ホワイトソース
高校編「シチュー」「調理実習~グラタン~」を読んでいると分かりやすいと思われます。
調理実習でホワイトソースの作り方を会得した私。
私の心は歓喜で打ち震えていた。
これで、いつシチューのもとが切れても焦らずに済む!!
もう「薄牛乳煮こみ」と遭遇することはない!!!!!!!!
牛乳粥だって、牛乳で煮込むから美味しいんですよ。
もし、水ですごく薄めた牛乳で煮込まれたらおいしくないと思います。
……やったこと無いですけど。
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調理実習でグラタンを作った時に、うまくホワイトソースがトロトロにならなかったのを気にして、私は家でやり直してみた。あの時の分量で、同じ手順で。
一体あの時は何が悪かったのだろうか……。
普通にできたぞ、火加減?火加減だったのか????
何ともやるせない思いに駆られたが、汚名返上は出来た。
そのソースを、耐熱皿に用意していた(炒めた)鶏肉とたまねぎ・マカロニの上にかけ、更にチーズをのせてオーブンで焼く。
私は1人、興奮していた。
(家で手作りグラタンとか。私すげぇ!)
生まれて初めて、冷凍食品ではないグラタンを家で食す。
姉でさえ作れないであろうグラタンを、5歳下の私が作ってしまった。
これは我が家の快挙だ。すばらしい!!
この「お初」に、私は何度も自分を褒めた。
出来上がったグラタンに家族は大満足。
「母さんの子とは思えない。」
と、父に褒められ上機嫌になった。
…………若干1名から、射殺さんばかりの視線を感じたが……。
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調子に乗った私は、1か月後くらいにまたグラタンを作った。
前回と同じ手順で。
しかし今回は、焼いている内に肉汁?玉ねぎの水分?がずいぶん出てきて、水っぽくなった。それでも普通においしいのだが……。
「前回はいったい何だったんだ?偶然だったのか???」
と兄から痛烈なコメントが。
「作り方は前と同じ」と説明したのだが、前回が本当にお店レベルのクオリティだったが為に、家族からは残念臭がただよう……。
前回で、期待値がバカ上げされてしまったようだ。
期待値なんて、高くしちゃいけない。
むしろなくていい。するだけ損。
私は悟りが開けそうだった……。
そういえば、今回は一体何がいけなかったのだろうか?
新たな疑問が生まれた。
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次にグラタンを作った時にはホワイトソースはお手の物だった。
ここまでくると、調理実習での「アレ」は、神様の意地悪だったのだと思うことにした。
今回のグラタンはまずまずの出来だった。
玉ねぎをよく炒めたため、焼いている最中に水分が余計に出ることも無かった。
大満足!!
と思っていたら……。
「マカロニ固くないか?」
またもや兄から批評の言葉が。
確かに前とは違うマカロニだった。
ゆで時間も違うタイプだった。
姉や父には及第点を貰ったというのに……。
私は少ししょんぼりした。
が、何やらむかむかしてきた。私はすぐに反撃した。
「ていうかさぁ?!??文句が言えるほどの料理の腕前があるならこちとら納得するけど、ねぇ奴にアレコレ言われたくないんですけど!!??」
「はぁ?こっちは食ってやってんだからありがたく思えよ。」
「頼んでねぇし!!だったら食わなくていいし!!」
「だったらこんなに作るな。食べる分だけ作れ。」
「たまたま沢山作っただけですから。おめぇの分は計算されてませんから!!??」
「だいたいグラタン食べたいのはお前だけなんだから、自分の分だけ作ればいいだろ。家族を巻き込むな。」
「はぁぁぁああああ???!!!」
あー言えば、こう言う。
せっかく作ったのに、文句は言われ、挙句の果てには作らなくていいと言われた。
何なんだこいつ。
だから彼女出来ないんだぞ!!!!
お父さんを見習え!!お父さんは母さんの料理に文句ひとつも言わないんだぞ!!!!!
……………お父さんは、文句の1つぐらい言ってもいいと思う……。
いや、お父さんは、お父さんだからな。
私の狭いものさしで、父を図ってはいかん……。
とにかく、うちの兄はなんて嫌な奴なんだ!!!!
そう思った時―――――。
「食べ物でケンカするのはやめなさい。あと、お父さんが働いているからご飯が食えるんだぞ。お父さんに感謝しなさい。お母さんも、人には得意不得意があるんだから、いい年してムン付けるのは止めなさい。」
静まり返る居間。
黙々とご飯を食べる父。
姉は「私、蚊帳の外(笑)」とでも言いたげな風に、皆の顔をキョロキョロ見回していた。
父は紛れもなく、我が家の大黒柱である―――――――。
その後、静かに食事は再開された。
私はホワイトソースを手作りする際、必ず父の台詞を思い出す。
そう、食べられるだけで幸せなんだ。
そのことを忘れてはいけない………。
このエピソードの為に、前回の調理実習ネタが必要だったのです。
しかし、内容が内容だけに、どうしようかな~……。
と時間がかかってしまいました。
読んで下さりありがとうございますm(__)m




