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白犬とハチワレ姫の学園日和~揺れる尻尾と君のとなり~  作者: アル治


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第3話  体育祭準備は戦い?

いつも読んでいただきありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。

「体育祭の種目決めるよー」

担任の声で、教室が一気にざわついた。


「来たぁぁ!!」

キルキルが勢いよく立ち上がる。

「良先輩!リレー出ましょう!」


「今からそれを決めるだろ!?」


「リレーとか面倒くさ…」

窓際でちょぼがぼそっと呟く。


「えーちょぼ、絶対速いじゃん!」

ランが身を乗り出す。


「走らない」

即終了


「じゃあ騎馬戦は!?」

ブブがニヤニヤする。


「それはちょっと見たいかも」

エリザベスが乗っかる。


「だ、だめですぅぅ…!」

サシャが震えながら首を振る。

「落ちたら絶対死にますぅ…!」


「死なねぇよ!?」

大将が即ツッコミ。


「静かにしろ」

クロの一言で、一瞬だけ空気が締まる。

「決まらねぇだろ」


「はーい、じゃあ、ある程度振り分けるよー」

ゆうちゃんが前に出る。

自然に仕切る

「リレーは……良、キルキル、ラン」


「よっしゃあ!」

キルキル大喜び。


「え、俺確定なの?」

「ちょぼは?」


「出ない」


「いや1つは出なよ」

ゆうちゃんがため息。

そのとき——

「ちょぼは俺と同じ種目だ」

ランダー登場。


「え?」


「ペア競技」

教室がざわつく。

「嫌」

0.5秒拒否

「なんでだよ!?」


「面倒」


「じゃあ良とやればいいじゃん」

ゆうちゃんがさらっと言う。

「え」

良固まる。

ちょぼが一瞬だけ良を見る。

ほんの少し考えて——

「……それならいい」


「はぁ!?」

ランダー絶望。

「なんでだよ!!」


「決まりね」

ゆうちゃんがパンと手を叩く。

強制決定

「よろしく…?」

良がぎこちなく言う。


「……足引っ張らないで」

でもその声は、少しだけ柔らかい。


放課後。

校庭ではすでに準備が始まっていた。

「良先輩ー!練習しましょう!」

キルキルが腕を引っ張る。

「元気だなぁお前…」


「よし、リレー組集まれー!」

ランが元気よく手を振る。

その横で——

「良♡ちょっとこっち来て?」

メイが手招きする。


「え、なに?」

グイッ

「ちょ、近いって!」


「メ~イ〜」

たんたんがやんわり引き離す。

「やりすぎですよ〜」


「良」

静かな声。

振り向くと、ちょぼが立っていた。

「練習」


「お、おう」

2人で並んで立つ。

少し距離が近い。

でも、どこかぎこちない。

「……走れるの?」


「一応な」


「ふーん」

「……転ばないでよ」

「信用ないな!?」


ほんの一瞬だけ——

ちょぼの口元が、少しだけ緩んだ。

その様子を遠くから見て——


「……チッ」

ランダーが舌打ちする。

その肩に、ぽんと手が置かれる。

「やめとけ」

クロだった。

「今はな」


「……分かってる」

ランダーは視線を逸らす。

夕方の風が吹く。

笑い声と、足音と、少しの緊張。

「良先輩!勝ちますよ!」


「おう!」


「……別に、負ける気はない」

ちょぼが小さく呟く。

体育祭は、もうすぐそこ。

それはきっと、

いつもより少しだけ——

特別な一日になる。

3話も読んでいただきありがとうございます。

この先もわちゃわちゃしますがよろしくお願い致します。

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