黒田と相川夢芽
ぼんやりとそんなことを考えていたら先生と知らない人がやってきた。
「初めまして。脳科学研究所の黒田と申します。相川夢芽さんですね?」
「はい、そうです、きっと。」
「身体は、動かせそうにないですか。」
「はい、無理です。」
「お辛い中すみません。貴方の主治医の先生から僕の研究所に意識を提供してくださると聞いて駆けつけました。」
「はい...」
「これから、病院から研究所へ搬送いたしますが、宜しいでしょうか。」
「はい...お願いします。」
朧気ながら応えた。
すると病院の先生は、無言で鎮静剤を私の腕に打った────
気付くと私は真っ白なタイルで覆われた窓のない部屋にいた。
『聞こえますか』
黒田さんの声だ。
「聞こえます、ここはどこですか」
『ここは仮想空間、または仮称ユメイロワールドです。』
「なるほど...確かに体は自由に動きますね...」
『えぇ、良かったです。』
『これから、ここでのユメさんの生活の質を上げるために、ユメさんの希望の家具や間取り等を設置致します。手始めに、目を閉じて理想の部屋を想像してみてください。』
理想の部屋...ピンクと青基調で、窓が2つ、可愛いデジタル時計と、昇降デスクに高性能コンピュータとモニターが2つ、マイクに、インターフェース、可愛いヘッドホン、ピンク色で猫耳のゲーミングチェア、丸テーブルにタブレット、姫系のベッドに沢山のぬいぐるみ...
「...」
『目を開けてください。どうですか?反映されましたか?』
目を開けた。すると想像通りの部屋が出来上がっていた。ただ、時計と窓が存在しない。
「あの...時計や窓は...」
『それは規則により設計出来ないのです。申し訳ありません。その代わり、タブレットにタイマーがあるのでそれを使って頂ければいいかなと』
タブレットを開いた。いくつかのアプリがあるが、それを無視して設定を開くとタイマーが出てきた。
「これで十分です。ありがとうございます。」
『良かったです。ではこれで...』
「あ、ちょっと待ってください。私、元配信者で...ここでも配信を続けたいんです。現実世界とリンクして...出来ますか...?」
『なるほど...例外ですが、対応出来るように対処してみますね。』
ありがたい話だ。
『バーチャル配信者として活動するのはどうでしょうか。それでしたらすぐさま対応できますよ。』
「えっと...バーチャル配信者っていわゆるVTuberですか?」
『えぇ、そうです。あれは本来、中の人が存在しますが、本当のVTuberとして活動してみるのはいかがでしょうか。』
なにそれ。めっちゃアツいじゃん。
「はい!是非!それでお願いします!」
『では例外としてパソコンに現実世界の時間を表記させます。ただしこれは他の人には見せないこと。そして、配信をサポートするにあたり、僕と取引して頂けないでしょうか。』
「取引...はい...」
『内容は簡単です。たまに僕が配信内容の指示を出すのでその通りに配信していただければ良いです。指示がない時は好きなように配信してもらって構いません。ただ、ユメさんが配信するにあたって、実在性を消すために生前の記憶を消させていただきます。』
陽向葵...ごめん...背に腹はかえられないんだ。
「...はい、わかりました。」
『取引成立ですね。では僕はこれで失礼します。なにか困ったことがあればタブレットのアプリ「お困り相談」からお願いしますね。』
「ありがとうございます。」
私は相川夢芽、私は相川夢芽、私はアイカワユメ、私はアイ...?ワタシは....?
ヒナタ!ヒナタ!ゴメンネ、ヒナタ...
ァ...ア...アあああ!
サイゴに、ツタエ邏�ュ秘タイ、、ィ縺ォ菴上�髯ス蜷題揃縲∽ク?キ偵↓陦後¢縺ェ縺上※縺斐a繧薙?....




