第40話 待ちに待った純金鉱山
◎伊勢国・楠城 楠木正顕
1559年 7月下旬
楠城に帰還した翌日、やっと条件が満たされ、このスキルが解放されてから欲しかった施設の一つを設置することが出来る。今までスキルとしては発現していたのだが、必要なPPが足りず貯まるのを待っていたのだ。そして尾張から帰国した今日この日、念願の純金鉱山を設置する事が出来る。
使用するスキルは神子スキルが内包するスキル【施設設置】となる。現時点での自分の能力を確認する為にも全てのウィンドウを表示させる。因みにこの画面は俺にしか見えていない。
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氏名:楠木正顕
Lv:835(2,087)
権能
[神子:豊穣の大地・施設設置・オルド・密林市場]
スキル
[武神][雷神][召喚魔法][全言語マスター][インベントリ][状態異常無効][特殊封印60%]
称号
神の因子保有者
その他情報
基準石高:65万石[実収穫:130万石]
GDP[石高換算]:160万石
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〓〓〓〓〓特殊施設リスト〓〓〓〓〓
⚪︎湧水(源泉):50P[無限に名水が湧き出る]
⚪︎温泉(源泉):100P[外傷の治癒に効果がある温泉]
⚪︎全治の湯(源泉):10,000P[全異常(生来の異常も含む)の治癒に効果がある温泉]
⚪︎桃源の湯:50,000P[温泉施設、消耗品を含め様々な設備を完備、全治の効果、美容効果]
⚪︎石灰石鉱山:500P[石灰石を産出する。100kg/1日]
⚪︎純鉛鉱山:500P[純鉛を産出する。100kg/1日]
⚪︎硝石鉱山:5,000P[硝石を産出する。100kg/1日]
⚪︎純金鉱山:50,000P[純金を産出する。100kg/1日]
⚪︎技術研究所(近世):30,000P[施設内での研究効率が50%増加する。また新たな閃きも起きる事がある。]
⚪︎港(近世:小):50,000P[18世紀前半の港、一部手動設備が機械化されている]
⚪︎造船場(近世:小):50,000P[18世紀前半の造船場、一部手動設備が機械化されている]
⚪︎城(日本、大坂城):50,000[大坂城を基本に改良し、コンクリートを使用して作った城]
⚪︎図面データー管理室:100,000P[現時代で再現可能な設備や装備の図面データーをPC管理している部屋、紙面に印刷可能、本人以外入室不可]
⚪︎反射炉(近世):250,000P[近世の溶鉱炉、金属を溶かしたり、耐火煉瓦などを作れる]
PP:50,020P[配布PP:650P/10日]
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〓〓〓〓〓オルド名簿〓〓〓〓〓
正室:市
側室:
OP:108,000P[1P/1円][1,000×人数/1日]
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〓〓〓〓〓密林市場・取引画面〓〓〓〓〓
調味料
酒類
化粧品、洗剤類
衣類[高級和装、繊維素材]
医薬品[2類、3類]
高級寝具[敷布、掛布、枕、毛布]
植物[穀物種子、野菜種子、苗木全般]
※西暦2000年代の製品を中心に、樽や木箱、陶器、磁器など時代に則した包装にて、インベントリ内へ即配致します。
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「正顕よ、親父と満和…二人を呼んだが、如何するのだ?新たな力を【権能】を見せるとの事だが…」
父上の仰る様に、お爺様とこれから設置する施設を管理する事になる満和を呼んで貰っていた。これからこの場所…楠城の奥まった場所に純金鉱山を設置するのだ。設置する施設の純金鉱山は無限に純度100%の砂金を産出する。そして施設には俺の認めた人物しか侵入出来ない。
「父上、やっと条件が整いましたので、これから権能の一つを使ってある施設をこの場に設置します。」
そう言って俺は目の前に鉱山入り口の設置を指示した。すると高さが3m程の岩山が出現し、同時に岩山には高さ2㍍程の鉱山の入り口が口を開けていた。
「まっ、正顕よ…これは一体…」
やっとの事で言葉を絞り出したお爺様が疑問を口にする。
「これは【権能:施設設置】により召喚した物で、[純金鉱山]と言います。この中では高純度の砂金が無限に産出されます。そして俺の認めた者以外は侵入出来ません。」
「んなっ!?何と?!!無限に砂金が?!そっ、その様な物が…」
「取り敢えず、中を見れば信じて頂けるかと。さぁ、皆で入りましょう。」
皆を促し内部に侵入すると、信じられない光景が目の前に広がっていた。内部は全面黄金の岩壁で囲まれており、その中心部には砂金の泉が鎮座し、天井から砂金が滝の様に降り注いでいる。そしてあれだけの量が降り注いでいるのにも関わらず、泉の砂金は溢れ出す気配は無い。
「何と言う光景だ…これだけの砂金があれば…」
「父上、この砂金は無限に湧き続けてはいますが、一日に持ち出せる量に限りが御座います。それに無暗に市場に流しては、いずれ価値が暴落するでしょう。ですから、産出した砂金は基本的に戦費を賄う事にのみ使用し、我らが贅沢をするなどの私的な事には一切使用致しません。他国では戦の度に民より税を搾取し、民は苦しんでいると聞きます。我が国ではそう言った事を防止する意味でも、最も金食い虫である戦費を賄う事にのみこの砂金を利用します。なので、ここの管理は内務部の財務課、その責任者の満和の管轄とします。飽くまでも、この施設は我ら楠木が成長していく為に使います。宜しいですね?」
俺の有無を言わせぬ迫力に三人は素直に頷く。
「納得して貰えて良かったです。民の暮らしが良くなれば巡り巡って我ら武士の暮らしも良くなるのです。故に無暗に税を徴収し、民に苦しみを与える事は厳に慎むべきです。」
これで俺にとっての懸念事項の中で最も大きな課題であった、戦費の当てが出来た事で肩の荷が下り、ホッとした気分になるのだった。




