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ザリガニ

ぐろ注意!!心臓の弱い方は回れ右でお願いします!!

大人になってからカルチャーショックを受けたことが有る。


『ザリ釣り』


え!?何この言葉????

ザリガニって釣るの!?

いやいやいや!!

ザリガニは「素手」で捕るんだろ!!??


巣に木の棒を突っ込んで、はさみでつかませ、引っこ抜いて捕獲。

それか、木の棒で威嚇し、ザリガニが前方に注意を向かせているスキに、後ろから別の子につかんで取ってもらう。あみですくう。


とにかく「素手」だ。


『ザリガニとっぺ!』


それが私の常識だ。




とは言え、思い出せばザリガニを釣っていたお兄さん方もいた。

……思い出したくもないが……。



*****



あれは、私が小学1年生の時。

仲良くなったYちゃんと一緒に、カエルの卵を捕獲しては「ペットボトルに詰める」と言う暴挙をしていた時だった。(最後はちゃんと沼に全部出します。時間かかります(笑))

堀で、6年生の男子達がザリガニ捕りをしていた。

私はガキ大将の頃に培った「THEコミュニケーション能力」を使って、お兄さん方に話しかけた。


「すみませ~ん。何してるんですか~~??」


ザリガニを捕っているのは見ればわかるのだが、あえて馬鹿な振りをする。

ここ、大事です(笑)


「あぁ?ザリガニ捕ってんだよ。」

「マジすか。どれくらい捕れんですか??」


いかついお兄さんは、バケツを指さした。


「「おぉ~~~~!!!!!」」


私とYちゃんは感嘆の声をあげた。

結構な数がいた。


(ここの集団。結構やるな。)


「ここってもしかして穴場なんですか??」

「そうだな。毎年けっこうとれる。」

「毎年!!??」

「中学入ったら、こんなバカなこと出来ねぇな~。あ、来年から俺たちしないから、お前たち好きにしろよ。」


何気にしんみりなことを言われたが、やりました!!穴場ゲットです!!


「マジすか!!ありがとうございます!!でも、来年見かけたら寄ってってくださいね??」

「あ~~気が向いたらな。」


(いや~話しかけてみるもんだ~。)


私は幼い頃からこんな感じなので、そりゃあもぅ悪い事なんてできません!!

ちなみにYちゃんは免疫がないので、おどおどしていました☆




お兄さんたちのザリガニ捕りは、かなり連携が取れていた。


「こいつでけぇぞ!!」

「あみ!あみ用意しろ!!」

「静かにしろ!」


1人は真正面から。1人は後ろであみ装備。1人はみはり。

あとは予備要員。


波でザリガニを脅しながら、じりじり追い詰める。

徐々に後ろに下がるザリガニ。

強めの波に、ザリガニがびびって後ろにはねた瞬間!

ザリガニはあみに入ってしまった!!

しかしザリガニはハサミが有るので、早急にあみから出さなければいけない!!

あみを素早く上にいる子に渡し、中身を道路にぶちまける。


ハッハッハッハッハ!!!!

陸の上にあげてしまえば、ザリガニなんて恐くねぇ!!

精いっぱいの威嚇も何とかわいいものか!

(あの「俺はまだ戦える!!」とハサミをシャキーン!としている姿。可愛くないですか。いいから大人しくしろ(笑)と思いながら捕まえるんですが。(苦笑))


「あ。」

「どうした??」

「アメリカザリガニじゃなくて、日本ザリガニもいた。」

「「マジか!?」」


この頃。アメリカザリガニが台頭してきていたので、日本ザリガニは珍しいものになっていました。


「アメリカはいいけど、日本は戻しとけ。」

「んだな。絶滅とか言われてるからな。」


生態系の保護ってやつですね。

メスが卵を持っていた場合は、保護して育てたのちに、堀に戻す子が多かったですね。

……野生は野生で育てた方が良いと思いますが。



***



ザリガニを素手でとるのは結構疲れる。

疲れたお兄さん方は堀からあがり、休憩を始めた。

その時、お兄さんの1人が適当な枝を見つけ、釣り竿を作り始めた。


「??なんで釣り竿作ってるんですか??」


さんざん堀を荒らしたので、水は濁っているし、魚だって逃げているだろう。

何故作っているのか不思議だった。


「疲れたからな。今度は釣ろうと思って。」

「釣る?」

「ザリガニをだよ。」

「え。」


ザリガニを釣るなんて男じゃねぇ!!

と、うっかり言いそうになったが寸前で飲み込む。


「へ~。でも、エサ無いじゃないですか。ミミズ、今から取ってくるんですか?」

「いや。これを使う。」

「??これ……?」


そのお兄さんが指をさしたのは、捕まえたばかりのアメリカザリガニ達。

私とYちゃんは頭にハテナマークがたくさん浮かんだ。

言っている意味が分からない……。


「知らないのか?ザリガニは共食いするんだ。」

「………ともぐい……??」


意味は分からないが、あまり良い気がしなかった。

お兄さんは「まぁ見てろ。」と言って、ザリガニをつかんだ。

私はどうやってザリガニを糸に付けるのか興味津々だった。

食い入るように見つめた。



メキメキメキメキ………。



「「!!!!!!??????」」


私とYちゃんは恐怖でおののいた。

お兄さんはいたいけな少女の目の前で、生のままザリガニをむいた。



生のまま!!!!



釣った魚を絞める映像を見たことはあるし、つかまった猪の血だまり現場も見たことが有る。(さすが田舎!!)

それなりに。それなりに大丈夫かと思ったが。駄目だった。


むいている最中、ずっとせわしなく、うごめいた足たち。

ゆっくりと力尽きるザリガニ。


食い入るように見てしまったため、この光景は脳裏に焼き付いた…。(最悪だ。)

お兄さんはその後、ザリガニの身を糸にくくりつけ、堀に垂らす。


「ほら、見てみろよ。すぐに集まって来たぞ。」


言われた通り見てみると、数匹ザリガニが寄ってきていた。


「まじ簡単。」

「この方法聞いたときは、俺たちもビビったなぁ~。」


お兄さんたちも、ここを前使用していた先輩たちから教えてもらったらしい。

捕り方と。共食いの事と。………むきかたと。


「男でビビるなら、女の子はもっとビビります!!」

「あ。やっぱり?」

「当たり前です!!」

「いや~。俺たちに話しかけてきたから度胸あると思ってさ~。」

「それはそれ。これはこれ。別物ですよ!?」

「すまんすまん。」

「すまんで済むか――――!!??」


最後の方は、敬意なんてどこかに吹き飛んでしまった。

心はひたすらザワザワした。


わかっている。

普段食べているエビだって、生きたまま茹でられていることくらい。

わかっている。

生き物の命をいただいて、自分が生きていることくらい。

わかっている。



わかっている!!!!!



だからこその「いただきます」。

私の命の糧になってくれるモノたちへの感謝。

分かっているはずだ。わかっている……。


頭では理解できるのに、心がとにかく追い付かなかった。

心はひたすらザワザワした。



その後、何事もなく遊びは終わったが、この出来事はひたすら心に引っかかった。




*****




決定的だったのは、絞めたニワトリの血抜きの現場を見てしまった時だった。

同級生の家に付いて行ったら、お爺さんが昔ながらの方法で行っていた。

年を取って、卵が産めなくなったからだそうだ。


広がる血だまり。におう鉄の匂い。

ふわふわ舞う、むしられた羽たち。

縄で吊るされたニワトリ……。


私はおもわず道端に吐しゃした。

震えながら家に帰った。


それから私は、中学校2年生まで肉を食べることが出来なかった。


6年生の時、見かねた担任の先生に、給食に出ていたお肉を食べるように言われ、皿に盛りつけられた。(私はいつも、肉を誰かにあげていた。)


私は泣いた。

友人たちに励まされたが、一口食べて吐いた。

その時に、食わず嫌いではなく、心の問題なんだと訴えた。

俗にいう「どうして他の動物は殺していいのか?」と言う永遠の謎を先生に聞いた。

先生は「そう思う気持ちがあるなら、尚更生き物に感謝して食べると言い」と優しくいってくれた。

友人たちは「そんなこと気にしてたら、生きていけないぞ?」と静かに言った。

分かっているけれど、心が追い付かなかった。


私が肉を食べるようになったのは、アレルギーで魚が食べられなくなった時だった。

栄養が足らないと言われ、生きるために食べざる負えなくなってからだ―――。




だから私は、食材を腐らせる母が許せず、おいしい料理にならなかった食材たちを憐れんでしまうのだろう。






何と言うことだ!

私は私で筋金入りだった!!



てか、どうしてシリアスになった!?

どうして長文になった!??

なんかいろいろゴメンナサイです!!

現金なことですが、ウィンナーやハムは平気…(?)でした。

ひき肉も……なんとか。

なった当初は全般だめでした。肉団子とかもですね。

原型が分かるものはひたすら駄目で。

脂身がついていると……どんだけ想像力強いんですかね(笑)

だから肉を買うときは「切れてある」のしか使わないです。

今も肉はそんなに食べないです。


カレーの時などは、自分の皿に肉は分けないでいました~。

アレルギーになった後は、クジラ肉から徐々に肉に慣れさせました。

今は、答えを自分で見つけたので、納得して食べています。


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