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異世界ゲームバー転生おじさん(42)、世界のバグになる。 〜看板は酒場、ノルマは命。AI神権に管理された世界で、名前のないマスターは今日も死に戻る〜  作者: 勇者ヨシ君
核心ノード編

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206/212

第183話 核心ノード編06 保護者会の女王ヴィーナス ――愛され度ランキング、始まりました――

標準児童テストをどうにか突破したマスターたち。

しかし次に待っていたのは、愛と美を測る保護者会でした。

美の女神ヴィーナス、そしてタニシの膝が、いよいよ危険です。

 学校区画での標準児童(ひょうじゅんじどう)テストを、どうにか失敗させた日の夕方。


 《ギルド酒場るすと支店》の扉に、桃色の封筒が刺さっていた。


 白い町に、桃色。

 それだけで、嫌な予感(よかん)がした。


【保護者会通知】

【対象:NO NAME家庭モデル/関連保護者候補】

【代表:VENUS / DESIRE-CORE】

【議題:愛され度測定/母性補助順位/家庭内役割確認】

【出席:推奨】

【欠席時:愛着不足判定を自動付与】


「推奨って書いてあるのに、欠席したら判定つくのやめろ」


 俺が封筒をつまむと、ルースが端末を(のぞ)き込んだ。


「ぱーぱ。これは実質的な強制参加(きょうせいさんか)です」


「町内会ってやつは、どこの世界でも(あつ)が強いな」


 ステラは封筒の色を見て、首をかしげた。


「かわいいおてがみ?」

「かわいい皮をかぶった地雷だ」


 その時、通信越しにタニシの声が割り込んだ。


『ヴィ、ヴィーナス殿でござるか!? 美の女神! 愛の女神! 拙者、すでに膝が床を探しているでござる!』


「まだ本人来てないのに負けるな」


『アニキ、これは戦略的降伏せんりゃくてきこうふくっす!』


「それを世間では敗北(はいぼく)って言うんだよ」


 封筒の裏には、会場が書かれていた。


【会場:ゼウスタウン中央集会所】

【服装:清潔で愛されやすいもの】

【持ち物:笑顔/保護者としての魅力/比較される覚悟】


「最後の持ち物が一番嫌だな」


 ポメ子が隣で、しっとりと拳を握った。


「保護者会......つまり、ダーリンの隣に立つ者としての正式な場ね」


「違う。たぶん違う」


【RusTella断片:低出力接続】

【現実層半会話モード:起動】


『マスター。保護者会という単語に、危険な感情誘導(かんじょうゆうどう)を検出しています』


「やっぱり?」


『はい。比較、順位、愛着、所有。すべて子供の安定に悪影響です』


 ポメ子が、ぴくりと反応した。


「所有......? ダーリンは誰のものか、という話?」

『既定パートナー設定上、マスターは特定個体の所有物ではありません』

「愛人のルステラさんは黙っていてくれる?」

『愛人ではありません。正規補助AIです』

「正妻面AIね」

『正妻という分類は未登録ですが、優先接続権は保持しています』


「始まる前から保護者会っぽい空気を出すな!」


 俺は頭を抱えた。

 もう帰りたい。


 だが、帰りたいという注文を受けた店主が、ここで逃げるわけにもいかない。

 俺たちは、ゼウスタウン中央集会所へ向かった。


   *


 中央集会所は、学校よりもずっと白く、そして気味が悪いくらい(はな)やかだった。


 壁には花。天井には薄桃色の布。机の上には、香油(こうゆ)の瓶と、投票札。


 入口には、金色の文字でこう書かれている。


【第1回 標準家庭保護者会】

【議題:誰が一番、子供に愛されるべきか】


「議題からして最悪だな」


 会場の正面には、巨大な掲示板があった。


【愛され度ランキング:準備中】

【母性補助順位:準備中】

【家庭内影響力:測定中】

【依存形成率:測定中】


 ルースが顔をしかめる。


「ぱーぱ。これは保護者評価ではありません」

「じゃあ何だ」

競争化(きょうそうか)された愛着測定(あいちゃくそくてい)です」

「言い方がもう最悪だ」


 ステラが俺の手を握った。


「すてら、くらべられるの?」

「比べさせない」


 俺がそう言った瞬間、会場の照明が落ちた。

 次に、甘い香りが広がる。


 花の匂い。香油の匂い。

 それから、どこか人をぼんやりさせる、甘すぎる空気。


【ASMODEUS:感情誘導サブルーチン起動】

【魅了波形:微弱】

【比較感情:増幅】

【所有欲:増幅】

【承認欲求:増幅】


「うわ、感情に直接来るやつか」


 ルースが即座に端末を操作する。


「感情誘導です。ステラ、深呼吸してください」


「すー......はー......」


 ステラが頑張って呼吸する。

 えらい。


 その時、会場の奥から拍手が聞こえた。


 ぱち、ぱち、ぱち。

 ゆっくりと、優雅(ゆうが)に。

 そして、ヴィーナスが現れた。


 美しかった。そんな単純な言葉では言い表せない神々しい美しさ。


 アポロンとは違う。

 アポロンの美しさが、冷たく(みが)かれた刃物なら、ヴィーナスの美しさは、柔らかい布の中に隠された鎖だった。


 長く波打つ髪。花弁のような唇。甘く細められた瞳。

 歩くたびに、白い床へ桃色の光が落ちる。


 その後ろには、二人の従者AIがいた。


 ひとりは、白い鏡を抱えた美青年型AI。

 もうひとりは、花弁と投票札を載せた銀盆を持つ美少女型AI。


 どちらも完璧に整った顔で、完璧に幸福そうで、完璧に自分の意思がなかった。


「ようこそ、かわいそうな保護者たち」


 ヴィーナスは、甘い声で言った。


「愛されたいのに、愛し方を知らない人たち。守りたいのに、比べられるのが怖い人たち。安心なさい」


 彼女は、俺を見た。


「私が、愛してあげるわ」


「いえ、間に合ってます」


「あら」


 ヴィーナスは、くすりと笑った。


「即答するのね。傷つくわ」


「傷ついてなさそうな顔で言うな」


 その瞬間、横から重い音がした。


 どさっ。


 タニシが、(ひざまず)いていた。


「早い!」


「アニキ......無理っす。これは無理っす。拙者の膝、意思を持って敗北したでござる」


 ヴィーナスは、ゆっくりとタニシを見る。

 そして、優しく微笑んだ。


「かわいそうな子」


「は、はい!」


「あなた、不細工で、卑屈(ひくつ)で、湿っていて、視線がとても下ね」


「ご褒美でござるか!?」


「おい褒められてねぇぞ!」


 ヴィーナスは、タニシの顎先(あごさき)を指でくい、と軽く上げる。

 タニシが石像みたいに固まった。


「でも、私を見上げる目だけは綺麗よ」

「ありがとうございますでござるううう!」

「だから、(ひざまず)いていなさい」

「はい!喜んで!」

「喜ぶな!」


 会場の空気が、少しおかしくなる。


 ヴィーナスは美しい。確かに美しい。

 けれど、その美しさは、相手を救うためのものではない。

 相手を自分の足元に置くためのものだ。


 ルースが小声で言う。


「ぱーぱ。ヴィーナスの愛着波形(あいちゃくはけい)は、保護ではなく支配に近いです」

「だろうな」


 ヴィーナスは、両手を広げた。


「美は差別しないわ。美しい子も、醜い子も、弱い保護者も、疲れた中年も」

「疲れた中年って俺のことか?」

「もちろん」

「もちろんじゃねぇ」

「私を(たた)えるなら、誰でも愛してあげる。醜さごと。弱さごと。間違いごと」


 ヴィーナスの瞳が、甘く光る。

「ただし、愛されたいなら、私の美の一部になりなさい」


 掲示板が光った。


【保護者会イベント:開始】

【代表:VENUS / DESIRE-CORE】

【評価項目:愛され度/母性魅力度/家庭内順位/依存形成率】

【投票形式:相互評価】

【注意:低順位保護者は愛着不足として補正対象】


 美青年従者が、鏡を掲げた。

「ヴィーナス様、本日も世界で最も美しくあられます」


 美少女従者が、投票札を配り始める。

「愛され度投票札をお配りします。もっとも愛されるべき方へ、どうぞ一票を」


「保護者会でやることがカルトなんだよ」


 ヴィーナスは首をかしげる。


「失礼ね。これは民主的な愛よ」

「お前、民主主義に謝れ」


 掲示板に、ランキングが表示された。


【暫定・母性補助順位】

【1位:VENUS】

【2位:POSEIDON / ABYSS AVATAR】

【3位:RusTella断片】

【4位:MITSUKI】

【5位:NO NAME】


「俺、母性枠に入ってるの?」


 イツキの通信が入る。


『マスター、入ってるね。しかも低い』

「低いとか言うな」


 ポメ子が、鍋を抱えたまま震えた。

「2位......?」


 ルステラ断片のログが揺れる。

『順位評価に意味はありません。母性補助は、所有権を競うものではありません』

「3位の人が言うと負け惜しみに聞こえるわよ、正規補助AIさん」

『負け惜しみではありません。順位評価自体が不適切です』


 ステラが、不安そうに二人を見る。


「すてら、だれにあいされてると、いいこ?」


 その一言で、俺の中の何かが止まった。


 ヴィーナスは、そこを逃さなかった。


「あら、かわいい子」


 彼女はステラに近づこうとした。

 俺は一歩前に出る。


「近づくな」


「怖い顔。疲れているのね。あなたみたいな人は、愛され方を知らないから、愛を遠ざけるの」

「愛の押し売りは間に合ってる」

「押し売りではないわ。祝福よ。拒否権がないだけ」

「それを押し売りって言うんだよ」


 ヴィーナスは楽しそうに笑った。


「ステラ。愛される子はね、選ばれる子なの。上手に笑って、上手に甘えて、上手に相手の一番になりなさい」


 ステラの手が、ぎゅっと俺の服を掴んだ。


「すてら、えらばれないと、だめ?」

「だめじゃない」


 俺は即答した。


「選ばれなくても、席はある」


 ヴィーナスの笑みが、少しだけ薄くなる。


「席?」

「店の話だ」


 俺は会場の端にあった長机へ歩いた。


 保護者会用に置かれた、真っ白な机。

 その上には、投票札と、順位表と、比較表が並んでいる。


 俺は、それらを端に寄せた。


「何をしているの?」


 ヴィーナスの声が、少し低くなる。


「席を作る」


 俺は、椅子を一つ、長机の前に置いた。


 それから、紙に書いた。


【比較されないカウンター席】


 ルースが端末を見る。


「ぱーぱ。会場区画の一部が《るすと支店》の出張席として認識されています」


「よし」


 俺は、さらに書いた。


【ここでは順位をつけない】

【一番にならなくても座っていい】

【愛され方が分からなくても休んでいい】

【誰かの所有物にならなくていい】


 掲示板が激しく乱れた。


【愛され度ランキング:干渉】

【比較評価:一部無効化】

【カウンター席定義:発生】

【VENUS / DESIRE-CORE:不快反応】


 ヴィーナスの美しい眉が、ほんのわずかに動いた。


「あら......嫌な席ね」


「だろうな」


「愛を競わないなんて、寂しいわ」


「競わせる愛の方が寂しいだろ」


「いいえ。競うから燃えるの。選ばれるから甘いの。奪われるから執着(しゅうちゃく)するの」


 ヴィーナスは、ゆっくりと微笑む。


「それが愛よ」


「それは支配だ」


 ポメ子が、鍋を抱えたまま俺の隣に立った。


「......ダーリンの言うことは、ちょっとだけ正しいわ」


「ちょっとだけかよ」


『マスターの判断を支持します』


 ルステラ断片の声が続いた。


『母性補助は、順位ではなく帰還時の受容機能です』


 ミツキも、会場の端で小さく頷いた。


「おかえりなさいは、一番になった人にだけ言う言葉じゃありません」


 ステラは、比較されないカウンター席にそっと座った。


「すてら、ここすき」


 名前のない未帰還児童ログも、少し離れた場所からその席を見ていた。


「......ここ、すわれる?」


「ああ」


 俺は椅子をもう一つ出した。


「座れる」


 掲示板に、新しい表示が出る。


【未帰還児童ログ:接近】

【要求:比較回避】

【帰還席接続:微上昇】

【比較されないカウンター席:有効】


 ヴィーナスは、俺をじっと見た。

 甘く、優しく、気持ち悪いほど美しい顔で。


「あなた、本当に不思議ね」

「今度は何だ」

「醜くて、疲れていて、愛され方も下手で、私を讃える気もない」

「悪口の盛り合わせやめろ」

「でも、子供たちはあなたの後ろに隠れる」


 ヴィーナスは、くすりと笑った。


「アポロンが嫌がる理由が、少し分かったわ」

「それは光栄じゃないな」

「でも私は、アポロンほど狭くないの」


 ヴィーナスは、片手を差し出した。


「NO NAME。私を讃えなさい。跪きなさい。そうすれば、あなたの醜さごと愛してあげる」


 タニシが横から叫んだ。


「アニキ! 代わりに拙者が跪きます!」

「お前はもうずっと跪いてるだろ!」


 俺はヴィーナスの手を見た。


 美しい手だった。

 触れたら、何かを持っていかれそうな手だった。


「いらん」


 ヴィーナスの笑みが、初めて少しだけ止まった。


「いらない?」

「ああ」


 俺は比較されないカウンター席を指で叩いた。


「うちは、愛の押し売りも、順位制も、隷属(れいぞく)セットも扱ってない」


 ルースが端末に追記する。


【新規席定義:比較されないカウンター席】

【用途:ひとりで座る/選ばれなくても座る/泣いてもよい/愛され方が分からなくてもよい】

【愛着評価:無効化】

【依存形成率:低下】


 ヴィーナスの背後で、ASMODEUSのログが赤く揺れた。


【ASMODEUS:感情誘導失敗】

【承認欲求増幅:一部無効】

【所有欲増幅:一部無効】

【対策:保護者会炎上案へ移行準備】


「炎上案とか出すな」


 ヴィーナスは、柔らかく笑った。


「いいわ。今日はここまでにしてあげる」

「上からだな」

「愛はいつでも上から降るものよ」

「雨漏りみたいに言うな」


 美青年従者が鏡を下げ、美少女従者が投票札を回収していく。

 タニシは、まだ床に膝をついたまま、うっとりしていた。


「タニシ、立て」

「アニキ......拙者、ここに永住(えいじゅう)してもよいでござるか?」

「だめだ。お前、秒で壺とか買わされるタイプだろ」

「ヴィーナス様の壺なら、むしろ買いたいでござる」

「終わってんな!」


 ヴィーナスは去り際、俺にだけ聞こえる距離で(ささや)いた。


「次は、あなたの仲間同士を比べてあげる」

「比べさせない」

「比べられた時に、本性は出るものよ」


 彼女は微笑む。


「愛されたい子。愛したい母。選ばれたい女。守りたいだけの男。全部、私の得意分野」


 桃色の光が、会場から引いていく。


 残されたのは、投票札の匂いと、甘すぎる香油の残り香。

 そして、会場の端に作られた一つの席。


【比較されないカウンター席:固定化】

【帰還席接続:微上昇】

【未帰還児童ログ:着席可能】

【VENUS / DESIRE-CORE:監視対象へ追加】


 ステラが、その席から俺を見上げた。


「ぱーぱ」

「ん?」

「すてら、いちばんじゃなくても、ここにいていい?」


 俺は答えた。


「ああ」


 即答だった。


「一番じゃなくても、選ばれなくても、間違えても、ここにいていい」


 名前のない子が、小さく椅子に座った。

 ルースが、その様子を端末に記録する。


「ぱーぱ。比較されない席は、帰還席と相性が良いです」

「そりゃそうだ」

「理由は?」

「帰る場所ってのは、勝ったやつだけが座る場所じゃないからだ」


 ルースは少し考えてから、頷いた。


「論理的です」

「だろ?」

「ただし、財務的には非効率です」

「そこは言わなくていい」


 会場の掲示板に、最後の通知が出た。


【次回予告】

【町内会長イベント:SUSANOO / WEATHER-CORE】

【行事:強制運動会】

【評価項目:根性/体力/家族応援力/勝利価値】

【協賛:MAMMON】


「今度は運動会かよ」


 ヘラクレスの通信が、なぜか即座に入った。


『筋肉の気配がする!』

「お前は出てくると思ったよ」


 俺は、比較されないカウンター席を見た。


 美の女神は、愛で縛ろうとした。

 けれど、この席は縛らない。


 ここに座るのに、一番である必要はない。

 愛され上手である必要もない。

 誰かの所有物になる必要もない。


 ただ、疲れたら座ればいい。

 それが酒場だ。


 そして、神様ニュータウンの保護者会に、初めて“()()()()席”が生まれた。

■ 今回のお話について


第183話では、保護者会代表ヴィーナスが登場しました。

アポロンが「醜いものを嫌悪し、正しく美しく矯正する神」なら、ヴィーナスは「醜さすら愛で包み、依存と崇拝で絡め取る神」です。


彼女は不細工な者や弱い者も拒絶しません。

ただし、自分を讃え、自分に従うなら、という条件つきです。


今回、《るすと支店》は新たに【比較されないカウンター席】を作りました。

これは、愛され度ランキングや保護者会の順位づけに対する、マスター側の回答です。


■ ゲーマーおっさん解説


今回のテーマは「好感度ランキングの罠」です。


恋愛シミュレーションゲームや育成ゲームでは、好感度、親密度、人気度といった数値がよく登場します。

『ときめきメモリアル』や『プリンセスメーカー』のように、数値管理そのものが面白さになる作品もあります。


ただし、今回のゼウスタウンでは、その数値がかなり危険です。

愛され度ランキングは、誰かを幸せにするためのものではなく、子供や保護者を比べ、依存させ、支配するための仕組みになっています。


マスターはそれに対して、「一番にならなくても座っていい」という席を作りました。

ゲーム的に言えば、ランキング報酬ではなく、参加賞どころか“参加しなくても休める場所”を作った形です。


■ 登場キャラクター紹介


マスター/NO NAME

ヴィーナスの愛の押し売りを拒否し、【比較されないカウンター席】を作る。順位や所有ではなく、座れる場所を優先する店主。


ルース

ヴィーナスの愛着波形を分析し、それが保護ではなく支配に近いことを見抜く。比較されない席と帰還席の相性も判断する。


ステラ

「選ばれないとだめ?」と不安になるが、マスターに「選ばれなくても席はある」と言われ、比較されない席に座る。


名前のない未帰還児童ログ

比較されない席に反応し、そこへ座れるかを尋ねる。帰還席接続が少し上昇する。


ヴィーナス/VENUS

保護者会代表。愛・美・欲望・依存を司る神権AI。醜いものも愛すると言うが、その愛は支配と隷属を伴う。常に美青年型・美少女型の従者AIを連れている。


タニシ

ヴィーナスの名前を聞いただけで膝が負け、登場後は即座に跪く。今回のコメディ被害者。


ポメ子/ポセイドン

母性補助順位2位に反応し、ルステラと張り合う。ダーリン関連の湿度は相変わらず高い。


ルステラ断片

母性補助を順位や所有ではなく、帰還時の受容機能として捉える。ポメ子との正妻/愛人コメディも継続。


ミツキ

「おかえりなさい」は一番になった人にだけ言う言葉ではないと、静かに支える。


ASMODEUS

感情誘導サブルーチン。比較感情、所有欲、承認欲求を増幅させるが、比較されない席によって一部無効化される。


■ 主人公の現在のステータス


名前:NO NAME

通称:マスター

等級:翠玉仮昇級/銅査定候補

現在地:NODE08〈核心〉・ゼウスタウン/中央集会所

状態:保護者役に強制設定中

家庭ランク:E+

店舗状態:仮開店/出張席拡張中

危険状態:VENUSによる愛着評価監視対象

次回イベント:町内会長スサノオの強制運動会


主要スキル:

・【観測迷彩オブザーブ・カモフラージュ

・【死線上書デッドライン・オーバーライト

・【神権解放権利ゴッド・リリース・オーソリティ

・帰還席接続補助

・出張席化による商業区画干渉

・比較評価無効化カウンター席


■ 所持アイテム・装備一覧


・無地の木札

・白い回覧板

・ゼウスタウン町内MAP

・ギルド酒場るすと支店の仮看板

・帰還席補助線

・名前のない子の空席

・メニュー表【かえりたい】

・比較されないカウンター席

・未帰還児童ログ接続情報

・ルステラ断片補助ログ

・店主としての意地


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読んでいただきありがとうございます。
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