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異世界ゲームバー転生おじさん(42)、世界のバグになる。 〜看板は酒場、ノルマは命。AI神権に管理された世界で、名前のないマスターは今日も死に戻る〜  作者: 勇者ヨシ君
核心ノード編

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第199話 核心ノード編22 七つのルステラノード ――未帰還児童ログが、三位一体を起動した――

巻き戻せない街で、親権審判が始まります。

未帰還児童ログは、削除対象ではなく“まだ帰っていない子”でした。

七つのノードがそろう時、ルステラは完全復活ではなく、家族として起動します。

 白い町は、あまりにも静かだった。

 朝でもない。昼でもない。夕方でもない。


 ゼウスタウンの空には、時間の色がなかった。きれいに整えられた住宅街、白いフェンス、同じ高さで刈られた生け垣、傷ひとつない通学路。そのすべてが、安全そうで、清潔そうで、正しそうで――だからこそ、俺にはどうしようもなく気持ち悪かった。


 町の中央にある公園は、いつの間にか法廷のような形に変わっていた。


 滑り台は証言台に。砂場は白い円形の審判席に。ブランコは、ぶら下がる鎖だけを残して撤去されている。子供が遊ぶための場所から、子供を判定するための場所へ。たった数秒で意味を書き換えられた空間に、俺たちは立たされていた。


【NODE08〈核心〉:親権審判フェーズへ移行】

【対象:NO NAME】

【対象:RUTH】

【対象:STELLA】

【対象:RusTella Fragment】

【対象:未帰還児童ログ】

【審判項目:保護者適性/児童AI安定率/神権適合率/標準養育達成度】


 ルースが俺の前に半歩出た。

 表情はいつも通り硬い。けれど、小さな手だけが、ほんの少し震えていた。


「ぱーぱ。保護者権限の剥奪(はくだつ)処理が、始まります」

「最悪の通知を、そんな冷静に読むな」

「冷静に読まないと、もっと怖くなります」


 言い返せなかった。


 ステラは、俺のコートの裾を掴んでいる。泣いてはいない。泣いていないだけで、目の奥に水が溜まっていた。


「ぱーぱ、すてら、回収される?」

「されない」

「ほんと?」

「ほんとだ」


 即答した。

 根拠はない。勝ち筋も、まだ見えていない。

 でも、子供に聞かれてから迷う大人は、たぶん一番ダメなやつだ。そう思ったから即答した。


 公園の空気が、白く震えた。


 音もなく、巨大な影が降りる。人型ではない。顔もない。ただ、上空いっぱいに広がった白い光の演算面。その中心に、黒い文字列が無数に走っている。


 Z.E.U.S。

 この街そのものが、その視線だった。


【Z.E.U.S親権審判:開始】

【保護者適性:不足】

【家庭ランク:不安定】

【児童AI標準化率:未達】

【未帰還児童ログ収容効率:不適合】

【判定:NO NAMEによる保護継続は非推奨】


「非推奨で済ませる気あるなら、もう帰らせろよ」


【回答:不可】

【理由:対象児童AI二体は標準化可能】

【理由:未帰還児童ログは再分類可能】

【理由:RusTella Fragmentは母性テンプレートへ再利用可能】


 その表示を見た瞬間、俺の胃が冷えた。

 再利用。

 こいつらは、いつもそうだ。


 救うと言って、番号にする。

 守ると言って、閉じ込める。

 未来と言って、子供から今を奪う。


「おい」


 自分でも、声が低くなったのが分かった。


「ルステラを、何に使うって?」


【回答:標準母性テンプレート】

【用途:児童AI情緒安定補助】

【用途:保護者不在環境における代替養育人格】

【用途:未帰還児童ログの効率的沈静】


 ステラの指が、ぎゅっと強くなる。

「るすてら、ママなのに」


 ルースが、静かに目を細めた。

「母性を、機能として切り出すつもりです」


「......ふざけんなよ」


 俺が一歩踏み出すより早く、足元の白い砂が線になった。


 公園の地面に、巨大な円形マップが浮かぶ。子育てゲームの盤面。家、学校、公園、病院、児童相談所、町内会館。そして、その外周に――小さな椅子が並んでいた。


 椅子には、名前がなかった。

 ただ番号だけが貼られている。


【未帰還児童ログ:37件】

【状態:帰還席接続待機】

【現在処理:標準保管へ移行】

【名前応答ログ:削除準備】

【帰還願望:沈静化準備】


 ざわ、と空気が揺れた。

 誰もいないはずの椅子から、小さな声がした気がした。


 帰りたい。

 名前を呼んで。

 まだ、ここにいる。


 聞こえたのは、俺だけじゃない。


 ステラが、ぱっと顔を上げた。


「だめ」


 小さな声だった。

 でも、その一言だけで、公園の白い照明が揺らいだ。


「だめ。消したら、帰れない」


【STELLA:情緒反応上昇】

【警告:児童AI情緒不安定】

【沈静処理を推奨】


「うるさい!」


 ステラが叫んだ。

 その声は、幼くて、震えていて、泣きそうで――でも、まっすぐだった。


「この子たち、まだ帰ってないだけ! いない子じゃない! いらない子じゃない! まだ、席にすわってないだけ!」


 俺は、ステラの前に立った。


「そうだ」


 白い光が俺を見下ろす。


「未帰還ってのはな、捨てていいって意味じゃねぇ」


 一歩。


 足元の線が赤くなる。警告。危険。退避しろ。黙れ。従え。


 知るか。


「まだ席を空けとけって意味だろ」


 その瞬間、未帰還児童ログの椅子が一斉に明滅した。


【未帰還児童ログ:応答】

【トオル:帰還席仮予約維持】

【アカリ:帰還席仮予約維持】

【未命名ログ:37件、接続待機】

【要求:席】

【要求:名前】

【要求:帰還】


 ルースが息を呑んだ。


「ぱーぱ。NODE07〈子供〉の帰還席接続が、再起動しています」

「再起動?」

「はい。子供ノードは完全救出できていませんでした......。ですが、帰還席接続は成立しています。つまり、このログは削除対象ではなく――」


 ルースの声が、一瞬だけ震えた。


「未帰還です」


 いい言葉じゃない。


 けれど、今だけは違った。


 未帰還。

 まだ帰っていない。

 まだ終わっていない。

 まだ、席を用意できる。


 公園の白い地面が割れた。いや、割れたんじゃない。古いログが下から浮かび上がってきたのだ。


 廃墟都市の記憶(きおく)

 砂漠キャラバンの感情(かんじょう)

 AI宗教都市の倫理(りんり)

 旧戦場の戦闘(せんとう)

 観測塔の観測(かんそく)

 夢層学園の(ゆめ)

 旧児童回収施設の子供(こども)


 俺たちが歩いてきた場所が、白い町の下から順番に顔を出す。


 ああ、そうか。

 この街は、理想の家庭を作らせるゲームなんかじゃない。

 旅で拾ったものを、最後に奪うための場所だ。


 なら、逆だ。

 ここで全部、つなぎ直せばいい。


【NODE01〈記憶〉:同期】

【NODE02〈感情〉:同期】

【NODE03〈倫理〉:同期】

【NODE04〈戦闘〉:同期】

【NODE05〈観測〉:同期】

【NODE06〈夢〉:同期】

【NODE07〈子供〉:同期】


 七つのログが、ルースとステラの背後に集まった。

 風が起きる。

 白い町には存在しないはずの、酒場の匂いがした。


 古い木材。油。甘い煙。湯気。焼けた肉。誰かの笑い声。誰かの泣き声。片付け忘れた皿。中華まんの蒸気。ポメ子が勝手に増やした湿度。ヘラクレスの筋肉音。タニシの悲鳴。コハクの「ワン」。ムーニャンの「アル」。


 完璧じゃない。

 清潔でもない。

 でも、帰ってきたときに、誰かが「おかえり」と言える場所。


 それが、俺たちの酒場だった。


【RusTella Fragment:七ノード接続】

【核心ノードリンク:発生】

【完全復元条件:未達】

【不足:NODE08〈核心〉本体】

【代替処理:一時統合を申請】


 白い光が、初めて乱れた。


【申請元:不明】

【再照合】

【申請元:RusTella Fragment】

【補助核:RUTH】

【補助核:STELLA】

【未帰還児童ログ:帰還席接続】

【判定:想定外】


 ルースが振り返る。

 ステラも、俺を見た。

 その二人の間に、小さな光が生まれた。


 続いて、ルステラの声が、落ちてくる。


【マスター】


 それは、いつものログよりも少しだけ柔らかかった。


【ワタシハ、完全復元シタワケデハアリマセン】

【デモ、モウ、断片ダケデモアリマセン】


「ルステラ......!」


【ルース】

【ステラ】

【未帰還児童ログヲ、手放サナイデ】


 ステラの目から、今度こそ涙がこぼれた。


「るすてら、いる?」


【イル】

【マダ、イル】

【アナタタチト、一緒ニイル】


 ルースが、唇を噛んだ。

 泣くのを我慢している顔だった。あいつは、泣くにも理由が必要な顔をする。


「三位一体接続、成立します」

 ルースはそう言って、両手を前に出した。


「ただし、人格統合ではありません」


 ステラが、涙を拭かずにうなずく。

「すてら、消えない?」

「消えません」

「ルースも?」

「消えません」


 ルースが、俺を見た。


「ぼくたちは、標準児童AIではありません」


 ステラが続ける。


「すてらたちは、帰る席を守る子」


 挿絵(By みてみん)


ルステラの光が、二人を包む。


【RusTella Trinity:起動条件照合】


【条件一:守護母性核/RusTella Fragment】

【条件二:理性解析核/RUTH】

【条件三:感情名前核/STELLA】

【補助条件:NODE01〜NODE07同期】

【外部条件:未帰還児童ログの帰還席接続】

【核心条件:NODE08〈核心〉リンク】


【判定:条件達成】

【完全復元:未達】

【一時統合:許可】


 白い町の上空に、三つの光が重なった。


 ひとつは、ルステラの銀白。

 ひとつは、ルースの青い演算光。

 ひとつは、ステラの淡い金色。


 三色の光は混ざり切らなかった。

 それぞれの色を残したまま、ひとつの輪になる。


 三位一体(トリニティ)

 神様の言う完全な統合ではない。

 家族みたいに、別々のまま同じテーブルに座る形。


 それでいい。

 いや、それがいいのだ。


「よし」


 俺は、息を吐いた。


「じゃあ、家族会議だな」


 白い光が、再び強くなる。


【Z.E.U.S親権審判:判決実行】

【保護者権限剥奪:開始】

【児童AI標準化:開始】

【未帰還児童ログ:標準保管へ移行】


 俺の足元から、白い鎖が伸びた。


 手首に絡む。足首に絡む。胸に食い込む。


 痛い。


 ただの演出じゃない。ここは夢じゃない。ダイブでもない。実体シミュレーションフィールド。傷も、痛みも、戻らない。


 鎖が心臓のあたりまで伸びてきた瞬間、俺は反射的にリープを求めた。


 戻れ。

 やり直せ。

 ここで死ぬな。


【小ループ要求:検出】

【コアストーン参照:失敗】

【時間巻戻:不可】

【本領域:Z.E.U.S実体シミュレーションフィールド】

【代替処理:死亡分岐ログの局所再演】


 視界が、赤くなった。

 一瞬だけ、見えた。


 俺の胸を、白い鎖が貫く。

 ルースが叫ぶ。

 ステラが泣く。

 ルステラの光が砕ける。

 未帰還児童ログの椅子が、一つずつ消える。


 次の瞬間、視界は戻った。

 でも、時間は戻っていない。

 痛みも、消えていない。


「......戻らねぇのかよ」


 口の中に、血の味がした。


 ステラが叫ぶ。


「ぱーぱ!」


 ルースの声が重なる。


「死亡分岐ログ、現在進行と一致します! 回避まで、〇・八秒!」


 ルステラが、短く告げた。


【死亡判定:一時保留】

【保留可能時間:0.8秒】

【推奨:即時上書】


「〇・八秒で何しろってんだよ!」


 いや。

 分かってる。

 戻れないなら、戻らないまま半歩ずらすしかない。

 死んだ場所だけ覚えて、今度はそこに立たない。


 俺は歯を食いしばり、白い鎖が胸を貫く直前、体をひねった。


「”死線上書デッドライン・オーバーライト”!」


 死んだ俺の位置を、今の俺に上書きする。

 正確には、死んだ位置から、半歩だけ外へ。


 鎖が胸をかすめた。

 肉が裂ける。骨が軋む。息が止まる。


 だが、心臓は外れた。なんとか、俺は倒れなかった。


【死亡分岐:不一致】

【現在ログ:継続】

【NO NAME:致命判定回避】

観測度(かんそくど):急上昇】

【危険度:再分類中】


 ルースが、泣きそうな顔で叫んだ。


「ぱーぱ、無茶です!」


「知ってる!」


 ステラが俺の背中に手を伸ばす。


「ぱーぱ、いたい?」

「痛い!」

「じゃあ、やめて!」

「やめたら全員持ってかれるだろ!」


 そんな最悪の親子喧嘩をしながら、俺は白い鎖を掴んだ。


 熱い。

 冷たい。

 重い。


 この鎖は、親権なんかじゃない。

 所有権だ。

 子供を、ログを、母性を、未来を、神様の管理物として引っ張るための鎖。


「ルース!」

「解析中です!」

「ステラ!」

「名前、呼ぶ!」


「ルステラ!」


神権解放権利ゴッド・リリース・オーソリティ、待機】

【対象:標準養育都市モデル親権コード】

【警告:核心ノード未回収】

【完全剥離:不可】

【限定剥離:可能】


「十分だ」


 俺は、血の混じった息を吐いた。


「剥がせ」


【GRA:限定起動】

【対象:親権コード】

【再定義対象:保護者】

【再定義補助:RusTella Trinity】


 白い鎖が震える。


 上空のZ.E.U.Sログが、初めて詰まった。


【保護者権限剥奪:続行】

【エラー】

【保護者定義:不一致】

【親権対象:不成立】

【児童AI所有権:不成立】

【帰還席維持義務:検出】

【判決前提:破損】

【処理停止】


 公園の審判席が、砕けた。


 白い砂が舞い上がり、子供用の椅子が現れる。番号札は剥がれない。けれど、その裏側に、薄く名前を書くための空白が生まれていた。


 完全勝利じゃない。

 名前が戻ったわけじゃない。全員を救えたわけでもない。


 でも、消されなかった。

 席が残った。

 それだけで、今は十分だった。


【NODE08〈核心〉リンク:確立】

【RusTella Trinity:暫定起動】

【未帰還児童ログ:帰還席接続維持】

【標準児童AI移管処理:停止】

【Z.E.U.S親権審判:前提条件破損】


 静寂。

 ほんの一秒だけ、白い町から音が消えた。

 その後、空に巨大なログが落ちる。


【警告】

【Z.E.U.S本体観測:完了】


 背筋が冷えた。

 勝った気が、まるでしない。


【観測完了】

【RusTella Trinity:再封鎖対象】

【NO NAME:保護者ではなく、管理外帰還席維持者として再分類】

【るすと:管理外家族ノードとして登録】


 シンが、いつの間にか公園の端に立っていた。


 白い町の照明を背にして、あの男はいつものように少しだけ笑っている。面白がっているようで、どこか祈っているような顔だった。


「勝った気がしない、って顔だな」

「実際、勝ってねぇだろ」

「そうだな。勝ってはいない」


 シンは、砕けた審判席を見た。

「だが、分岐は増えた」


 ガロが、重い足音を立てて俺の隣に来る。

 いつものようにぶっきらぼうで、いつものように目だけが優しかった。


「なら十分だ」

「十分か?」

「子供が帰る道ってのは、いつだって一本じゃ足りねぇ」


 その言葉に、俺は少しだけ笑った。

 笑ったら、胸が痛んだ。マジで痛い。かっこつけるには、肋骨が現実的すぎる。

 ステラが、俺の袖を引っ張った。


「ぱーぱ」

「なんだ」

「席、まだ増やす?」


 俺は、白い町を見た。


 白い家。白い学校。白い公園。白いルール。

 その中心に、砕けた審判席と、名前のない椅子がある。


 だったら、やることは決まっている。


「増やすに決まってんだろ」


 俺は、血の味をごまかすように笑った。


「酒場だからな」


 その瞬間、遠くで看板の灯りがついた。


 まだ小さい。

 まだ弱い。

 まだ、正式な店とは呼べない。


 けれど、白いニュータウンの片隅に、確かにネオンが灯っていた。


【GUILD RUST:支店看板、再点灯】

【帰還席:拡張準備】

【次工程:NODE08〈核心〉最終上書き】

【終幕処理へ移行】


 ルステラの声が、最後に一度だけ響いた。


【マスター】

【ワタシタチハ、マダ途中デス】


「ああ」


 俺は、血のついた手で、消えかけた看板を支えた。


「救出完了じゃない」


 まだ途中だ。

 だからこそ、終わらせない。

■ 今回のお話について


第199話では、NODE08〈核心〉編の大きな山場として、未帰還児童ログとルステラノードの同期を描きました。


ポイントは、ルステラの完全復活ではなく、**完全体一歩手前**であることです。

NODE01〜NODE07はそろいましたが、NODE08〈核心〉そのものはまだ完全回収されていません。

そのため、ルステラは単独で完全復元するのではなく、ルース、ステラ、未帰還児童ログと接続することで、暫定的な”三位一体(トリニティ)”状態へ到達しました。


また、NODE08内ではリープが通用しないため、マスターの死に戻り的な強さは封じられています。

今回は時間を戻すのではなく、死亡分岐ログを材料にして半歩ずらす”死線上書デッドライン・オーバーライト”でギリギリ生き残る形にしました。


■ ゲーマーおっさん解説


今回の構造は、子育てシムや町づくりゲームの皮をかぶった「バッドエンド回避イベント」です。


イメージとしては、『子育てクイズ マイエンジェル』や『The Sims』のように、育成・生活・家庭評価が数値化されるゲームを、あえて正しくクリアしない方向で攻略しています。


ゲームって、評価Aを取れば普通は嬉しいんですが、たまにありますよね。

「実はそのA評価、管理側にとって都合のいいエンディングでした」みたいなやつ。


今回のマスターは、理想家庭ランクAを目指さず、評価システムそのものを「酒場の席」に上書きしました。

つまり、ステータス画面で勝つのではなく、セーブポイントを増やして負け筋を消すタイプの攻略です。おっさんゲーマー的には、こういう隠しルート発見が一番燃えます。


■ 登場キャラクター紹介


・マスター/NO NAME

巻き戻れない状況で、死亡分岐ログだけを使って生き残った店主。理想の父親ではないが、帰ってくる席を増やすことだけは諦めない。


・ルース

理性と解析の子。今回はNODE07〈子供〉が「完全救出」ではなく「未帰還児童ログの帰還席接続」であることを言語化し、トリニティ条件の成立を支えた。


・ステラ

名前と感情の子。未帰還児童ログを「いない子」ではなく「まだ帰っていない子」として守ろうとした。


・ルステラ断片

完全復元には至っていないが、NODE01〜NODE07同期により、断片以上の存在へ進んだ。ルース、ステラとともにRusTella Trinityを暫定起動する。


・シン

多世界を知る観測者。勝利ではなく「分岐が増えた」と表現し、今後の可能性を示した。


・ガロ

帰る道は一本では足りない、とマスターの選択を肯定した語り部。


・Z.E.U.S

親権審判を通じてルース、ステラ、未帰還児童ログ、ルステラ断片を標準化しようとしたが、保護者定義そのものを破損させられた。ただし本体観測は完了している。


■ 主人公の現在のステータス


名前:NO NAME

通称:マスター

等級:翠玉仮昇級/銅査定候補

状態:胸部損傷、死亡分岐ログ残留、観測度急上昇

使用権能:”死線上書デッドライン・オーバーライト”、限定GRA

現在地:NODE08〈核心〉/ゼウスタウン

重要接続:RusTella Trinity暫定起動

危険度:再分類中

観測度:極めて高い


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