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7話

6話

「パピーのチェリーはぴっぴがもらうです。」

セラピはそういうがおれはそんな変態趣味は無い。

というか娘なのを身体も感じるのか、何の欲望もわかない。

やはり、ニャーニャとやるしかない。

完全レズで、中身おっさんなあいつを攻略するのは

火星の最高峰オリンポス山を登りきる以上に困難だろう。

だが息子に負けていてはいけない。

しかも、ニャーニャは浮気したら、半殺し以上は確実だろう。

命がけだ。


「ふう、今日も走った走った。」

3歳なのに毎日ハーフマラソンと筋トレを欠かさない

赤髪の少女は3女 みのりだ。セキュリティーパーソンの顔は

青ざめているというより、土色だ。

スーツと防弾チョッキを着ているとはいえ、

30才前後の元軍人がこれほどへばるとは、

いったいどんな走り方をしているんだ。

おそろしい。さすが元世界記録保持者だ。


「みのりんは、おとおさんにあまりなつかないんだね。」

遠慮がちに俺がそう言うとみのりはこう返してきた。


「う~ん、私は走るのが好きだし。お父さんも好き。

私は走ることぐらいしか能が無いから、走ることを極めようと思うし

それがみんなを元気にできたらいいな。」


いい子だ。まっすぐだ。ある意味走っているから、煩悩が無いのか。

佳奈と真奈は日焼けするようだけど、みのりの肌は赤くなっている。


「日焼け止めローションとか塗ったほうがいいぞ。

皮膚がんになったら大変だからな。」

と俺は言った。


「そだねー。明日から塗るよ。お父さんありがとう。」

みのりは、はにかみながら少し恥ずかしそうに去っていった。


いい子だー、まっすぐだー。


「お父上、おはようございます。」

そう土下座しながら挨拶をしてきたのは、

5女 桃華だ。


どうみても、日本のお辞儀ではなく、土下座なのだが、

繊細な子なのでそれには触れずにおく。


「どうしたんだ、ももか」

そう問いかけると、

「京の伏見で、美味しいお菓子を手に入れましたので、

一緒に食べませんか?」

桃華は言った。


「それなら、えりぃ に頼んで お茶でも点ててもらおうか。」

桃華がそれに同意すると、おれはメイドに えりぃを呼んでもらい

3歳で唐物になった実力を見てみることにした。

ちなみの建物の一角に嵐山のような竹林と茶室がある。

ニャーニャは日本庭園を造りたかったが、えりぃが固辞したようだ。

わびさび というやつだろうか。


「えりぃ、おいでー」


「おとうさまー、おとうさまー」


昨日あったばかりなのに、数ヶ月振りにあったような反応だ。

兄弟姉妹が多いと逆にさびしいのだろうか。

ああそうか、家は狭いからスペースを取り合って

喧嘩になるくらいだけど、娘たちの家は大型ホテル並みの広さがあるから

部屋が、高級マンション並みなのだ。磁気カードで施錠もできる。


なるほど、一人暮らしをしているようなものか。


おれは一人納得しつつ、下を見てみると、

えりぃ が少し離れたところに立っていた。


「えーと、このお菓子珍しいですね。見たことがありません。

どこで購入されたのですか、桃華?」


「・・・・」


いちおう、えりぃは桃華の姉である。

10日違うだけだが。

何度も言うが、人工授精と代理母出産だ。


「こ」


「えっ?」耳を澄ませていると桃華がボソッと言った。


「京の伏見のコンビニ。」

「それは珍しいですね。」


おれは内心突っ込んでいた。

きっちょむ や まやとや のほうが珍しいんだ。

コンビニは普通だ!


こいつらは ルセールやマキシモをファミレスと間違えている類だ。

子供時代からこれでいいのかと思う父親なのだが、

精神的には、数億歳だし、

母親のニャーニャは俺の言葉など、ゴキブリのかさかさする音としか

思っていない。殴られるだけだ。


「にるにる~。」

みんなが集まっているので不思議思ったのか、

にるにるが 裸で駆けて来た。


「なんで裸なんだ?」


おれは自宅とはいえ、意味も無く全裸で走る実の娘は見たくない。


「グラビアの撮影です。」

マネージャーと思しき女性が申し訳なさそうに頭を下げた。


ボーグという雑誌の撮影らしい。

3歳とはいえ女の子だぞ。いいのか。

おれはそれとなしに聞いてみると、

ニャーニャの許可は得ているとのことだ。


どうやら、にるにるの天使のような美しさを

自慢したいらしい。プラチナの髪は子供特有で、

欧米人でも大人にはまずいない。

ましてや、プラチナ髪の美女は奇跡だ。

まあ、にるにるは遺伝子操作されているだろうから、

大人になっても外見はさほど変わらないだろうけど。


ダンスと音楽をやっていると思いきや、アイドルなのか?

チャイドルという奴だろうか。

ボーグという雑誌は聞いたことはあるけど、何の雑誌だ?

それなりに権威はあるらしいが。



ここで疑問に思うだろう、

未来のおれは、なぜこのような行為に出ているのか?

宇宙の最後とは何なのか?

それをお見せしよう。


よく、空間が広がり続ける宇宙、と言う表現がある。

ある学者は言った、宇宙はやがて縮みだし、

時間の矢が反対になり過去に向かうと。。。


これは間違っているのだ。


空間と時間は、対となるプラスとマイナスで

空間の拡大とは時間の収縮であり、

宇宙空間が加速膨張すると言うことは、

秒速10万キロメートルで、宇宙の時空が

均衡化し、


それ以上に加速して膨張すると、

宇宙が大きくなるにつれ、過去へ時間が戻るのだ。


これが、単に映像の逆回しならばよいのだが、

エントロピーは増大するのに、

過去の世界の容量は縮小する。

これが宇宙の破綻であり終わりだ。


不可逆に ぐちゃぐちゃな ミンチ状態の情報になる。






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