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盆踊り

私の住んでいる地域には、昔ながらの伝統文化が残っている。


春の例大祭。

夏の盆踊り。

秋の豊穣祭。

冬のどんと祭。


今現在も続く、誇らしい文化だ。


特に、春の例大祭は大好きだ。

前夜祭の大人たちの神楽舞。

当日、子ども巫女による神楽舞。


初めてみた時は息をのんだ。


かがり火の中、白と赤の衣装が良く映えた。

何十分も踊り続ける。楽を奏で続ける。


「美しい」と言うのはこういうことかと、肌で感じたものだ。




*****




盆踊りは至って平凡だ。

規模は小さめだが、狭い地域には丁度いい大きさだ。


私は、年を取って引退まじかのお爺さんから、太鼓のたずなを任されていた。

同じ地域のYちゃんと、交換交換でひたすら太鼓を叩いた。


盆踊りで、やぐらを囲んでぐるぐる回るのは、天に通じる穴を閉じるため。と聞いたのだが、他の地域でも同じなのだろうか??

お葬式でも、同じようにぐるぐる回るのだが、これは地域限定だったりするのだろうか…?


まぁいいだろう。


太鼓をひたすら叩くのは、ものすごく疲れる。

1個上の大将たちはどうしたのか?

彼らは焼きそばを作ったり、焼き鳥を焼いたり、かき氷、輪投げ…と、出店の手伝いをしていた。


やっと音楽が止み、一休みできると―――。


「おぅ!!お疲れ!!これ、差し入れな!!」

「うわぁ!!ありがとうございます~!!」


何となく見知った人たちから、焼き鳥や焼きそばの差し入れがもらえた。

小遣いが減らなくて済むので、すごく嬉しい。

小5~中3まで太鼓係をしていたので、毎年差し入れを貰った。



ちょっとしたことかと思うが、こういうことから、地域愛?は出来るのかと思う。


そして、大人になった私は―――。



*****



「新しくできたケーキ屋さんのお菓子、めちゃくちゃおいしかったんですよ~!!てことで、これ、差し入れです!!」

「え―――!?Cちゃん良いのよ?そんなに気を使わなくったって…。」

「え。使っているつもりは……。美味しいものに罪はないので!!」

「はぁ…。いったいどんな環境で育ったのかしら??」

「田舎です!!」


自分がされて嬉しかった「差し入れ」を、月1近くしていた。(今はしてません(苦笑))


(いやぁ~。差し入れが出来るなんて、私も大人になったな…。)


と、よく分からぬ充実感を得ていたのだった……。

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