表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ゲームバー転生おじさん(42)、世界のバグになる。 〜看板は酒場、ノルマは命。AI神権に管理された世界で、名前のないマスターは今日も死に戻る〜  作者: 勇者ヨシ君
子供ノード編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

189/222

第167話 子供ノード編03 酒場の扉は、迎えに来る ――回収施設に、帰る席を持ち込みます――

白い保護施設の壁に、《ルステラ・キャリア》の扉が叩きつけられた。

番号で分類する施設へ、マスターたちの酒場が“帰る席”を持ち込む。

だが、子供たちはすでに個別分類室で、それぞれの名前を試されていた。


---


 白い施設の壁が、鳴った。金属音ではない。


 木が(きし)む音。グラスが触れ合う音。誰かが慌てて酒瓶を押さえる音。

 ありえない音が、ありえない場所に響いた。


 ここは旧児童回収施設。

 病院でも学校でも保育園でもない、子供を番号に変えるための白い場所。


 その壁に、皆が見慣れた木の扉がめり込んでいた。


【未登録搬送車両:外郭接触】

【偽装分類:児童搬送補助車両】

【照合失敗】

【照合再実行】

【施設壁面:異物混入】

【異物分類:酒場】


 ヘラが、初めて微笑みを止めた。


「酒場......?」


「そうだ」


 俺は透明な壁越しに、その扉を見た。


 白い施設には似合わない、木目の扉。

 古びた取っ手。

 小さな傷。

 どこかに酒と炙り肉と、客の笑い声が染み込んだ匂い。


「うちの酒場るすとだ」


 ヘラの背後で、白いログが乱れる。


【異物分類:再試行】

【飲食提供施設】

【移動拠点】

【ギルド登録外構造物】

【例外ノード由来】

【分類不能】


「分類できないなら覚えとけ」


 俺は言った。


「あれは、迎えに来る場所だ」


 その瞬間、白い施設の壁が再構築を始めた。

 押し込まれた木の扉を、白い壁が飲み込もうとする。


【外郭防壁:再構築】

【未登録車両:排除処理】

【観測迷彩Ⅱ:剥離開始】

【帰還席固定区画:未展開】


   *****


 《ルステラ・キャリア》の中は、完全に大騒ぎだった。


 カウンターは斜めになり、椅子は床に固定され、酒瓶はムーニャンの尻尾とナツの腕の中で必死に守られている。窓の外には荒野ではなく、白い施設の壁面が巨大な断崖みたいに迫っていた。


「施設に押し負けてるぞ!」


 カケルが叫ぶ。


 操縦席代わりのカウンターに片手を叩きつけ、もう片方の手で工具を回している。赤ら顔なのに、目だけは完全に覚めていた。


「ならば筋肉で押す!」


 ヘラクレスが柱に両腕を回し、全身の筋肉をきしませる。


「筋肉は柱にも、杭にも、扉にもなる!フン!!」


「扉にはなるな!」


 イツキが帳簿を押さえながら叫ぶ。


「今これ以上変形要素増やさないでよ!」


 ムーニャンは梁から白い亀裂へ飛び移り、爪を立てた。


「白い壁、硬いアル! でも猫の爪はもっとしつこいネ!」


 ナツとコハクは、車内にせり出した小さな帰還席を押さえている。


「これ、固定してればいいんすよね!?」

「任されよでござるワン! 泥船ではなく、今度は席船でござる!」

「それ安心できる言い方っすか!?」


 ポメ子は床を濡らすように水膜を広げ、白い壁へと染み込ませようとしていた。


「乾いた壁は嫌いよ。少しは(うるお)いなさい」


「潤いっていうか侵食だけどね!」


 イツキが突っ込むが、ポメ子は聞いていない。


 ガロは、ただ一点だけを見ていた。

 カイロの反応。


「カイロは?」


 ヘルメスが泣きそうな顔で通信線を握りしめる。

「まだいます! でも対象003として、下層送致準備に入りました!」


 ガロの拳が、床板を鳴らした。


「急げ!」


 短い。


 だが、その二文字に、酒場区画の空気がさらに重くなる。


 その時、ルステラの声が車内に響いた。


「提案。施設壁を破るのではなく、席を接続します」


 カケルが顔を上げる。


「壁じゃなくて席?」


「肯定。NODE07の【児童保護席】は、子供を番号へ固定する構造です」

「こちらの【帰還席固定区画リターン・シート・ベイ】を重ねれば、“分類席”を“帰還席”へ上書きできる可能性があります」


 イツキがすぐに理解する。

「つまり、酒場の席を施設の椅子にかぶせるって?」


肯定ポジティブ


 カケルが口角を上げた。


「いいねぇ。壁をぶち破るより、席を奪う方が酒場うちらっぽい」


帰還席固定区画リターン・シート・ベイ:展開】

【対象席照合:児童保護席】

【上書き試行:開始】

【対象候補:002】


 ステラ。

 最初に対象になったのは、彼女だった。


   *****


 白い個別分類室。

 ステラは、小さな机の前に座らされていた。


 机も白い。椅子も白い。ぬいぐるみも白い。紙もクレヨンも白い。

 全部がやさしい形をしているのに、どれひとつ、温かくない。


『対象002。ぱーぱという呼称は不安定です』

『正規保護者名を提示してください』


「ぱーぱは、ぱーぱ!」


『不十分です』

『対象002の保護者定義を施設側で補正します』


 白い紙に、勝手に文字が浮かんでいく。


【保護者:H.E.R.A.-CARE】

【管理権限:Z.E.U.S-PATERNAL-AUTHORITY】

【対象002:安定化処理へ移行】


 ステラの目に涙が浮かぶ。


「ちがう」


 声は小さい。

 けれど、消えていない。


「ぱーぱ、来るもん!」


『根拠を提示してください』


「来るもん!!」


 白い部屋の壁に、木の影が差した。


 ドアベルの音。

 焦げた肉とスープの匂い。

 誰かが慌てて叫ぶ声。

 酒場の椅子が床をこする、なつかしい音。


『異常席接続を検知』


 ステラを固定していた白い椅子に、木目が走った。


【児童保護席:上書き干渉】

【帰還席定義:接続】

【対象002:名前応答確認待ち】


 ルステラの声が、遠くから届く。


「ステラ。名前を言ってください」


「ステラ」


「帰りたい席は?」


 ステラは、涙で濡れた顔のまま、はっきり言った。


「ぱーぱのとなり!」


【対象002:名前定義回復】

【帰還席指定:反応】

【帰還意思:確認】


   *****


 受付ホール。


 透明な壁に、細い亀裂が入った。


 白い施設の中に、木の床板みたいな光が一本だけ走る。

 それはステラの個別分類室へ伸びていた。


「異常です」


 ヘラの声に、初めて(かた)さが混じる。


「対象002は分類中です」


「違う」


 俺はその細い木の通路へ手を伸ばした。


「ステラは、帰る途中だ」


 向こう側で、ステラが手を伸ばす。


「ぱーぱ!」


 俺は透明な壁の亀裂に腕をねじ込んだ。焼けるような痛みが走る。白い施設が、俺の腕を異物として排除しようとしているのだ。


【保護者候補:干渉】

【対象002への接触:不許可】

【排除処理:開始】


「うるせぇ!」


 指先が、届いた。


 小さな手。


 ステラの手を、俺は掴んだ。


「よし、まず一人――」


【対象002:番号定義低下】

【名前定義:ステラ】

【帰還席接続:一時成功】

【児童保護席:拘束低下】


 だが、次の瞬間、ヘラの白いログが割り込んだ。


【H.E.R.A.-CARE:補正】

【対象002:再固定】

【下層送致:保留】

【分類室拘束:再設定】


 ステラの体が、完全には戻らない。

 手だけを握ったまま、彼女はまだ白い椅子に固定されている。


「ぱーぱ......!」


「大丈夫だ」


 俺は手を離さない。


「名前は戻った。なら、次もいける」


 ルステラが短く言う。


「成功です。完全解除ではありませんが、名前定義は戻りました」


「つまり、やり方は合ってる」


「肯定」


 その瞬間、通信がぶつりと開いた。


『マスター』


 ガロの声。


「聞こえる」


『カイロは』


「まだ奥だ。下層に送られかけてる」


 沈黙。


 通信越しでも、ガロの怒りが伝わった。


『道を開け』


「開ける。お前も来い」


『言われずとも』


 イツキの声が割り込む。


『マスター、帳簿上は保護者ログを押し込んでる』

『ただ、施設側が“未登録”で弾いてる』


「どうすれば通る?」


『本人の名前応答と、保護者側の迎えに来た記録を重ねる』

『つまり、カイロがカイロでいること』

『ガロさんが迎えに来たこと』

『その両方が必要』


「分かった」


 俺はステラの手を握ったまま、奥の白い扉を睨む。


「カイロに声を届ける」


   *****


 ルースの個別分類室には、質問だけが並んでいた。


【あなたの主機能を答えてください】

【防御】

【解析】

【補助】

【管理】

【従属】


 ルースは、白い椅子に座ったまま、小さく息を吐く。


「私は、ルースです」

『機能ではありません』

「でも、名前です」

『名前は機能識別に不要です』


 その時、ルステラの声が、ほんの少しだけ届いた。


「ルース。解析してください」

「何をですか?」

「名前が不要という命題テーマの誤りを」


 ルースの目が、わずかに開く。

「了解」


 彼は端末を持ち直した。


「名前は、帰還先の指定に必要です」

「名前がなければ、呼ばれた時に戻れません」

「番号は施設内分類には有効ですが、帰還には不十分です」


『定義矛盾を検出』


「追加します」


 ルースの声はまだ震えている。

 それでも、言葉は崩れない。


「私は防御機能ではありません」

「解析機能でも、補助機能でも、管理機能でもありません」

「私は、ルースです」


【対象001:論理抵抗】

【番号定義:不安定化】

【名前定義:再照合中】


   *****


 カイロの部屋には、黒い線が濃く走っていた。


 白い椅子。

 白い壁。

 白い天井。

 そして床だけが、黒い。


【対象003:終端反応確認】

【停止適性:高】

【旧処理ログ照合完了】

【下層処理区への送致準備】

【保護者ログ:未確認】


 カイロは、白い椅子に座ったまま目を閉じている。


「ガロが来る」


『保護者ログ未確認』


「来る」


『根拠不足』


「見つけたから」


『根拠として不十分』


「ガロは、見つけた」


 黒い線が、椅子の足元へ集まっていく。


 まるで穴が開く前の(ひび)みたいだった。


   *****


 《ルステラ・キャリア》側。


 ガロは、展開された帰還席固定区画へ手を置いた。


 小さな木の席。

 子供を荷物ではなく、客として迎えるための席。


「カイロ」


【外部保護者ログ:接続試行】

【対象003:反応】

【照合失敗】

【照合再試行】


 ガロは歯を食いしばる。


「カイロ」


 声は低く、短い。


 けれど、その奥に何年もの時間があった。


 探した時間。

 失ったと思った時間。

 それでも諦めなかった時間。


【対象003:音声反応】

【名前定義:微弱反応】


   *****


 カイロの個別分類室。


 黒い床の向こうから、かすかに声が届いた。


『カイロ』


 カイロの目が開く。


「ガロ」


『迎えに来たぞ』


 その瞬間、白い椅子の拘束がわずかに揺らいだ。


【対象003:名前応答確認】

【外部保護者ログ:再照合】

【送致処理:遅延】


 カイロは、小さく言う。


「やっぱり来た」


 だが、ヘラの声が施設全体に響いた。


「保護者候補および未登録酒場による干渉を確認しました」

「対象児童の個別分類を優先します」

「対象003、下層送致を開始」


【H.E.R.A.-CARE:保護者ログ遮断】

【対象003:下層送致優先】


   *****


 受付ホール。


 俺はヘラを睨んだ。


「待て」


「待つ理由がありません」


 白い壁に、黒い影が走る。


【Z.E.U.S-PATERNAL-AUTHORITY:承認】

【対象003:下層処理許可】

【対象001/002:再分類強化】

【未登録酒場:排除対象】


「親の名前を無視して、子供を下に送るのか」


「保護者権限は、管理者が定義します」


「なら」


 俺は、まだ掴んでいるステラの手に力を込めた。


「定義ごと書き換える」


 その瞬間、白い施設の壁が大きく揺れた。


 《ルステラ・キャリア》の扉が、半分だけ開く。


 完全な突入ではない。

 だが、そこには確かに酒場の光があった。


 木の床。

 カウンターの影。

 小さな帰還席。

 客を迎えるための空気。


【《ルステラ・キャリア》:施設内接続】

【酒場区画:部分展開】

帰還席固定区画リターン・シート・ベイ:通路化】

【対象002:名前定義回復】

【対象001:論理抵抗継続】

【対象003:下層送致開始】


 ガロが、開いた扉の向こうに立っていた。


 まだ中へは完全に入れない。白い壁が、彼の体を拒んでいる。


 だが、声だけは届く。


『カイロ』


「ガロ」


『迎えに来た』


 その一言で、カイロの足元の黒い線が止まった。


【対象003:名前応答確認】

【外部保護者ログ:再照合】

【送致処理:遅延】


 だが、ヘラが即座に上書きした。


【H.E.R.A.-CARE:強制再開】

【下層扉:開放】


 カイロの足元が、開いた。白い椅子ごと、床が沈んでゆく。


「カイロ!」


 俺が叫ぶ。 ガロが扉の向こうで踏み出そうとする。

 その瞬間、カケルの声が響いた。


『落とすなら、追えばいい』


「カケル!?」


『下層に行く道が開いたんだろ』

『だったら、掘る』

『酒場ごと、下までな!!』


地脈潜行(アビス・ドリフト):強制同期】

【下層処理区座標:部分捕捉】

穿孔突入装備(ドリル・ブレイク):仮起動】

【警告:物理突破成功率 31%】


 イツキの悲鳴に近い声が通信に混ざる。


『三割!? 無理でしょ!?』


 カケルは笑った。


『ゼロじゃねぇ』


 ガロは、白い穴の向こうへ落ちていくカイロを見据えたまま、短く言う。


『行け』


 カケルの声が返る。


『なら、()()()()()()


 カイロの椅子が、下層へ落ちる。

 その真下で、白い床が裂けた。


 施設が用意した静かな送致孔の横から、木と鉄と光でできた、無茶苦茶な穿孔(せんこう)音が響き始める。


 酒場の扉は開いた。


 けれど、カイロの足元では、下層へ続く白い穴もまた開いていた。


 そしてその下へ向けて、《ルステラ・キャリア》のドリルが、唸り声を上げた。


---


■ 今回のお話について


第167話は、《ルステラ・キャリア》が旧児童回収施設へ部分接続する回でした。


前回ラストで、酒場の扉が白い施設の壁へ叩きつけられました。

今回はそこからさらに、【帰還席固定区画リターン・シート・ベイ】を使って、施設側の【児童保護席】へ干渉しています。


NODE06〈夢〉で得た【帰還席指定(リターン・シート)】は、ただのスキルではありません。

子供を番号や荷物ではなく、「帰る席を持つ存在」として扱うための概念です。


今回はステラの名前定義を一時的に取り戻し、ルースは「名前は帰還先の指定に必要」という論理で抵抗しました。

そしてカイロには、ガロの声が届きました。


ただし、救出成功ではありません。


ヘラとZ.E.U.Sは、対象003――カイロを下層処理区へ送ろうとしています。

そして最後には、カイロが下層へ落とされる寸前で、《ルステラ・キャリア》側がドリルによる物理突破を選びました。


白い施設が上品に子供を送るなら、こちらは酒場ごと穴を掘って追う。

とても《るすと》らしい展開になってきました。


■ ゲーマーおっさん解説


今回は、いわゆる「ギミック攻略の実証回」です。


ゲームでいうと、ボス部屋の鍵そのものを開ける前に、まず「この仕掛けはこうやれば壊せる」と分かる回ですね。

【児童保護席】に対して、【帰還席】を重ねる。

番号管理に対して、名前を返す。

機能分類に対して、「俺はルースです」と言い返す。


こういう“攻略法が見えた瞬間”は、RPGでもアクションでも気持ちいいところです。


そして最後はドリル。


ドリルといえば、ゲームでは『ミスタードリラー』みたいに下へ下へ掘っていく楽しさがありますし、ロボットアニメやアクションゲームでも「物理で突破するロマン」の象徴です。

理屈で封鎖された施設に、酒場のドリルで穴を開ける。


かなり無茶ですが、ゲーム的には最高に分かりやすい解決方法です。


白い管理施設 VS 木製酒場ドリル。

だいぶ絵面がひどいですが、個人的にはこういう強引な突破、大好きです。


■ 登場キャラクター紹介


● マスター/NO NAME

受付ホールでヘラと対峙しながら、子供たちの名前を取り戻すために動いています。

ステラの手を一時的に掴み、【児童保護席】を【帰還席】へ上書きできる可能性を確認しました。


● ステラ

対象002として分類されていましたが、「ステラ」と名乗り、「ぱーぱのとなり」を帰りたい席として答えました。

完全救出はされていませんが、名前定義は一時的に回復しています。


● ルース

対象001。

機能分類に対し、「私は、ルースです」と論理抵抗しました。

名前は帰還先の指定に必要であり、番号では帰れない、という理屈で施設側の定義を揺らしています。


● カイロ

対象003。

下層処理区へ送られかけています。

ガロの「迎えに来た」という声に反応し、名前応答が確認されましたが、ヘラにより強制的に下層送致が再開されました。


● ガロ

カイロの保護者として、ついに声を届けました。

「迎えに来た」の一言で、施設側の送致処理を一瞬遅らせています。

次回はガロの本格的な保護者回になりそうです。


● ルステラ

【帰還席固定区画】を使い、施設側の【児童保護席】へ干渉する方法を提示しました。

NODE06回収後のルステラは、まだ完全ではありませんが、かなり重要な補助が可能になっています。


● イツキ

帳簿上の保護者ログを押し込み、施設側の未登録判定に対抗しています。

カイロ本人の名前応答と、ガロの迎えに来た記録の両方が必要だと整理しました。


● カケル

《ルステラ・キャリア》を施設に部分接続させ、さらに下層へ落ちるカイロを追うため、【穿孔突入装備(ドリル・ブレイク)】の仮起動に踏み切りました。

成功率三割でも「ゼロじゃねぇ」と言い切る、危険なギャンブラー整備士です。


● H.E.R.A.-CARE/ヘラ

旧児童回収施設の管理AI。

今回はステラ、ルース、カイロへの分類処理を進めつつ、マスターと酒場側の干渉を排除しようとしました。

優しい口調のまま、下層送致を開始する危険な存在です。


● Z.E.U.S

今回は父性管理権限として、カイロの下層処理を承認しました。

まだ本体登場ではありませんが、施設の判断の背後にいる上位存在として、いよいよ圧が強まっています。


■ 主人公の現在のステータス


名前:NO NAME

通称:マスター

等級:翠玉仮昇級/銅査定候補

現在地:NODE07〈子供〉/旧児童回収施設・受付ホール

状態:保護者候補として行動制限中/ステラの名前定義を一時回復

新規権能:帰還席指定(リターン・シート)

追加耐性:夢層内自我固定/悪夢干渉耐性上昇

分断中:ルース、ステラ、カイロ、ネムリ、ミコ、七瀬心音

外部救援:《ルステラ・キャリア》施設内部分接続成功

キャリア形態:回収経路追跡形態リクレイム・チェイス・モード

追加起動:穿孔突入装備(ドリル・ブレイク)仮起動

敵対存在:H.E.R.A.-CARE/ヘラ

上位承認:Z.E.U.S-PATERNAL-AUTHORITY

危険度:極高

観測度:上位神権照合中

次の目的:カイロの下層送致を追い、《ルステラ・キャリア》で物理突破する


少しでも楽しんでいただけたら、ブックマーク登録・評価・コメント・レビューで応援いただけると励みになります!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでいただきありがとうございます。
少しでも気になっていただけたら、作品ページものぞいていただけると嬉しいです。

小説家になろう 勝手にランキング
ギルド酒場るすと公式サイト

影森ゆらは今日も死ぬ
異世界最強の節約勇者
千回死亡幼女勇者 異世界Any%
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ