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安心の器  作者: 古都麿
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第一部 第14話 パパ

学校から帰ってきても、空気は甘かった。

お兄ちゃんは相変わらず宿題を教えてくれる。

でも、気がつくと、視線がママを追っている。

なんだか、二人だけの世界がそこにあるような気がした。


夕食時。

今日はアジフライ。

「いただきます」

食卓で手を合わせて。

「パパ、ソースちょうだい」

「……えっ!?」

真人、固まる。

新凪も固まっている。

そして。

結子が真っ赤になる。

(しまった、二人の呼び方が変わったのを気にしてたから)

真人は目の前にあったソースを。

「はい、ソース」

むちゃくちゃ瞳をキラキラさせてる。

完全にデレてる。

ソースを受け取って。

(脳内でパパって呼んでたら声に出ちゃった)

結子がにやける。

「……ふーん、そんな顔するんだ」

新凪は口を尖らせて真人を見る。

だけど。

その表情はとても嬉しそうだった。


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