表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白犬とハチワレ姫の学園日和~揺れる尻尾と君のとなり~  作者: アル治


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/10

第4話  体育祭は大騒ぎ

いつも読んでいただきありがとうございます。

「位置について——よーい……ドン!!」

バンッ!!

号砲と同時に、全員が一斉に走り出す。

「良先輩ー!!いけぇぇぇ!!」

キルキルが全力で叫ぶ。


「うるせぇって!」

良はバトンを握り、必死に前へ出る。


「速っ…!」

ランが驚く。

「やるじゃん良!」


「チッ……」

別レーンで走るランダーがスピードを上げる。

「負けねぇぞ」

バチバチ


「良先輩がんばってくださいー!」

エリザベス


「ひぃぃぃ転ばないでぇぇ!」

サシャ


「応援がうるせぇ!」

大将

バトンが渡る。


「よっしゃあああ!!」

キルキルが全力ダッシュ。

めちゃ速い


「アイツ速くね!?」

ブブ

「猫の動きじゃねぇな…」

大将

リレーはそのまま接戦のまま終了。

「はぁっ…はぁ…」

良は息を整えながら空を見上げる。

「結構…やれたな」


「良先輩すごかったです!」

ガバッ

「だから飛びつくなって!」


「はい次!ペア競技ー!」


「……来た」

ちょぼが小さく呟く。

その隣に立つ良。

「足引っ張るなよ」


「そっちこそ」

2人の足が紐で結ばれる。

距離が、近い。

「近くね?」


「我慢しなさい」


「よーい……スタート!」

ドタドタドタッ

最初はバランスが崩れる。

「ちょ、待っ——」


「合わせて」

ちょぼの声。

冷静で、落ち着いている。

「いち、に」

「いち、に」

呼吸が合う。

足並みが揃う。

「……いける」


「だな」

スピードが上がる。

周りを抜いていく。

「良先輩すごいですー!!」

キルキル


「ちょぼぉぉぉ!!」

ランダー


「うるさい」

でも——

その表情は、少しだけ楽しそうだった。

ゴール目前。

「……最後、行くわよ」


「おう!」

一気に加速。

そして——

ゴール!!

「やったぁぁ!!」

キルキル大はしゃぎ。


「……ふぅ」

ちょぼが息を整える。

その横で良も肩で息をしている。

「悪くなかったな」


「……まぁね」

ほんの一瞬。

ちょぼが笑った。

「今、笑った?」


「気のせい」

即否定

でも——

耳が、少しだけ揺れていた。

その様子を見て——

「……くそ」

ランダーが悔しそうに拳を握る。


クロが静かに視線を送る。

午後。

競技はさらにヒートアップ。

騎馬戦では——

「落ちるぅぅぅ!!!」

サシャ絶叫


「落ちねぇって言ってんだろ!」

大将


玉入れでは——

「良先輩見ててください!」

キルキルが無駄にカッコつけて外す

「見てたけど!?」

「外れたよ?!」

教室メンバーは完全にお祭り状態。

そして——

すべての競技が終わる。

「はぁ……疲れた」

良が空を見上げる。

その隣に、ちょぼが立つ。

「……あんた」


「ん?」


「さっきは……」

少し間があって——

「……悪くなかった」


「お、それ褒めてる?」


「違う」

即否定

でも——

その声は、少しだけ優しかった。

夕焼けが校庭を染める。

笑い声と、疲れと、ほんの少しの達成感。

「次はなんだっけ?」

ランが言う。


「夏祭りとかじゃない?」

ゆうちゃんが答える。


「いいですね!」

キルキル


「え、夜とか無理ですぅ…」

サシャ


「……行くの?」

ちょぼが小さく呟く。


「行くか」

良が笑う。

ほんの少しだけ——

ちょぼの視線が、柔らかくなる。

体育祭が終わり、

次に待つのは——

もっとゆるくて、

でも少しだけ特別な時間。

4話読んでいただきありがとうございます。

今後もよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ