↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】巻き添えで異世界召喚された私を助けた商人が、なぜか世界を敵に回している ~どうやら私は、世界より愛されているらしい~  作者: 近藤 博愛


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/26

エピローグ

 ルクさんはレンゲの花が一面の咲き誇る湖のほとりに家を建てた。

 それほど大きくない、ふたりで暮らすには十分な家。

 小さな庭の先には大きな湖。


「他には何もいりません。あなたが不自由なく暮らせればそれで」


 そう言って笑ってルクさんは、本当に嬉しそうだった。

 暖かい穏やかな空気に触れ、そよ風が髪を撫でていく。そこに私がいるだけでいいと、ルクさんはそう言った。


「ルクさん」

「はい」


 この世界に移ってから数か月。ルクさんに尋ねた。


「後悔していませんか?」

「していません」


 即答だった。それがまた腹立たしい。


「あなたは?」

「え?」

「後悔、していますか?」


 珍しく、自信がなさそうな、弱々しい声。


「はい。後悔してますし、ルクさんのことは絶対に許しません」


 ここだけは絶対に譲らない。私はルクさんを許すことができない。

 けれど、だからと言って、彼が私にしてくれたすべてを否定するつもりもない。


「でも、ひとりで背負わせることはしませんよ」


 ルクさんが顔を上げた。その目には驚きが浮かんでいるように見えた。


「私も、共犯です。だから、一緒に背負います」


 本心だった。

 ルクさんは理解するまでに時間がかかっていた。

 そして、愛おしそうに笑った。


「愛しています、レンゲ」

「はい、知ってます」


 私は、どうやら世界より愛されているらしい。


END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。