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【完結】巻き添えで異世界召喚された私を助けた商人が、なぜか世界を敵に回している ~どうやら私は、世界より愛されているらしい~  作者: 近藤 博愛


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第25話 新世界

「最低です」

「そうですね」

「ひどいです」

「わかっています」

「わかってない」

「ですが、あなたは選ぶしかない」

「最低」


 私は白く輝く世界の方へ足を一歩進めた。

 その世界は一面の蓮華の花が咲いていた。


「あなたの名前の花です」

「なん、で……」

「この世界にはあなたが必要なので」


 ルクさんがそっと私を抱きしめる。もう、前の世界への入り口は見当たらない。クロノスの涙が消失した以上、悲劇を繰り返すこともできないのだ。


「商人としては失格なのですが」


 ルクさんは私の様子など気にせずに続ける。


「ワタシはあなたにすべてを賭けたんです。だから、クロノスの涙を使ってこの世界をつくった」


 ルクさんは心底愛おしそうに私の髪にキスをした。


「大勝ちです」

「ばか」


 悪態をつくとルクさんは私の体を軽々と抱き上げた。


「さて、この世界の人間はワタシとあなただけです。どうしましょうか」

「……ばか」


 ルクさんはさらっと私の髪飾りを抜き取ってそれにも愛おしそうに口付ける。そして、私にも甘くて優しい視線を向けた。


「はい、愛してますよ」


 こうして世界を滅ぼした私とルクさんは、新しい世界にふたりきりで生きることにした。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

「彼女のためなら世界を敵に回せる男」を書きたくて始めた物語でした。

気付けば、本当に世界を敵に回していました。

レンゲとルクの物語を楽しんでいただけたなら嬉しいです。

ちなみに作者はルクさん推しです(笑)。

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