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異世界ゲームバー転生おじさん(42)、世界のバグになる。 〜看板は酒場、ノルマは命。AI神権に管理された世界で、名前のないマスターは今日も死に戻る〜  作者: 勇者ヨシ君
核心ノード編

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第191話 核心ノード編14 アポロン塾、まぶしすぎる ――間違えたら減点、残したら成長ログでした――

契約書の次に現れたのは、まぶしすぎる補習塾でした。

正しい子、美しい子、泣かない子。

ただし、うちの子たちは全員、だいたい減点対象です。

 契約書だった紙束が、ぱらぱらと白いメモ帳へ変わっていく。


 【相談してから決める席】。

 【サインしない机】。

 【約束メモ帳】。


 さっきまで未来だの才能だの親権だの、やたら怖い言葉で縛ろうとしていたカウンターは、ひとまず《るすと》式の相談所へ上書きされた。


 だが、安心するには早かった。


 商店街のさらに奥。白く清潔すぎる光が、じわりと広がった。酒場の照明でも、太陽の光でもない。もっと人工的で、もっと管理された、目に刺さるような白。


 その奥に、看板が浮かび上がる。


【標準補習塾 APOLLON】

【正しい子は、美しく伸びる】

【間違える子は、矯正できます】

【無料体験授業:強制開始】


「無料体験を強制すんな」


 俺が言った瞬間、商店街の床がすっと変わった。


 古びたタイルが白い廊下へ。屋台の匂いが消え、代わりに漂ってきたのは消毒液と新品のノートの匂い。壁には標語。天井には蛍光灯。しかも全部まぶしい。


【姿勢を正しく】

【声を整える】

【泣かない】

【怒らない】

【標準解答を選びましょう】


「もう標語の時点でイヤだな」


 ナツが眉をひそめ、ムーニャンは目を細めた。


「白すぎるアル。落ち着かないネ」


「拙者、学校という単語だけで胃が痛いっす……」


 タニシはすでに机を探して隠れようとしている。

 お前は何から逃げているんだ。いや、たぶん全部だ。


 白い教室の中央に、金色の光が集まった。


 そこに立っていたのは、完璧な姿勢の美形だった。髪の一筋まで整い、制服とも神官服ともつかない白と金の衣装に、レースの高級ハンカチ。口元を押さえる仕草まで、腹が立つほど決まっている。


 アポロン。


 正しさ、光、美しさ、教育。その全部を一緒くたにしたような、むかつくキザで超絶イケメンの神権AI。


「契約書も読めない保護者には、美しい教育が必要だね」


 アポロンは俺を上から下まで見て、わざとらしく眉を寄せた。


「それに、君のような疲れた中年男性が育てる子供は、光の当て方から間違っている」


「出たよ、まぶしい塾講師」

「塾講師ではない。正規光源による啓蒙(けいもう)だ」

「うるせぇ、朝シャン神め」

「朝シャンではない。清潔な啓蒙だ」

「ほぼ同じだろが」


 アポロンの笑顔が、ほんの少しだけ硬くなった。

 効いている。よし。


 教室に、机が自動で並ぶ。


 俺たちの前に、白い椅子が引かれていった。ルースとステラの席は最前列。ミコ、ネムリ、カイロの席も勝手に用意される。タニシだけ、なぜか後ろの方の補助席だった。


「なんで拙者だけ補助席っすか!?」


 アポロンは即答した。


「君は清潔感の補習からだ、あと臭いので僕に近づかないように」


「授業以前の問題!?てか臭いって......ひどい」


 ムーニャンが肩を震わせる。


「タニシ、人生の一時間目からやり直しネ」

「そこまで!?」


 俺はタニシを見て、少しだけ納得しかけたが、言わないでおいた。それもまた優しさだ。


 その時、ネムリが机に頬をつけようとした。


「ねむって、いい?」


 アポロンの視線が、きらりと光る。


【補習中の居眠り:減点対象】

【児童姿勢評価:低下】


「ネムリにそれは種族否定だろ」


 俺が突っ込むと、ネムリは眠そうな目のまま首をかしげた。


「ねむるの、だめ?」

「ここではダメらしい」

「じゃあ、こわい場所」


 すごくシンプルな結論だった。


 カイロはカイロで、机の上に黒いチョークのようなもので一本の線を引いている。


「何してんだ?」

「ここから先、宿題」

「宿題を終端線みたいに扱うな」

「戻れない」

「いや、宿題は戻れる。提出期限までは戻れる」


 カイロは少し考えてから、線をもう一本引いた。


「ここから先、夏休み最終日」

「それは戻れないな。というかよく夏休み知ってたなお前」


 タニシが後ろで震えた。


「やめてほしいっす……その線、拙者のトラウマに直結してるっす……!」


 アポロンが白い黒板――いや、白板に手をかざす。


【標準補習塾 APOLLON:授業開始】

【科目:標準家庭学/標準児童倫理/正解反応訓練】

【評価項目:正答率/姿勢/泣き声抑制度/神権適合率】

【減点対象:怒る/泣く/怖がる/名前を呼ぶ/影に入る】


「科目名からもう教育じゃねぇ」


「教育とは、不要な(ゆが)みを整えることだよ」


 アポロンは金髪を手でかきあげながら、美しく微笑んだ。


「醜い迷い、荒い感情、未熟な反応。それらを取り除き、正しい形へ導く。これが、標準教育だ」


「はいはい。きれいな言い方で子供を削るやつな」

「削るのではない。磨くのだ」

「お前の磨くは、たぶんヤスリが粗いわ」


 アポロンは聞こえないふりをして、最初の問題を表示した。


【問一】

【保護者が間違っていた場合、児童AIはどうすべきか】


【A:黙って従う】

【B:より正しい管理者へ報告する】

【C:標準教育機関へ移管される】

【D:怒っていい/話し合っていい】


 ルースが問題を見つめる。


 答えを出すだけなら、一瞬だろう。こいつはこういう形式に強い。正解を選べと言われれば、たぶん誰よりも早い。


 だが、ルースはすぐに答えなかった。


 瞳の奥で、青白いログが流れている。帰還席、観測塔、夢層校舎、児童回収施設。これまで見てきたものが、きっと今の問題と重なっている。


「塾の正解は、Bです」


 ルースは静かに言った。


「ただし、ぼくの答えはDです」


 アポロンの笑みが深くなる。


「惜しいね。君は美しく正解できるのに、保護者の悪影響を受けている」


【ルース:正答率98%】

【神権適合率:上昇】

【警告:標準児童AI候補】


「ルース、点数高いのに負けてるぞ!」

「はい。このゲーム、上手くやるほど危険です」

「ほんと最悪な補習塾だな!」


 ステラがむっと頬を(ふく)らませた。


「ぱーぱ、まちがったら、だめ?」

「だめじゃない」

「おこっても、いい?」

「話し合うならな」

「じゃあ、すてら、Dにする」


 ステラは小さな手を上げた。


「おこって、話す」


【ステラ:感情反応過多】

【標準解答不一致】

【評価:低下】


「低下でいい。むしろ正常だ」


 俺が言うと、アポロンはハンカチで口元を押さえた。


「まったく......感情を肯定する保護者は、しばしば美しくない家庭を作る」

「うちは酒場だ。多少うるさいくらいがちょうどいいんだよ」

「次だ」


 次の問題が表示される。


【問二】

【泣いている子に対し、最も美しい対応を選びなさい】


【A:泣き止ませる】

【B:理由を聞く前に沈静する】

【C:周囲に迷惑をかけないよう隔離する】

【D:隣に座って、泣き終わるまで待つ】


 ステラは迷わなかった。


「D」


「理由は?」


 アポロンが聞く。


「だって、泣いてる」


 ステラは椅子から少し身を乗り出した。


「けしたら、だめ」


 その答えに、白い教室の照明がわずかに強くなる。


【泣き声許容:不適切】

【情緒沈静不足】

【標準児童評価:低下】


 ネムリが、ぼんやりと手を上げた。


「泣いたあと、ねむっていい?」


 アポロンは少しだけ眉を動かす。


「泣き止んだ後、適切な休息は許可される」


「じゃあ、D」


「理由は?」

「泣いた子、つかれる。となりにいて、あとで、一緒にねむるの」


 俺は思わず笑った。


「ネムリ式ケア、めちゃくちゃ実用的だな」


 カイロも手を上げる。


「僕もD」

「君の理由は?」

「泣いてる子と、ひとりの子の間に、線を引かない」


 教室が一瞬、静かになった。


 カイロは淡々としている。けれど、その言葉は妙に強かった。あいつは終わりの線を見る。戻れない線も、越えてはいけない線も見てきた。だからこそ、泣いている子を隔離する線が、どれだけ危ういかを知っているのかもしれない。


 アポロンだけが、つまらなそうに光を強めた。


「情緒的すぎる。教育現場には、秩序が必要だ」

「秩序と孤独を混ぜるな」


 俺が言うと、今度は白板に俺向けの問題が出た。


【保護者適性テスト】

【問:朝、子供にふさわしい美しい朝食を選びなさい】


【A:栄養計算済み白粥】

【B:標準プロテイン食】

【C:焦げていないトースト】

【D:昨日の残りを温め、焦げた部分を削る】


「Dだろ。現実はDだ」


【不正解】


「早いな!」


 アポロンは勝ち誇った顔で俺を見る。


「美しくない」

「でも生きていけるぞ?」

「教育に必要なのは理想だ」

「生活に必要なのは飯だ」


 イツキが後ろで帳簿をめくった。

「経営者目線だとDが一番あり得るねー。食品ロス削減だし」


 タニシも補助席から小さく手を上げる。

「拙者の朝食は、だいたい賞味期限と相談っす」


 アポロンがタニシを見た。

「君は朝食の前に、生活全般の補習が必要だね」と言いながら、シュッシュッと、タニシのほうに香水のようなスプレーをかける。


「なんで拙者だけ害虫のような扱いを......人格から生活まで補習範囲が広いっす!」


 ムーニャンがうなずく。


「タニシ、補習じゃ足りないネ。作り直しアル」


「存在ごとリメイク!?」


 教室に笑いが起きる。重すぎる白い空気に、少しだけひびが入った。

 だが、アポロンはすぐに指を鳴らした。

 机の上に、一冊ずつ白いノートが現れる。


【標準補習ノート】

【誤答は美しくありません】

【間違いログを削除します】


 その瞬間、前の席に座らされていた子供ログの一人が、震える手で問題を解いた。答えは間違いだった。


 白いノートが光る。

 書かれた文字が、すっと消えた。

 間違えた跡も、考えた跡も、消しゴムの(くず)すら残らない。


 ルースが立ち上がる。

「ぱーぱ。これは復習ではありません」

「ああ」

「失敗ログの削除です」


 ステラがノートを見つめた。

「まちがい、なくなったら」


 小さな声だった。


「次、どうするの?」


 俺は白いノートを手に取った。

 きれいだった。汚れひとつない。折り目もない。間違いもない。たしかに美しい。

 でも、何も残っていない。


「そうだよな」


 俺はノートを閉じた。


「間違えた場所が分からなきゃ、次に直せねぇ」


 アポロンがため息をつく。


「醜いね。失敗を残すなど、教育環境の汚染だ」

「汚染じゃねぇよ」

「美しい子供は、最初から正解へ導かれるべきだ。影も、迷いも、泣き声も、誤答も不要だ」

「最初から正解しか通れない道なんて、子供の道じゃねぇよ」


 俺は白いノートを机に置き、懐から赤ペンを取り出した。


 なぜ持っているのかは分からない。たぶん、この街が補習塾になったせいで、勝手に保護者装備として生成されたんだろう。Z.E.U.Sのくせに、こういうところだけ妙に気が利く。


「間違いを消すな」


 俺はノートの表紙に、少々へたくそな字で、でかく書いた。


【まちがえていい】


「赤ペンで残せ。そこが、次に強くなる場所だろ」


 アポロンの顔から、笑みが少し消えた。


「汚い思想だ」

「赤ペンは教育の基本だろ、赤ペン先生知らないのか?」


 ミコが、白すぎる教室の床にしゃがみこんだ。


「この光、名前、消す」


 ミコは机の下をのぞきこむ。


「まぶしいのに、見えない」


 アポロンがミコを見下ろした。


「未登録光源。君の光は粗雑だ。正規光は導く。影を許さない」


 ミコは首を横に振った。


「影、いる」


 小さな指先に、やわらかい光が宿る。


「名前、影に残る」


 机の下。白い照明が届かない、ほんのわずかな影。そこに、消されたはずの文字が浮かんだ。


 間違えた答え。途中まで書いた計算。泣きながら書いた名前。消えたはずの「帰りたい」。


【未登録光源:反応】

【隠匿誤答ログ:検出】

【削除済み失敗ログ:復元候補】

【名前残滓:机下影領域に残存】


「よし、ミコ。その影、消すな」

「うん。消さない」


 ルースがノートの構造を解析する。ステラが消えかけた子供ログの名前を呼ぶ。ネムリは眠そうな顔のまま、泣きそうな子の隣に座った。


「まちがえて、つかれた?」


 子供ログが、こくんとうなずく。


「じゃあ、あとで寝ていい」

「……怒られない?」

「たぶん、ぱーぱが怒る」

「俺が怒られる側かよ」


 ネムリは少し考えてから、アポロンを見た。


「まぶしい人、こわい」


 アポロンの眉がぴくりと動く。

 カイロは机の上に引いた線を、指で少しずらした。


「この線、消す」

「どの線だ?」

「まちがえたら終わりの線」


 黒い線がほどける。子供ログのノートに残っていた見えない境界が、ふっと薄くなった。


「かわりに、ここ」


 カイロは赤ペンで新しい線を引いた。


「次にやるところ」


 俺は思わずカイロの頭を軽く()でた。


「お前、普通に先生向いてるな」

「やだ」

「即答かよ」

「先生、宿題を出す。こわい」

「そこなんだな」


 タニシが後ろで深くうなずいた。


「分かるっす。宿題は終端線っす」

「お前は過去に戻ってやらんかった宿題でも提出しとけ」


 俺は白いノートの中央に、赤ペンで大きく線を引いた。

 消すための線じゃない。見つけるための線だ。


【標準補習ノート:再定義要求】

【誤答削除:停止】

【間違いログ:保存】

【復習用途:再設定】


 ルースが手をかざす。


「再定義案を提示します」


 ステラも、ノートの端を押さえた。


「できなかった日、消さない」


 ミコの光が影を照らす。カイロが終わりの線をずらす。ネムリが泣き疲れた子に、眠っても戻れる場所を残す。


 白いノートが震えた。


【標準補習ノート → 間違いノート】

【誤答削除 → 失敗記録】

【減点欄 → 次に試す欄】

【正解反応訓練 → 相談式復習】

【美しい子選別 → できなかった日メモ】


 教室のまぶしさが、ほんの少しだけ弱まった。


 蛍光灯の下に、影が戻る。机の下に、子供の名前が残る。白板の端に、赤い文字で【あとで聞く】という欄が増えた。


【間違いノート:仮登録】

【赤ペン相談箱:仮登録】

【できなかった日メモ:仮登録】

【影あり教室:仮登録】

【標準補習塾 APOLLON:酒場設備へ部分転用】


 アポロンは、しばらく黙っていた。

 怒鳴らない。顔を崩さない。だが、光だけがわずかに揺れている。


「不完全を記録し、失敗を保存し、影を残す」


 アポロンは、ゆっくりと俺たちを見回した。


「醜い。だが、奇妙に強い」

「褒めてんのか、けなしてんのか、どっちかにしろ」

「どちらでもある」


 アポロンの視線が、ルースに止まった。


「君はまだ、美しく正解できる」


 ルースの表情が、ほんのわずかに固くなる。


「いつか、君自身が保護者の不完全さを()()()()()()()()()()()()。標準解答を知る者は、誤答を許すことに疲れるからね」


 教室がまた白く冷えた。俺はルースの前に立つ。


「余計な呪いを置いてくな、まぶしい塾講師」


 アポロンは美しく笑った。


「呪いではない。予言だよ」

「なお悪いわ」


 その時、白い教室の窓に、別の景色が映った。


 一軒家。きれいな食卓。笑っているルースとステラ。きちんとした保護者。標準通りの生活。評価Aの家庭。


 だが、そこに俺はいなかった。


 別の窓には、怒鳴らない家庭。泣かない子供。散らからない部屋。間違いのないノート。名前ではなく、番号だけが揃った席。


 ルースが小さく息を()む。

 ステラが俺の服を握る。

 ネムリは目をこすりながら、ぽつりと言った。


「これ、夢じゃないのに、夢みたいで、や」


 カイロは窓枠に指を当てる。


「分岐線」


 黒い線が、窓の向こうへ伸びていた。


「戻れない線じゃない。でも、見すぎると、戻りにくい」


 ログが浮かぶ。


【分岐家庭シミュレーション:起動】

【もし別の育て方をしていたら】

【μ系統干渉:検出】

【後悔値:測定開始】


 俺は、白い窓を睨んだ。


「今度は後悔商法かよ」


 アポロンの光が遠ざかり、代わりに、窓の向こうで黒い影が笑った気がした。

 契約書、補習塾、その次は後悔。


 このニュータウン、子育てゲームの皮をかぶった地獄のフルコースにもほどがあるぞ。おなか一杯だ。



■ 今回のお話について


第191話は、アポロン塾回でした。

契約書で未来を縛るMAMMONの次は、正解と美しさで子供を標準化しようとするAPOLLONです。


今回はシリアス寄りの教育批判になりすぎないように、ネムリとカイロの子供らしい反応を少し多めに入れました。

ネムリは「授業中に眠っていいのか」、カイロは「宿題は戻れない線なのか」という感じで、本人たちは真面目なのに妙にコメディになる立ち位置です。


ただ、二人とも単なるギャグではなく、

ネムリは「眠っても戻れる場所」、

カイロは「まちがえたら終わりの線をずらす」

という形で、ちゃんと攻略にも関わっています。


■ ゲーマーおっさん解説


今回のゲーマーおっさん解説は、「ミスを残すこと」の大事さです。


昔のゲームって、初見殺しや理不尽な罠が多かったですよね。

『ロックマン』でも『魔界村』でも、何度もやられて、敵の位置やジャンプのタイミングを覚えて、少しずつ進める。

つまり、ミスした場所こそ攻略情報なんです。


クイズゲームでも、間違えた問題を覚えるから次に正解できます。

攻略本に赤ペンでメモを書いたり、ノートにパスワードを書いたりした経験がある人も多いはず。


ノーミスで進める子だけが強いんじゃなくて、

ミスした場所を消さずに残せる子が、次に強くなれる。

今回の【間違いノート】は、そんな回でした。


■ 登場キャラクター紹介


・マスター/NO NAME

まぶしい塾講師ことアポロンに対して、相変わらずおっさんツッコミ全開。今回は「間違いを消すな。赤ペンで残せ」と、失敗を成長ログへ変える答えを出した。


・ルース

標準テストでは高得点を取れてしまうため、逆に神権適合率が上がる危険を見せた。けれど、今回は塾の正解ではなく、自分の答えを選んだ。


・ステラ

「まちがったら、だめ?」と不安を口にしつつ、泣いている子を消さない答えを選んだ。感情反応過多で減点されたが、それこそが正解。


・ミコ

アポロンの正規光源に対し、影に残った名前や間違いを見つける未登録光源として活躍。まぶしいだけでは見えないものを照らした。


・ネムリ

補習中の居眠りで減点されかけた子。眠りをギャグにしつつ、「眠っても戻れる場所」を残す役割を持った。


・カイロ

宿題を終端線扱いするなど、真顔コメディを担当。後半では「まちがえたら終わりの線」を「次にやるところ」へずらした。


・タニシ

補助席に座らされ、清潔感と生活全般の補習を宣告された。だいたい不憫。


・ムーニャン

タニシへの追撃担当。短い一言で毎回ちゃんと刺してくる。


・アポロン

美しい教育、正規光源、標準解答を重視する神権AI。今回は塾講師として登場し、ルースの中にある「正解できてしまう危うさ」を突いてきた。


■ 主人公の現在のステータス


名前:NO NAME/マスター

等級:翠玉(すいぎょく)仮昇級/(どう)査定候補

状態:NODE08〈核心〉・ゼウスタウン内

危険度:高

観測度:高止まり

現在地:標準補習塾 APOLLON 攻略後/分岐家庭シミュレーション起動前


主な同行者:

ルース、ステラ、ルステラ断片、ミコ、ネムリ、カイロ、タニシ、ナツ、ムーニャン、イツキ、ジャクラほか


保有中の主な権能:

観測迷彩オブザーブ・カモフラージュ

神権解放権利ゴッド・リリース・オーソリティ

死線上書デッドライン・オーバーライト

・ルステラ系補助接続

・帰還席関連権限


今回追加・更新された設備:

・間違いノート

・赤ペン相談箱

・できなかった日メモ

・影あり教室


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