第83話 入京Ⅳ
※ 現在執筆の時間を余り取れない為、投稿を優先して話が短くなっております。また、誤字脱字の確認も不十分です。以上、ご了承ください。
◎山城国・飯盛山城付近 三好長慶
1563年 3月中旬
実休が遊撃の任務に出て半日が経過し、そろそろこの日の戦も終わりの時間帯を迎えようとしていた時、実休と共に遊撃の任務に就けていた主税(岩成友通)が這う這うの体で帰還して来た。
「如何した?!実休はどうしたのだ?」
「実休様は…」
それから主税の口から語られた内容に私の目の前は真っ暗になった。敵の銃撃を受けた実休は馬から放り出され気絶した所を楠木の者どもに捕縛されたらしい。その時点の実休の状態は問う目で見た限り、気を失っておるのか、それともすでに事切れておったのか判別は出来なかったらしい。それに放り出された実休に近づこうとしても敵軍が迫って来ていた事もあり、泣く泣く退避するしかなかったとの事だ。
「くっ!(これは不味い事になった…二年前に失った孫六郎(十河 一存)に続いて実休をも失う訳には行かぬ。実休が無事であるならば、ここは一時的に畿内を失陥する事になろうとも彼奴を何としてでも取り戻さねばならん。)」
熟考の末、私は畿内の和泉国以外の領地を楠木へと譲渡する事で、実休の身柄の返還と和睦の条件とする事を決めた。そして即刻兵を下げ、楠木陣営へと使者を立てた。
使者は叔父上(三好康長)とした。それから叔父上を使者として楠木へと送って一刻と少しの刻が流れた時、叔父上が無事に陣まで戻って来た。
「して…叔父上、如何でしたか?」
「うむ、実休殿の身柄は確かに楠木にて押さえられており、監禁されておったが、命に別条はなさそうであった。楠木側も実休本人であると認識していたようで、丁重に扱われ、傷の手当てもされておった。」
「ふぅ…それは良かったわ。孫六郎に続いて実休まで失う訳には行かぬからな。それで、楠木の返答は?」
「うむ、彼方の総大将は明智光秀殿と申し、一角の御仁であると推察できる程の者であったが、自分の権限を越える事案である事から、主へ確認を行いたいとの事であった。そしてその間は一時的な停戦としてこの状況のままお待ち頂きたいとの事だった。」
「何にしても拒否されなかっただけでも良かった。恐らく楠木正顕…彼の御仁であればこちらの提示した条件であれば、拒否をする事はあるまい…伝令!」
「はっ!」
「各隊への伝令である。現在和睦交渉中である為、戦はいったん中止とし、数日はこのまま待機とする。間違っても楠木陣営を刺激するような行動は避けるように。仮にこの命を破るような事があれば、どのような理由があったとしても、厳罰を持って対処する旨、全軍へ通達せよ。」
「はっ!」
伝令は一礼すると本陣の外へと走り去って行く。私はその伝令の背中を見送った後、天を仰いで大きく息を吐きだした。
◎山城国・妙覚寺 楠木正顕
1563年 3月中旬
入京して二か月が経過した。
京の復興は急ピッチで進められており、全国より高待遇で雇って貰えるとの噂を聞いた大工たちが続々と入京を果たし、京の各地で汗を流している。
そんな現在の俺のステータスは下記の通りとなっている。
〓〓〓〓〓ステータス〓〓〓〓〓
氏名:楠木正顕
Lv:1,044(2,087)
権能
[神子:豊穣の大地・施設設置・オルド・密林市場]
スキル
[武神][雷神][召喚魔法][全言語マスター][インベントリ][状態異常無効][特殊封印50%]
称号
神の因子保有者
お伊勢様の神子
現人神[神格Lv:1]
その他情報
基準石高:271万石[実収穫:678万石]
GDP[石高換算]:813万石
※この値は家臣に与えた所領と従属者の所領も含む。
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〓〓〓〓〓特殊施設リスト〓〓〓〓〓
⚪︎湧水(源泉):50P[無限に名水が湧き出る]
⚪︎温泉(源泉):100P[外傷の治癒に効果がある温泉]
⚪︎全治の湯(源泉):10,000P[全異常(生来の異常も含む)の治癒に効果がある温泉]
⚪︎桃源の湯:50,000P[温泉施設、消耗品を含め様々な設備を完備、全治の効果、美容効果]
⚪︎石灰石鉱山:500P[石灰石を産出する。100kg/1日]
⚪︎純鉛鉱山:500P[純鉛を産出する。100kg/1日]
⚪︎硝石鉱山:5,000P[硝石を産出する。100kg/1日]
⚪︎純金鉱山:50,000P[純金を産出する。100kg/1日]
⚪︎技術研究所(近世):30,000P[施設内での研究効率が50%増加する。また新たな閃きも起きる事がある。]
⚪︎港(近世:小):50,000P[18世紀前半の港、一部手動設備が機械化されている]
⚪︎造船場(近世:小):50,000P[18世紀前半の造船場、一部手動設備が機械化されている]
⚪︎城(日本、安土城):50,000[安土城を基本に改良し、コンクリートを使用して作った城]
⚪︎城(日本、大坂城):50,000[大坂城を基本に改良し、コンクリートを使用して作った城]
⚪︎城(日本、五稜郭):80,000[五稜郭を基本に改良し、鉄筋コンクリート使用して作った城]
⚪︎図面データー管理室:100,000P[現時代で再現可能な設備や装備の図面データーをPC管理している部屋、紙面に印刷可能、本人以外入室不可]
⚪︎反射炉(近世):250,000P[近世の溶鉱炉、金属を溶かしたり、耐火煉瓦などを作れる]
PP:257,410P[配布PP:2,120P/10日]
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〓〓〓〓〓オルド名簿〓〓〓〓〓
正室:市
側室:春
OP:1,718,000P[1P/1円][1,000×人数/1日]
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〓〓〓〓〓密林市場・取引画面〓〓〓〓〓
調味料
酒類
化粧品、洗剤類、雑貨
衣類[高級和装、繊維素材]
医薬品[2類、3類]
高級寝具[敷布、掛布、枕、毛布]
植物[穀物種子、野菜種子、苗木全般]
※西暦2000年代の製品を中心に、樽や木箱、陶器、磁器など時代に則した包装にて、インベントリ内へ即配致します。
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大きな変化は無いが、封印が10%弱まりLvが上がっている事と基準石高が増加している。また、密林市場の取引品目に雑貨が増え、称号に【お伊勢様の神子】、【現人神[神格Lv:1]】が増えており、不穏な神格Lvなる表示が増えている。
称号に意識を向けると次のような説明が表示された。
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◦お伊勢様の神子:天照大御神の地上での代行者であり、因子を継ぐ子供のような者。
◦現人神:現世に住まう者らに一定数、神として認知された者。副次効果として神格を得る。また、神格Lvが上昇する事で、様々な恩恵を得る事が出来る。
[神格Lv:1][恩恵:①基準寿命500年]
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現時点では単に神格を獲得しただけで当初に授かっていた寿命500年の恩恵のみであったが、今後はどうなるか分からない。これは恐らく派手に動き過ぎた事が神格獲得に繋がったのだろう。何にしてもどのような恩恵となるのか分からない以上、これ以上悩んでも仕方ないので、一旦後回しで良いだろう。
また、それとは別件だが、PPも大分増えて来たので、石灰石鉱山:500P、純鉛鉱山:500P、硝石鉱山:5,000Pを近江八幡に戻り次第、城内に設置する事にしよう。
「殿、遠征中の明智様より伝令が届いておりましたので、お伝え致します。」
傍仕えの長親(河田長親)が伝令より受け取った書状を持ってやって来る。長親は俺に促されるように書状を開き声に出して読み始める。
「数日前、三好勢と野戦にて戦端が開かれました。戦の詳細な内容は省きますが、その時点で我ら優位で戦況は推移しておりました。また、お聞きとは思いますが、現時点で摂津国と河内国の一部の制圧は完了しております。そんな折に戦の最中、三好実休殿を捕虜とする事に成功したのですが、時を置かず三好長慶殿より和睦を打診されました。恐らく弟の実休殿の事が原因であると思われます。和睦の条件としては実休殿の身柄を無事返還する事、和睦の期間を三年とする事です。その対価として丹波国と河内国の三好領の譲渡です。条件としては悪い内容では無いかと思われますが、殿のご判断を頂きたく思います。また別件ですが。各地で降伏、従属した者らの件、ご了承を宜しくお願いします。それから、この戦では旧松平からの移籍組の者らの活躍が目覚ましかったとの事でした。」
「(あぁなるほど、それで基準石高が増えていたのか…俺としては弟の為に畿内の領地を殆ど手放す決断をした三好長慶殿には好感を持てる。それにこれ以上の急激な領土拡張は混乱が大きそうだな…。)良く分かった。和睦の件は了承したゆえ、和睦の締結後は防衛の兵を残し、全員京まで引き上げて参るように伝えてくれ。」
「分かりました。」
それから四日後、三好と和睦を締結し、実休殿を無事返した後、十兵衛らは指示通り京まで引き上げて来ていた。そして此度の遠征の主要メンバーは妙覚寺に集まって俺の言葉を待っていた。




