだにレティとアルしか眷属が居ないのも勿体無いと思いはするが・・・・・。
実は考えている奴もいるんだが、今の所会えては居ないんだよなぁ。
色々考えながら進んで行くと、結局フィノイまでにはオークの群れは居らず他にもいいのは居なかったので引き返す事にしようかと思ったが、気が変わったのでこのままガニア山にちょっと登ってみる事にした。
ガニア山はまだ登った事は無く少し不安はあるが、周りの環境を見るに行き成りそう強いモンスターは出ないだろうとは思う。
上る前にサーチを落ち着いてしておこうと、一旦大きい木の上で良い感じの枝ぶりの所で胡坐を掻き多めに魔力を使い周囲に結界を張って息を吐いた。
深呼吸をして息を整え、脳内の、思考内の情報に集中していく。
五分、十分と時間は掛かるが何も情報が増えない事になんだかなぁと思っていると、ニ十分過ぎた辺りでガニア山じゃなくアルス大森林の方から今まで会った事のないモンスターの群れが近づいている事に気が付いた。
まだ範囲外のもいる様だがまあまあ大所帯の群れの様で、面倒で途中で数えるのをやめたが最低でも二十数体は居そうだ。
「群れって事はリーダーが居るだろうし、行ってみるか。」
つい独り言をつぶやきつつ、サーチで確認した辺りに向かって進んでみる。
多分牙狼とかと似たような気配な気がするし、狼系の魔獣の群れなんだろうと思う。
こっちに気付いている訳では無い様だが、このままだと俺が居る場所から数百m西側を通る事になりそうだ。
風魔法も使い匂いと出来るだけの気配を消し、群れの側面に位置出来るよう先回りし、十分ほど進んで待機していると20~30mほど先を群れが通っていった。
不意の遭遇では無いのでまずは鑑定をしてみる。
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ワーグ 魔獣 レベル38
スキル
牙強化 嗅覚強化 気配感知4 危険感知3
牙狼 魔獣 レベル21
スキル
牙強化 気配感知1 危険感知1
ワーグ 魔獣 レベル43
スキル
脚力強化 危険感知2
シャドウワーグ 魔獣 レベル58
スキル
嗅覚強化 咆哮(小) 気配感知3
固有スキル
影潜
レッドワーグ 魔獣 レベル46
スキル
炎の息 危険感知3
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今の所ワーグっていう狼系の魔獣が何種類か居るだけで、固有スキル持ちも中には居る様だ。
が、だからって今現在まだ少ないテイム枠を使う気は無い。
期待を持って一応順次見ていきながら、リーダーを探していく。
先頭辺りが30~50レベルで、進むとどんどん強く成っていくし実は此奴らアルス大森林でまあまあ強い集団なんじゃなかろうかって気がして来た。
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レッドワーグ 魔獣 レベル55
スキル
炎の息 咆哮(中) 嗅覚強化 気配感知2
オルトロス 魔獣 レベル69
スキル
火魔法2 炎と毒の息 脚力強化 咆哮(中) 気配感知4 危険感知2
ヘルハウンド 魔獣 レベル76
スキル
身体能力強化2 魔力微拡散 咆哮(小) 威圧(中) 気配感知3 危険感知3
ブルーワーグ 魔獣 レベル51
スキル
氷の息 咆哮(小) 気配感知3
ケルベロス 魔獣 レベル96
スキル
身体能力強化4 炎の息 氷の息 眠りの息(弱) 同族指揮 威圧(中) 気配感知5 危険感知5
固有スキル
睡眠回復
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列の中ほどに居た三つ首のデカい狼がレベルも高ければ同族に対する指揮能力もあるし、多分この群れのリーダーだろう。
3m位の高さで全長はそれこそ4m越えのかなりデカい魔獣だ。
乗る分には大きさ的に良さそうだが、毛の感触とかはどうなんだろう。
強さ的に問題ないし、思っていた事が出来そうでちょっと嬉しい。
テイムした上で少し強化してやって、この辺りのモンスターを駆逐とまでは言わんがある程度管理してくれると、来やすくなるし詳しい者が仲間になれば薬草の採取とかも出来るだろう。
ケルベロス達の能力を見てやる気出て来たし、間違えて狩ってしまった場合はレティの条件にも合っているので、魔力を練り一気にケルベロスを包む様展開しながら身体強化でケルベロスに突っ込み、近付いたと同時に俺とケルベロスだけを隔離する様に結界を張る。
ボックスから衝撃槍を出しながら、完全に接近する前に土球を三つ生み出しかなりの速度で射出する。
土球を放つ前にこっちに気付かれすぐに戦闘態勢を整えたのは流石リーダーって所だが、実力を発揮され苦戦なんかしたくないので速攻で終わらせる為に行動する。
土球を軽く避けながら三つの首が同時に息を吸っていくのが見えたので、咆哮かブレスだろうと分かった。
先に潰す為にまだ実戦で使った事のない貰い物を使ってみる事にした。
・・・念の為、目の前に障壁は張って置いたが。
「GYAOOOOOOOOOOO!!!」
接敵する前に一旦止まって竜魔法の咆哮と竜の威圧を始めて実戦で使ってみた。
吠えながら障壁の外の事を横目で見てみると、確認した中で一番強かったオルトロスも怯えているのか這いつくばって何とか耐えている様だ。
後、見た感じ他のは皆大体逃げた様だが。
ケルベロスも多少影響が有るのか、咆哮もせずブレスも吐かず地面を四足で踏みしめて耐えていた。
多分自分も威圧を放ち影響を軽減しているのだろうが、動き自体は鈍っていたので威圧はそのままに咆哮が終わった瞬間加速し、真ん中の頭の下に潜り込み槍の石突きでかち上げてやる。
少しケルベロスが浮いた瞬間下から土魔法で追い打ちをかけて一気に戦意を折りに行く。
『石柱』
少し浮いて落ちて来た瞬間に、左右の頭の下から直径30cmの石の柱が伸びて来て打ち抜いた。
かなり強く当たったのでこれで多分大丈夫と思い、様子を見る為に一旦後ろに下がった。
もう一度浮き上がった後<ズズゥン!!>と勢い良く地面に落ちたケルベロスは舌を出し動かなくなった。
石突きを向けたまま用心して近付き頭をつついてやると、ちょっと嫌がって頭を振るがもう敵意は無い様だった。
魔力を手に集めテイムしようとケルベロスの頭に手を出そうとして気付いたが、どの頭にやればいいんだろうか。
・・・・・気にしない事にして目の前にある真ん中の頭に魔力を流していく。
そう長くは掛からず一分程流すと小さく唸っていたケルベロスがちょっと頭を浮かして魔力を流していた手をペロッと舐めて来た。
「グルルゥ。」
1つ鳴いて起き上がり頭を擦りつけて来るのは図体がデカくとも可愛くはあるが、圧迫感は凄いな。
・・・・・三つ来るし。
野生で生まれて気にした事なんか無いんだろうけど、毛もごわごわでモフれそうにないしこれからの予定をつた・・・える前に名前を決めないといけないか。
「おしっ!お前に名前を付けるぞ。」
「「「ワンッ!」」」
<ずるっ>とこけた。
犬系統とは思ってはいたがそのままワンと吠えるとは思っていなかった。
何かちょっと間抜けな、でも前世で聞いた事のある鳴き声を聞いて少し嬉しいのは、やはりまだ前世を引きずっているんだろう。
・・・思い出してしまった所為か、ポチとかタロウとか出てくるのは仕方ない。
仕方なくはあるんだが、付けると言った手前早く付けてやりたいのに更に出てきたコロとかしか他に全然出てこない。
どう考えても小型犬に付ける様な名前は違うと思うし、もう一度一から考え直していく。
「「「クゥ~ン。」」」
なかなか付けなかったため不安になったのか、目をつぶっていれば可愛いであろう声を出してきた。
もう開き直って可愛い名前でも付けてやろうかとも思ったが・・・・・目の前にいる此奴を見てそれは流石に酷かともう一度考える。
「よしっ!決めた。お前の名前はガリオンだ。・・どうだ?」
「「「ウォン!!」」」
機嫌良く吠えてくれたので気に入ったんだろう、多分。
始めての魔獣の従魔なので意思疎通にはちょっと時間が掛かりそうだが、嬉しそうに頭を擦りつけて来るガリオンを見ると問題は無いと思える。
ただ、犬っぽいのに舐めてこないのは何故なんだろうか?
気にしてみて初めて何となく分かった。
従魔となった事で魔力パスがつながり色々とガリオンのちょっとした感情とかが分かって来たが、ガリオンの舌は当然普通の犬と違ってかなりザラザラらしく、強く人を舐めたりすればべりっと皮が剥けてしまう様だ。
流石に皮が剥けるのは嫌なので賢いガリオンを更に撫でてやり、先ずは先にやるつもりだったことをやる事に。
実はガリオンはこのアルム大森林でそのまま生活して貰い、拠点を置き、何だったらこの辺りの主になってモンスターの間引きをやって欲しいと思ってんだよな。
で、時間のある時にかまってやりに来て、あと当分は自由にさせるつもりだ。
いったん離れるので会っている時はしっかりとかまってやるが。
「よし、ガリオンよ、お前に任務を与える。」
「「「ウォン!」」」
行き成りだったが任せろといった感じで返事が来た。
「何時も構ってはやれないがちゃんとたまに来るから、お前は此処で頑張って鍛えて配下を増やしてくれ。俺がガニア山の北東に拠点を持っているから、ガニア山の東側は村が近く面倒になるから中腹を超えてそこまで来れる実力になったら村まで来てくれ。『この魔力パスで大体の場所は分かるだろ?』」
『・・・・・ワン!』
「よしよし。・・・うん、それと、これからはちゃんと体を洗う様に。当たり前ではあるんだが、獣臭いから。俺の従魔なんだから次会うまでに出来るだけ綺麗にしといてくれ。」
戦闘の余韻だったのか今迄気にならなかった臭いがむわっと来たので、これも任務の内としてやるように言っておく。
「「「クゥーン。」」」
ちょっと悲しそうに泣かれたが、心を鬼に・・しなくても、この図体では余り可哀想ではないか。
根性なのか忠誠心なのかオルトロスとヘルハウンド、シャドウワーグの三体が残っていて、まだガリオンに従う気らしいので後を任せ村へ帰る事にした。
帰り道サーチで周りを見つつ中でも危険感知を最大にしてガニア山の中腹を通り、単体で強めのモンスターを探し出し狩って帰った。
一定以上の攻撃力を持っていれば簡単に狩れるトロールが居たので、サクッと狩って帰りレティにOKを貰えた。
次回12月2日0時投稿予定




