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断片的な記憶 5
薄暗い森の中を、歩いている。
妹のミヤビと手を繋ぎ、森の出口を目指して。
お腹が空いたけど、食べるものはない。足が疲れたけど、休んでいる時間はない。
何かに追われているのか。それとも使命感か、本能か。
目的はないが、足を止めることはできない。見えない何かを目指して、歩き続けるしかない。そんな考えしか、頭にはなかった。
開けた場所に出ると、男が立っていた。
ここに誰かが来ると知っていたかのような佇まいで、じっとしている。
近づいてみると、手を伸ばしてきた。
目的は果たせたらしい。
この日から、僕と妹のミヤビは、村に住むこととなる。




