シチュー
長らくお待たせしましたm(__)m
高校編スタートです。
高校生になった。
私は電車で30分かかる高校に進学した。
部活・勉強・委員会・愛好会・応援団・その他。
いろいろ所属しまくった。
おかげでいつも、帰りは20時過ぎ。
充実した高校ライフを送るぞ~!
…………のはずだった。
私は忘れていたのだ。
母の料理の腕前……いや、ずぼらさを―――――。
*****
高校が始まって幾日かたった頃だった。
「ただいま~。あ~~はらへった~~~~~。」
家に帰って手洗いうがいをした後、台所に向かう。
(手伝わなくてもご飯が出来てるって幸せだな~~。帰ってすぐご飯があるって幸せだな~~。)
この頃になると、友達から「親の離婚で、家事手伝いが大変なんだ」と話を聞くことがあった。そんな話を聞けば、うちは恵まれている方だとしみじみ思った。だから、例えご飯とみそ汁、漬け物だろうと、文句を言うのは贅沢だ。
そう。
そう思っているのだが……。
「お~~。今日はシチューなのね。」
鍋のふたを開けると、人参・玉ねぎ・じゃがいも・ブロッコリー・肉が入っていた。私の家ではシチューにブロッコリーを入れる。だから私は(これはシチューだ)と思った。
深めの皿にご飯をよそい、シチューをかけて食べる。
「いただきま~す。」
パクリと一口食べた。
「………………ん?」
ハッキリ言おう。とてもシチューの味ではなかった。
上手く伝わるか分からないが……水で薄めた牛乳で、野菜を煮込んだ……そんな感じだった。ブイヨンはおそらく入っているのだろうが、あまりにも薄い。むしろ野菜のうまみしか入っていないかもしれない。とにかく味が、『水で薄めた牛乳』だった。
「おっっっっ母さん!!??シチューのルゥは!!??シチューのルゥ入れた???!」
「…………。」
「入れてないのね!!??入れてないんだろ!!??」
母はバツの悪そうな顔をしながら白状した。
「シチューのルゥ無かったから…………。牛乳入れた。」
ガッッテム!!!!!!
なんてこった!!!久しく忘れてた!!!突然現れる母の謎気転!!!
いやいやいや。牛乳入れてもいいと思うんです。実際いつも入れてますし??バターとか入れるとおいしいですもんね??でもそれって、シチューの素を入れているから美味しいんであって、そのままはちょっと……いや、勘弁願いたい……。
「シチューが無いんだったらさ?!カレーにすれば良かったじゃん!!??」
ブロッコリーの存在が浮くかもしれないが、この『なにか』よりは大分増しなはずだ。
しかし母は言った。
「だって、シチューが食べたかったんだもん。」
え。ちょっと待ってくれ?
「これのどこがシチューなんだよ!!!???」
食べたかったなら、スーパーに買いに行けよ!!??なんでそこで買いに行かなかったんだよ!!???
こんなまがい物、シチューでも何でもないわ!!!
………あぁぁ!!!くそっっっ!!!
私もシチューが食べたくなってきた!!!!!!
私は時計をちらりと見た。20時ちょい過ぎ。
スーパーは9時まで開いている。
「ちょっとチャリンコ飛ばしてくる。」
決断は早かった。
空腹には勝てなかった。
しかし、それでも「薄牛乳野菜煮込み」は食べられなかった。
出来るのであれば「少しでもおいしくしたい!!!」それだけだった。
「あ、それじゃあこれも買ってきて。」
お金と共に渡されるメモ……。
なんともやるせない気持ちを抱えたまま、暗闇の中自転車をこいだのだった―――。
*****
家に帰ると兄がいた。
「C!!!!!お前を待っていた!!!!!」
「ドラクエか!!」(よくやる兄弟のやり取りです(笑))
お腹が減った兄も、どうやら一口食べたらしい。
しかし、これはまずいと判断し、私を待っていたようだ。
その後『薄牛乳野菜煮込み』は、『シチュー』になんとか変身しました☆
料理は最後まで責任を持ちましょう。
私は深く心に誓ったのだった―――――。
うちのシチューは、冬は白菜をいれます(その時ブロッコリーは入れません)。白菜を入れるとトロトロでおいしいと思うのですが、もしかしてうちだけなのでは……と思ったり……。皆さんは何を特別にいれますか??よろしければ感想で教えてください(笑)
読んで頂きありがとうございましたm(__)m




