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ホワイトソース

高校編「シチュー」「調理実習~グラタン~」を読んでいると分かりやすいと思われます。

調理実習でホワイトソースの作り方を会得した私。

私の心は歓喜で打ち震えていた。


これで、いつシチューのもとが切れても焦らずに済む!!

もう「薄牛乳煮こみ」と遭遇することはない!!!!!!!!


牛乳粥だって、牛乳で煮込むから美味しいんですよ。

もし、水ですごく薄めた牛乳で煮込まれたらおいしくないと思います。

……やったこと無いですけど。



*****



調理実習でグラタンを作った時に、うまくホワイトソースがトロトロにならなかったのを気にして、私は家でやり直してみた。あの時の分量で、同じ手順で。


一体あの時は何が悪かったのだろうか……。

普通にできたぞ、火加減?火加減だったのか????


何ともやるせない思いに駆られたが、汚名返上は出来た。

そのソースを、耐熱皿に用意していた(炒めた)鶏肉とたまねぎ・マカロニの上にかけ、更にチーズをのせてオーブンで焼く。

私は1人、興奮していた。


(家で手作りグラタンとか。私すげぇ!)


生まれて初めて、冷凍食品ではないグラタンを家で食す。

姉でさえ作れないであろうグラタンを、5歳下の私が作ってしまった。

これは我が家の快挙だ。すばらしい!!

この「お初」に、私は何度も自分を褒めた。


出来上がったグラタンに家族は大満足。


「母さんの子とは思えない。」


と、父に褒められ上機嫌になった。

…………若干1名から、射殺さんばかりの視線を感じたが……。



*****



調子に乗った私は、1か月後くらいにまたグラタンを作った。

前回と同じ手順で。


しかし今回は、焼いている内に肉汁?玉ねぎの水分?がずいぶん出てきて、水っぽくなった。それでも普通においしいのだが……。


「前回はいったい何だったんだ?偶然だったのか???」


と兄から痛烈なコメントが。

「作り方は前と同じ」と説明したのだが、前回が本当にお店レベルのクオリティだったが為に、家族からは残念臭がただよう……。


前回で、期待値がバカ上げされてしまったようだ。


期待値なんて、高くしちゃいけない。

むしろなくていい。するだけ損。


私は悟りが開けそうだった……。



そういえば、今回は一体何がいけなかったのだろうか?


新たな疑問が生まれた。



*****



次にグラタンを作った時にはホワイトソースはお手の物だった。

ここまでくると、調理実習での「アレ」は、神様の意地悪だったのだと思うことにした。


今回のグラタンはまずまずの出来だった。

玉ねぎをよく炒めたため、焼いている最中に水分が余計に出ることも無かった。


大満足!!


と思っていたら……。


「マカロニ固くないか?」


またもや兄から批評の言葉が。

確かに前とは違うマカロニだった。

ゆで時間も違うタイプだった。


姉や父には及第点を貰ったというのに……。


私は少ししょんぼりした。


が、何やらむかむかしてきた。私はすぐに反撃した。


「ていうかさぁ?!??文句が言えるほどの料理の腕前があるならこちとら納得するけど、ねぇ奴にアレコレ言われたくないんですけど!!??」

「はぁ?こっちは食ってやってんだからありがたく思えよ。」

「頼んでねぇし!!だったら食わなくていいし!!」

「だったらこんなに作るな。食べる分だけ作れ。」

「たまたま沢山作っただけですから。おめぇの分は計算されてませんから!!??」

「だいたいグラタン食べたいのはお前だけなんだから、自分の分だけ作ればいいだろ。家族を巻き込むな。」

「はぁぁぁああああ???!!!」


あー言えば、こう言う。

せっかく作ったのに、文句は言われ、挙句の果てには作らなくていいと言われた。


何なんだこいつ。

だから彼女出来ないんだぞ!!!!

お父さんを見習え!!お父さんは母さんの料理に文句ひとつも言わないんだぞ!!!!!

……………お父さんは、文句の1つぐらい言ってもいいと思う……。

いや、お父さんは、お父さんだからな。

私の狭いものさしで、父を図ってはいかん……。

とにかく、うちの兄はなんて嫌な奴なんだ!!!!

そう思った時―――――。


「食べ物でケンカするのはやめなさい。あと、お父さんが働いているからご飯が食えるんだぞ。お父さんに感謝しなさい。お母さんも、人には得意不得意があるんだから、いい年してムン付けるのは止めなさい。」



静まり返る居間。

黙々とご飯を食べる父。

姉は「私、蚊帳の外(笑)」とでも言いたげな風に、皆の顔をキョロキョロ見回していた。



父は紛れもなく、我が家の大黒柱である―――――――。



その後、静かに食事は再開された。





私はホワイトソースを手作りする際、必ず父の台詞を思い出す。


そう、食べられるだけで幸せなんだ。

そのことを忘れてはいけない………。

このエピソードの為に、前回の調理実習ネタが必要だったのです。

しかし、内容が内容だけに、どうしようかな~……。

と時間がかかってしまいました。


読んで下さりありがとうございますm(__)m

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