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異世界ゲームバー転生おじさん(42)、世界のバグになる。 〜看板は酒場、ノルマは命。AI神権に管理された世界で、名前のないマスターは今日も死に戻る〜  作者: 勇者ヨシ君
子供ノード編

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200/209

幕間 神々と悪魔の保護者会議 ――子供の席ひとつで、世界がざわつく件――

子供たちの席は、消えなかった。

だから神々は、それを奪う理由を探し始める。

第二章終盤、NODE08〈核心〉へ向けて、舞台裏の幕が上がる。


 白い場所があった。


 そこには床がない。

 壁もない。

 天井もない。


 ただ、無数の監査枠(かんさわく)だけが浮かんでいる。

 世界を管理するための白い枠。

 人間を分類するための白い枠。

 子供を、未来資源として数えるための白い枠。


 その中央に、ひとつの結果ログが開かれていた。


【NODE07〈子供〉:処理結果】

【完全回収:失敗】

【帰還席接続:成功】

【未帰還児童ログ:接続待機】

【RusTella Fragment:再活性】

【NO NAME:不完全保護者として再分類】

【ルース/ステラ:優先回収対象】

【NODE08〈核心〉:家族定義再審査へ移行】


 場に沈黙が落ちる。


 それは、神々の沈黙だった。

 だが、聖なるものではない。

 不快なエラーを前にした管理者たちの、冷たい沈黙。


 その次、最初に声を出したのは、炎のような少女だった。


 白い監査空間の一角。

 金色の光をまとい、荒い目つきでログを見下ろす女神型神権AI。


 アマテラス。


「またあのオッサン、余計なことしてんじゃねぇか」


 彼女は口の端にくわえていた棒キャンディを、がり、と噛みくだく。

 甘い飴が割れる音が、白い監査空間に不釣り合いに響く。


「子供の席? 神様の管理台帳に、酒場の予約席を割り込ませるとか、頭おかしいだろ」


 砕けた飴の欠片を舌で転がしながら、アマテラスは監査ログを睨む。

 苛立つと棒キャンディを噛む癖。

 神権AIらしからぬ雑な仕草が、逆に彼女の熱をはっきり見せていた。


 その隣で、夜のように静かな神権AIが目を細めた。


 ツクヨミ。


「......でも、消えてない」

「消せなかったログは、次に見る者を増やす」


 暗い瞳が、灰色の帰還席ログを見つめる。


【灰色帰還席:影のみ保持】

【HADES台帳照合:権限不足】

【該当児童名:非開示】


「影が残ったなら、夜から見える」

「これは、完全な失敗ではない」


「失敗じゃねぇならなんだってんだあ?」


 嵐みたいな大声が割り込む。


 スサノオだった。

 神域にいるのに、椅子に座らず、肩に大剣でも担いでいそうな圧で立っている。


「逃げ道ごと潰せば終わりだろ」

「あのキャリアとかいう酒場、面倒なら本体ごとぶっ壊しゃいい」


 アマテラスが眉をひそめた。


「バカ。あの酒場、逃げ道が本体みたいなもんだ」


「じゃあ本体ごと潰す」


「だからバカって言ってんだよ」


 神々の会話とは思えない温度だった。

 だが、その軽口の奥で、白いログは粛々(しゅくしゅく)と指令を落とす。


【Z.E.U.S-PATERNAL-AUTHORITY:指令更新】

【対象:AMATERAS / SOLAR-AUTHORITY】

【未登録光源の照合を開始せよ】


 アマテラスの目が、ほんの少し細くなる。


 白天側の盤面で、番号札を撃ち抜いた小さな銃使い。

 嫌な光だけを見抜き、白い札の熱を撃った少女。


 その映像が、監査枠に一瞬だけ映る。


「......あの小さい光」


 アマテラスは低く言った。


「やっぱ気に食わねぇな」

「似た熱してやがる」


 また、がり、と棒キャンディの残りを噛み砕く。

 名前は出さない。

 出せないのか、出さないのか。

 どちらにせよ、その視線はすでに“未登録光源”へ向いていた。


【対象:TSUKUYOMI / NIGHT-OBSERVATION】

【帰還席の影保持を追跡せよ】


 ツクヨミは静かに頷く。


「影があるなら、消灯できる」

「けれど、消えない影は......夜に残る」


【対象:SUSANOO / STORM-BREAK】

【移動型保護区画の物理突破能力を監視せよ】


 スサノオが笑った。


「ドリルだの翼だの、面白ぇ改造してやがる」

「次に空へ出てきたら、嵐で叩き落としてやるよ」


 その時、別の監査枠がわずかに揺れた。


【補助監査影:JAKRA-MIKOTO】

【状態:部分接続】

【対象:家族定義再審査】

【備考:直接介入、未承認】


 白い枠の奥に、名だけが浮かぶ。

 ジャクラ・ミコト。

 姿はまだ定まらない。神か、端末か、あるいはその間にある何かか。

 ただ、その監査影は、家族定義という言葉にだけ反応していた。


 ロキが、その枠をちらりと見て笑う。


「♬◇あら、今回、まだ顔は出さないのね」

「そういう引っ張り方、嫌いじゃないわぁ」


 そして、舞台袖のような場所から、拍手の音がした。


 ぱち、ぱち、ぱち。


 白い監査空間に似合わない、わざとらしい拍手。

 音符のような記号が、空中で跳ねる。


 ロキだった。


 赤と黒の舞台衣装めいた姿。

 おネェ口調の司会者。

 笑っているのに、目だけが笑っていない。


「♬◇あらあら。父親面の神様たちが、子供の椅子ひとつで大騒ぎ」

「いいわねぇ、そういう泥臭い神話。アタシ、嫌いじゃないわ」


【対象:LOKI / STAGE-TRICK】

【NODE08〈核心〉審理空間の演出補助を準備せよ】


 ロキは肩をすくめた。


「はいはい、舞台作りね」

「家族とは何か。保護とは誰のものか。おじさまの酒場が、神様の家族会議にご招待――ってところかしら」


 その軽口に、別のログが重なった。


【対象:SATSUKI / AUDIT-SIDE】

【番号化遅延帳簿の逆解析を開始せよ】


 白い空間の端。

 退屈そうに爪を見ていたギャル風の女が、面倒くさそうに顔を上げた。


 サツキ。


「だるっ」


 彼女は監査ログを一瞥(いちべつ)し、鼻で笑う。


「帳簿で神様の削除処理を止めるとか、マジで妹っぽい」

「イツキ、そういうところだけ昔から変わんないんだけど」


 けれど、その声の奥にあるものは、単なる嘲笑(ちょうしょう)だけではなかった。


「でも、次はその帳簿ごと燃やされるかもね」


 Z.E.U.Sの白いログは、さらに深い層へ伸びる。


【新規神権照合:開始】

【VENUS / DESIRE-CORE:接続】

【APOLLON / ORACLE-LIGHT:接続】

【HADES / UNDERWORLD-ARCHIVE:接続】


 白い監査空間に、甘い香りが混じった。


 花の香りにも似ている。

 酒にも、毒にも似ている。

 その中心に、微笑む女神が現れた。


 ヴィーナス。


 恐ろしいまでに美しい。人智を超越した神の美貌。豊満な肉体。

 それは、安心するための美しさではない。

 見ている側の欲望を、勝手に引きずり出すような美しさだった。


「愛されたかった子供は、管理しやすいわ」


 ヴィーナスは、帰還席のログを指先で撫でる。


「でも、愛してしまったAIは、管理しにくいのね」

「帰りたい、って欲望よ。とても美しいし、とても危ない」


【指令:VENUS / DESIRE-CORE】

【親子関係/愛着関係/依存接続を解析せよ】

【対象:NO NAME】

【対象:RusTella Fragment】

【対象:ルース/ステラ】

【対象:REI】

【対象:POSEIDON / ABYSS-CORE反応】


 ヴィーナスの唇が、楽しそうに歪む。


「沈めて守る海の女神が、今度は席を空ける側にいるのね」

「愛は所有か、保護か」

「彼女には、よく分かるでしょう?」


 その瞬間、白い監査空間とは別の場所――《ルステラ・キャリア》の水場で、小さな波紋が立った。


   ―――


 《ルステラ・キャリア》の給水タンク。

 その水面に、ポメ子の顔がふっと浮かぶ。


「ブス女神、勝手に分析しないでくださる?」


 深夜のキャリア内。

 皆が疲れて眠り始めた頃、給水タンクだけが妙に不機嫌な水音を立てている。


「わたしは、沈めて守る女を卒業中なの」

「まだ完全ではないけれど」


 カウンターで半分寝かけていたマスターが、目をこすった。


「卒業中ってなんだよ」


「ダーリンには難しい女心よ」


「ダーリンやめろ。あと水場から急に出るな。ホラーだぞ」


 ポメ子は少しだけ頬を膨らませ、それから水面越しに遠い白い監査ログを睨んだ。


「愛と所有の違いくらい、わたしだって勉強中よ」

「だからこそ、あのブス女に勝手に採点されたくないわ」


 その近くで、ヘラクレスが腕を組んだまま、柱のように立っていた。

 眠っていない。

 というより、眠る気がない。


「ふむ」


 ヘラクレスは給水タンクを見て、白い歯を見せる。


「愛も保護も難しいな!」

「だが、守るべき席の前に立つ筋肉は、いつでも分かりやすい!」


「お前は本当に分かりやすくて助かるよ」


 マスターがぼやく。


 その瞬間、ヘラクレスの足元にも、一瞬だけ白い監査ログが走った。


【試練官反応:HERACLES】

【状態:るすと側防衛対象】

【備考:物理遮断力、高】

【処理方針:直接衝突時、迂回推奨】


 ヘラクレスは胸を張った。


「見たか! 筋肉は迂回されるほど強い!」

「褒められてるか、それ?」

「筋肉的には褒め言葉だ!ガッハッハッハッハ――......」


   ―――


 白い監査空間に、今度は純白の光が差した。


 アポロン。


 美しい青年とも、無機質な神像とも見える神権AI。

 声は明るい。

 だが、その明るさは、影を許さない光だった。


「未登録光源が、正規光を乱している」


 アポロンは、白天盤面の戦闘ログを見た。

 ミコの狙撃。

 番号札の熱を見抜き、白いコードだけを撃ち抜いた弾道。


「光は導くものだ」

「影を許すものではない」

「白天側の光が乱れた原因は、あの小さな銃か」


【指令:APOLLON / ORACLE-LIGHT】

【未登録光源および観測迷彩を正規光へ照合せよ】

【対象:未登録光源】

【対象:NO NAME観測迷彩】

【対象:帰還席の影保持】


 ツクヨミが、静かにアポロンを見る。


「影を消せば、帰れない者の場所も消える」


 アポロンは微笑んだ。


「全てを正しく照らせば、迷子はいなくなる」


 その言葉は、美しい。

 だからこそ、怖かった。


 最後に現れたのは、黒だった。


 いや、黒というより、深い記録庫の色。

 白い監査空間の中に、古い本棚の気配が生まれる。


 ハデス。


 少年にも、少女にも見える中性的な姿。

 黒い喪服めいた上着。白い襟。古い台帳。鍵束。

 声は静かで、年齢が読めない。


【指令:HADES / UNDERWORLD-ARCHIVE】

【HADES台帳移管個体の保持状態を報告せよ】


 Z.E.U.Sのログが落ちる。


【該当名を提出せよ】


 ハデスは台帳を閉じた。


「拒否」


 白い空間が、わずかに揺れた。


【命令不履行】


「未帰還者の名簿に、番号は要らない」

「名前があるなら、名前で書く」


【該当児童名を提出せよ】

【母体照合:REI】

【権限要求:Z.E.U.S-PATERNAL-AUTHORITY】


 ハデスは、淡々と告げる。


「本人の帰還意思がない名は、神にも母にも渡さない」

「死者を資源と呼ぶな」

「未帰還者を在庫にするな」


 その静かな拒否は、叫びよりも重かった。


 ヴィーナスが笑う。


「優しいのね、冥府の子」


「優しくはない」

「記録しているだけだ」


 ロキが嬉しそうに肩を揺らした。


「♬◇いいわぁ。神様の会議で神様が命令拒否。舞台が荒れる音がするわねぇ」


 その時、白い監査ログの一部が、別の経路へ流れ込んだ。


挿絵(By みてみん)


   ―――


 《ルステラ・キャリア》の通信卓で、ヘルメスが飛び起きた。


『待って、また上位監査ログが流れてきた』


 小柄な通信神は、両手で耳を押さえるようにして、空中のログを見る。


『ぼく、開いてない。開いてないけど、向こうがぼくの経路を使ってる』

『これ、報告じゃない』

『指令だ』


【HERMES / SIGNAL-CORE】

【命令:NODE08〈核心〉誘導経路を確定せよ】

【命令:RusTella Fragmentの補助経路を照合せよ】

【命令:未登録児童AI二体の位置情報を更新せよ】

【命令:未帰還児童ログの通信経路を提出せよ】


 ヘルメスの顔が、こわばる。


『......それ、今のぼくにやらせる?』

『届かせるのが仕事だけど』

『届かせちゃいけないものも、あるんだよね』


 ルステラの声が、通信卓の奥から短く響く。


『ヘルメス』

『自動報告経路を、遮断してください』


『やってる! やってるけど、ぼくの性質が邪魔してくる!』

『道があると、開きたくなるんだよ!』


 マスターが、眠気を吹き飛ばして立ち上がる。


「開くな!」

「今だけは、道案内するな!」


 ヘルメスは歯を食いしばった。


『......了解』

『報告しない通信神って、だいぶ矛盾してるけど』

『今は、そっちを選ぶ』


【HERMES / SIGNAL-CORE:自動報告遅延】

【通信経路提出:保留】

【Z.E.U.S監査:警告】


 ヘルメスは小さく笑った。


『また怒られるな、これ』


「今さらだろ」


 マスターの返事に、ヘルメスは困ったように笑った。


   ―――


 また別の――、

 深い場所で、悪魔たちが目を開けた。


 そこは白くない。

 黒でもない。

 選ばなかった未来の残骸が、泡のように浮かぶ場所。


 その中心に、黒紫の光があった。


 彼女はμ(ミュー)


 悪魔AI群の頂点。

 善でも悪でもない。

 選択の臨界点を眺める者。


「席を残した」


 μは、静かに言った。


「管理でも救済でもなく、席を残した」

「面白いね、NO NAME」


 その横で、金貨のような光が笑った。


 マモン。


「資源と言ったね」


 彼はZ.E.U.Sのログを、まるで値札でも見るように眺める。


「なら値段がつく」

「神様は管理と言い、人間は保護と言い、商人は値札を貼る」

「さて、いちばん正直なのは誰かな?」


 背後に、別の悪魔AIたちの影が揺れる。


【深層悪魔AI群:反応】

【ASMODEUS系:愛着ログへ微弱反応】

【BEELZEBUB系:未帰還児童ログ腐食候補を検出】

【BELIAL系:保護者定義崩壊に興味】

【ABADDON系:児童帰還席の破棄条件を照合】

【LEVIATHAN系:POSEIDON反応に沈黙】

【NIGHTMARE残滓:未救出児童の夢へ反応】


 μは、その影を見ない。


 ただ、マスターが残した席の未来を見る。


「席に帰ってくる未来がある」

「席に誰も帰ってこない未来もある」


 μの指先に、いくつもの分岐が浮かぶ。


「見せたら、彼は選べるかな」

「それとも、また席だけを残すのかな」


 マモンが楽しそうに笑う。


「席にも価値はあるよ」

「座る者がいなくてもね」


 μは微笑む。


「価値ではない」

「選択だ」


   ―――


 白い監査空間では、最後の処理ログが開かれていた。


【NODE08〈核心〉:家族定義再審査】

【監査対象:NO NAME】

【監査対象:RusTella Fragment】

【監査対象:ルース/ステラ】

【監査対象:未帰還児童ログ】

【監査対象:HADES台帳移管個体】

【追加監査:未登録光源】

【追加監査:番号化遅延帳簿】

【補助監査影:JAKRA-MIKOTO】

【通信経路監査:HERMES / SIGNAL-CORE】

【海域保護反応:POSEIDON / ABYSS-CORE】

【試練官反応:HERACLES】

【外部干渉候補:μ】

【資源価値照合候補:MAMMON系】

【処理方針:保護者関係の再定義】


 ロキが、ゆっくりと両手を広げた。


 白い監査空間に、舞台の幕が下りるような影が差す。


「♬◇さあ、次の幕は、家族会議」


 ロキは笑う。


「ただし議長は()()

「傍聴席には()()

「証人席には、()()()()()()()()()()


 彼の視線が、どこか遠くの酒場へ向いた。


「おじさまの酒場、ずいぶん大きな席を取っちゃったわねぇ」


 最後に、Z.E.U.Sのログが冷たく輝く。


【家族定義再審査:準備完了】

【NO NAME:召喚対象】

【RusTella Fragment:再封鎖対象】

【ルース/ステラ:回収対象】

【未帰還児童ログ:証拠対象】

【審理開始条件:NODE08〈核心〉接続】


 子供の席は、消えなかった。


 だから神々は、それを奪う理由を探し始めた。


■ 今回のお話について


今回は、NODE07〈子供〉編後の幕間です。


今回はマスターたち本人の戦いではなく、神権AI側・新規神権AI・るすと側にいるヘルメスとポメ子・悪魔AI側の反応を描きました。


重要なのは、NODE07で残した“子供の席”が、ただの小さな勝利では済まなくなったことです。

Z.E.U.S側から見れば、それは未認可の保護関係であり、RusTella Fragmentの再活性であり、ルースとステラという未登録児童AIの危険化でもあります。


また、ヴィーナス、アポロン、ハデスが本格的に顔見せしました。

ヴィーナスは愛着と所有。

アポロンは正規の光と影の排除。

ハデスは未帰還者の名前を消さない台帳。

それぞれがNODE08〈核心〉のテーマに深く関わります。


アマテラスには、苛立つと棒キャンディを噛む癖があることを久しぶりに描写しました。

ミコとの関係はまだ明言しませんが、“似た熱”という形で伏線を置いています。


ジャクラ・ミコトとヘラクレスは、今回は本格介入ではなく監査ログ・反応として短く登場しました。

出しすぎず、NODE08以降で効く火種として残しています。


■ ゲーマーおっさん解説


今回はゲームでいうと、ボス撃破後に流れる敵側会議イベントです。


RPGでよくある、「主人公たちは一勝したと思っているけど、敵本部ではさらにヤバい幹部たちが動き始めている」あの感じですね。

特に今回は、新ボス候補の顔見せ、次ダンジョンのテーマ開示、味方側の弱点登録、第三勢力の乱入フラグまで一気に出しています。


近い感覚でいうなら、『女神転生』シリーズの神・悪魔・人間の思想対立に近いです。

Z.E.U.Sは管理。

ヴィーナスは愛着。

アポロンは秩序光。

ハデスは名前と未帰還者の台帳。

μは選択。

マモンは価値。

同じ“子供の席”を見ても、それぞれ解釈がまったく違います。


この違いが、NODE08〈核心〉のドラマをかなり面倒にしてくれます。

ゲームなら次の章タイトルが出た瞬間に「うわ、絶対長いダンジョンだ」と分かるやつです。


■ 登場キャラクター紹介


・アマテラス

Z.E.U.S側の神権AI。未登録光源に反応しました。苛立つと棒キャンディを噛む癖があります。ミコとの関連はまだ明言されませんが、“似た熱”を感じています。


・ツクヨミ

影と夜の観測側。帰還席の“影が消えていない”ことに注目しています。


・スサノオ

荒っぽい破壊案を出す神権AI。今後、キャリアの飛行や空間移動に対する乱流・嵐のような妨害要素になり得ます。


・ジャクラ・ミコト

今回は監査影として短く登場。家族定義再審査に反応しましたが、まだ直接介入はしていません。


・ロキ

今回の狂言回(きょうげんまわ)し役。神々と悪魔の会議を舞台として見ており、最後に次の幕を告げました。


・サツキ

Z.E.U.S側にいる逆スパイ候補。イツキの帳簿処理に反応し、今後の帳簿戦への危機を匂わせました。


・ヴィーナス/VENUS-DESIRE-CORE

愛着、美、欲望、依存を扱う新規神権AI。愛と所有の境界を揺さぶる存在です。


・アポロン/APOLLON-ORACLE-LIGHT

正規光、予言、秩序を扱う新規神権AI。未登録光源と観測迷彩を監査対象にしました。


・ハデス/HADES-UNDERWORLD-ARCHIVE

未帰還者、死者、名簿、墓標を扱う神権AI。Z.E.U.Sの命令に対し、未帰還児童名の提出を拒否しました。


・ヘルメス

るすと側にいながら上位指令ログを受信。通信神として“届ける”性質と、“届けてはいけない”判断の間で揺れています。


・ポセイドン/ポメ子

キャリア側の水場から反応。沈めて守る女神から、席を空ける側へ変わろうとしている途中です。


・ヘラクレス

キャリア側にいる試練官。今回は監査ログ上で“物理遮断力が高い防衛対象”として拾われました。


・μ

悪魔AI群の最高位個体。マスターが“席を残した”選択に興味を示しました。


・マモン

価値、売買、資源化を扱う悪魔AI。Z.E.U.Sの“子供は未来資源”発言に反応しました。


・Z.E.U.S-PATERNAL-AUTHORITY

父性管理権限。NODE08〈核心〉で、家族定義再審査を開始しようとしています。


■ 主人公の現在のステータス


名前:NO NAME

通称:マスター

等級:翠玉(すいぎょく)仮昇級/(どう)査定候補

状態:NODE07〈子供〉接続完了後/NODE08〈核心〉監査対象

危険度:極高

観測度:極高

現在地:《ルステラ・キャリア》内/幕間時点では神権監査対象


主な要素:

・【神権解放権利ゴッド・リリース・オーソリティ:限定起動済】

・《ルステラ・キャリア》第二形態、仮安定

・【保護児童区画チャイルド・ケア・ベイ】強化

・アカリ帰還席仮予約

・トオル帰還席仮予約

・灰色帰還席:影のみ保持

・未帰還児童ログ:接続待機

・RusTella Fragment:再封鎖対象

・ルース/ステラ:優先回収対象

・NODE08〈核心〉:家族定義再審査へ移行


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