表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/88

姉とおかずとみそ汁と

※衝撃の事実に直面しましたが、当時の心境のままお送りします。

前回。姉の米のとぎ方に不安を覚えた妹。C(私)。

そのまま台所に残り、姉の行動を目で追跡した。


姉は、ウィンナーを焼き始めた。小さいフライパンで。

次に、スクランブルエッグを作った。中くらいのフライパンで。

スクランブルエッグは程よい大きさだ。

うんうん。これくらいはな。できるよな。(上から目線。)

姉はスクランブルエッグをボールに移し入れ、マヨネーズを投入した。

私はそれを見つめていた。


じっと見つめた。



じ――――っと……。


「どんだけ入れんだよ!!?もうええわ!!!!」

「え?そう?」


うっかりしていたが、姉はマヨラー気味だ。

何でもマヨネーズを入れるわけではないが、使うときの量が多すぎる。

これぐらいで十分。よりも2倍の量は使う。


スクランブルエッグは見事にマヨマヨ……。


姉の使いっぷりに辟易した私が、マヨネーズをあまり使わない女子になったのは言うまでもない……。




さて、お気づきだろうか。



ウィンナー。どうした?



「キャ―――!!!ウィンナー焦げちゃった!!!」


うん。ごめんね。知ってた。


いつになったら止めんのかな~?

すげ~焼いてるな~。

どんだけ焼くのかな~?

言った方がいいのかな~?

いやいやまさか。

まさか頭のいいお姉さまが忘れているわけないだろうし……。



すまん。言えなかった☆



*****



お次はみそ汁。


水を鍋で沸かし。乾燥わかめ、豆腐を入れる。

カツオ出汁の素を入れて、味噌を入れ―――。


「ちょっ!待てよ!!」


私は目を疑った。


「阿保か!!!味噌多すぎだろ!!!!」

「え?そう?」

「そうだよ!!!!」


いつもならお玉に半分なのだが、姉がとった量は……



お玉にこんもり。



殺す気か?殺る気か??これが噂の恐怖のみそ汁か!???

おまわりさーん。犯人はこいつで――す!!


おっと……意識が飛び過ぎた。


私は座っていた椅子から降りた。


「色んな味噌があるから、どれくらいっては言えないけどさ。」

「うん。」

「味が薄けりゃ足せばいいんだから。まずはこんなもんでいいでしょ。」


私はいつもの量をお玉ですくった。

姉はしぶしぶ、煮立った鍋に味噌をまぜいれた。

味見をして「こんなもんかな?」と言った。


うん。そんなもんだよ。

そんなもんなんです。よろしく、お姉ちゃん。


さてはて、私は気になった。


「あのさ~。調理実習真面目にやってた??」

「真面目にやってたよ!!」

「そうか~。(それでこれか~……。)」

「………あ。でも。」

「?」

「いつも洗い物係してた(笑)」

「え?は?何それ!!??」


何笑ってごまかしてんだ!!

洗い物係なんて聞いたことないわ!!

作ったことも無いわ!!??


「どんどん洗わないと、机がいっぱいになるでしょ??」

「……。」

「で、気になって……いつも洗ってばっかりだった。」


う~ん。気持ちは分からないでもないけど……。

なんかそれ、よくないような……。


「あのさ。」


私はずけずけ言うことにした。


「洗い物は、テーブルじゃなくて、流しに入れればいいと思う。実際うちらはそうしてるし。」

「……。」

「誰かひとりじゃなくてさ、交換交換すればいいと思う。」

「……。」

「つまりな……お前の班長無能ってことだ!!!!!!」


姉も姉だが、班長も班長だろ。ありえん。

確かに洗い物を率先してしようとする子はいる。

いるはいるけれど、私は見つけた時に声をかけている。


「ちょいちょい○○ちゃん。さっきも洗ったでしょ!もぅいいから。あ~男子!たまには洗え。」

「え~~???」

「○○ちゃんのこの赤い手が見えないのか!!??薄情者め!!恥を知れ!!!」

「へいへい……。」


とか何とか言って洗わせていた。

調理実習は勉強です!

しかし、姉からすると「洗い物してる方が気楽」らしい。


そういう問題じゃねえだろ!??

今こうして、実害発生しただろ!!??

それなら家でも洗い物手伝えよ!!おかしいだろ!?


いろいろ攻め立てたが、その後も姉の調理実習の取り組み方は変わらなかったようだ。

なんだかなぁ……。



*****



マヨマヨスクランブルエッグ。

半分黒いウィンナー。

難を逃れたみそ汁。


3品できあがった。


兄がこそっと私に言った。


「ねこまんまより酷くね?」


私はバッ!と口に指を一本立てた。

そして、静かに首を振った。


(それを言ってはいけない……。)


私の悟りレベルが密かにあがったのだった――――――。





……アシタ。ダイジョウブカナ???

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ