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断片的な記憶 6

「お兄さんの夢はなんですか」

「夢?」

「はい。将来、実現させたいこととかです」

「ううん、何かあるかな。ぱっとは出てこないな。これといったものが思いつかないし、実はそんなの考えたこともないんだよ」

「ないんですか?」

「今の暮らしに満足しているからさ。これ以上、望むことがないんだ」

「何もないんですか?大それたことじゃなくて、些細な事柄でもいいですけど」

「うん、そうだな。強いて言うなら」

「強いて言うなら」

「今の暮らしが永遠に続くことかな」

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