盆踊り
私の住んでいる地域には、昔ながらの伝統文化が残っている。
春の例大祭。
夏の盆踊り。
秋の豊穣祭。
冬のどんと祭。
今現在も続く、誇らしい文化だ。
特に、春の例大祭は大好きだ。
前夜祭の大人たちの神楽舞。
当日、子ども巫女による神楽舞。
初めてみた時は息をのんだ。
かがり火の中、白と赤の衣装が良く映えた。
何十分も踊り続ける。楽を奏で続ける。
「美しい」と言うのはこういうことかと、肌で感じたものだ。
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盆踊りは至って平凡だ。
規模は小さめだが、狭い地域には丁度いい大きさだ。
私は、年を取って引退まじかのお爺さんから、太鼓のたずなを任されていた。
同じ地域のYちゃんと、交換交換でひたすら太鼓を叩いた。
盆踊りで、やぐらを囲んでぐるぐる回るのは、天に通じる穴を閉じるため。と聞いたのだが、他の地域でも同じなのだろうか??
お葬式でも、同じようにぐるぐる回るのだが、これは地域限定だったりするのだろうか…?
まぁいいだろう。
太鼓をひたすら叩くのは、ものすごく疲れる。
1個上の大将たちはどうしたのか?
彼らは焼きそばを作ったり、焼き鳥を焼いたり、かき氷、輪投げ…と、出店の手伝いをしていた。
やっと音楽が止み、一休みできると―――。
「おぅ!!お疲れ!!これ、差し入れな!!」
「うわぁ!!ありがとうございます~!!」
何となく見知った人たちから、焼き鳥や焼きそばの差し入れがもらえた。
小遣いが減らなくて済むので、すごく嬉しい。
小5~中3まで太鼓係をしていたので、毎年差し入れを貰った。
ちょっとしたことかと思うが、こういうことから、地域愛?は出来るのかと思う。
そして、大人になった私は―――。
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「新しくできたケーキ屋さんのお菓子、めちゃくちゃおいしかったんですよ~!!てことで、これ、差し入れです!!」
「え―――!?Cちゃん良いのよ?そんなに気を使わなくったって…。」
「え。使っているつもりは……。美味しいものに罪はないので!!」
「はぁ…。いったいどんな環境で育ったのかしら??」
「田舎です!!」
自分がされて嬉しかった「差し入れ」を、月1近くしていた。(今はしてません(苦笑))
(いやぁ~。差し入れが出来るなんて、私も大人になったな…。)
と、よく分からぬ充実感を得ていたのだった……。




