麻婆豆腐
ある日の事だった。
「C。知っていたか?これは麻婆豆腐じゃないんだぞ??」
父が『麻婆豆腐』を食べながら言った。
………え?なんだって??
「これはな、肉みそ豆腐なんだ。」
え。
「えぇぇぇぇ!!!!????」
「大きい声を出すな。」
突然の爆弾発言。
母が「麻婆豆腐よ~。」と言っていつも食べていた『コレ』が、実は麻婆豆腐ではなかっただと!!???
「今までずっと食べてたじゃん!??何だったのよ!!??」
「だから、肉みそ豆腐だって。」
「何で!!??本場と何が違うの!!??」
「コチュジャンもラー油も入ってないだろ。」
私はハッとした。
本当だ。コチュジャンもラー油も入っていない。
うわ。
ほんとに肉みそ豆腐だ……。
知らなかった……。
「何なのよ。文句があるなら食べなきゃいいでしょ!」
会話を聞いた母が突っかかってきた。
「母さん!!コレ麻婆豆腐じゃないって!!」
「お母さん麻婆豆腐食べたことないから、これで良いのよ!!」
でた―――――――!!!!!またもや爆弾発言!!!!!
いやいやいや、食べたことないのにどうやって作ってたの!!?
え。
まさか……そういうことに気づかれないように、我が家は外食をしないのか??
うちの家族は極端に外食に行かない。
私のアレルギーの事もあるとは思うが、覚えている限り、すし屋・ラーメン屋しか記憶がない。
「信じられない……テレビで見てる麻婆豆腐って、こんな味だと思ってたのに…。」
「……とりあえず味噌味じゃないぞ。鳥とかだな。」
まじか……。
とは言えずっと『コレ』が麻婆豆腐だと思っていたので、外食先で食べてみても、よく分からなかった。もはや刷り込みのレベルで(これは麻婆豆腐じゃない!!)と思ってしまう始末。麻婆豆腐の素を買ってみて、作ってみたが、やはり味噌が欲しくなってしまう……。
四川の皆さん。
ごめんなさい……。
アメリカのフルーツお寿司並みに、我が家は麻婆豆腐を侮辱しています。
四川の皆さんはお怒りでしょう……。
アメリカ人のインタビューがよく理解できる。
「え?これってお寿司じゃないの?美味しいんだから、別に良いんじゃない??」
私もその気持ち。よく分かります。
四川の皆さん。
ごめんなさい……。
~肉みそ豆腐の作り方~
ひき肉と、みじん切りした玉ねぎを炒めます。
炒まったら、具がひたひたになる位水を入れ、一煮立ちさせます。
一煮立ちしたら、豆腐を好きなくらい入れます。
味噌・みりん・何かの出汁・ゴマの粉・七味唐辛子をまぜた調味料をいれます。
調味料がよく混ざり豆腐も温まったら、火を一度止めて水溶き片栗粉を投入。
再び火をつけ、全体にとろみが付いたら完成です。
肉みそ豆腐??いえいえこれは『麻婆豆腐』です!!(笑)




