アレルギー
私の地元では、お正月に『ナメタガレイ』の煮つけを食べる。
子持ちのナメタガレイはえらく値段が張る。
一年に一度のかなりの贅沢品だ。
神棚に丁重にまつってからいただく。
私はナメタガレイが食べたくて食べたくてうずうずしていた。
ナメタガレイは本当においしいと思う。
一度食べたら他のカレイの煮つけはまがい物と感じる。
それほどだ。
家族みんなで分けて、仲良くいただいた。
「いただきま~す。」
パクリと一口。
あぁうまい~。
このつるつるスルスル感が半端ない~。
生きてて良かった~。
その、10分後。
「う~…。」
「え。C大丈夫??お母さーん!C具合悪いって。」
「はぁ?正月早々何言ってんの??」
私はうめいていた。
頭は痛いし、のどはかゆいし、咳も出る。
挙句の果てには熱も出てきた。
(なんぞこれ。何か悪いもの食べた?)
もともとアトピー性皮膚炎を持っており、刺激物やキノコ類が食べられない私。
突然じんましんが出てくるわけでもなく、体がかゆくなるわけでもなく、苦しい。
姉が3時間近く母に「病院!!」と訴えてくれ、ようやく救急病院へ出発。
あの時の姉の台詞は忘れられない…。
「このまま死んだらどうするの!?後で泣いても遅いんだからね!!!」
お姉ちゃんって凄いですね。
いつも「年上なんだからしっかりしてよね。」とか馬鹿にしてすみません…。
私の危機にいつも気づく姉。
本当に頭あがりません。
救急病院で診察を受けて医者から一言。
「アレルギーですね。」
「…アレルギーですか?もともとアトピー持ってますが…?」
平成30年の昨今ではアレルギーもアトピーも似たような定義になりましたね~。
ちょっと前まで別物で、『アレルギー』なんて新参者だったのに。
ともあれ、まさかの魚介類禁止。
母がお正月料理をたくさん作れるはずが無いじゃないですか。
具合が悪くなる前に食べていたのは「白いご飯」と「ナメタガレイ」のみ。
普段食べてないカレイが怪しいと言われるのは当たり前。
私は撃沈した。
なぜなら、肉より魚が好きだからだ。
自分だけ七輪でサンマを焼いて食べるくらい魚派。
魚を3枚に下ろせないが魚派。
(Oh my Got…。)
私のアレルギー除去食生活が始まった――。
*****
「全く!!Cのせいでお母さんの魚のレパートリーが減ったじゃない!!」
きょとんとする兄弟たち。
ヒソヒソ…。
兄「もともと無くない?」
姉「焼き魚?」
私「焼いただけ(笑)。」
母「何か言った!?」
「「「いいえ何も。」」」
一応一言。
母の『ナメタガレイの煮つけ』は文句なしにうまい!
……なぜ…??
どうでもいい事ですが、私の言葉遣いがところどころ古臭いのは「暴れん坊将軍」と「水戸黄門」の所為です。小学生の時の一人称は「わし」でした。
将軍と光圀様が使っていたので、普通に使っていました。
この後は調理実習の思い出が3連発します。
ストックが切れました…。
毎日上げるつもりですが、時間帯はまちまちかもです。
次回もよろしくお願い致しますm(__)m




