年越しそば
年越しそば。
忙しい年の瀬には、時短料理のそばを食べるとか。
その文化が我が家にもやって来てしまった…。
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初めての年越しそばは背徳感がいっぱいだった。
(夜中にそばを食べるとか、ありえん。)
父や姉兄も難色を示した。
「あと寝るだけだろ。」
「お腹減ってないけど。」
しかしうちの母。
空気読めない……と言うより、そういったイベントが大好きである。
大好きなのは結構なのだが実力が伴わないと(もごもご…。)
「さぁ!召し上がれ!!」
「「「「……いただきます…。」」」」
………。
良いのです。
えぇ。
そば屋さん並の蕎麦なんて期待はしていません。
おいしいものが食べたいなら外食しろってことで…。
しかし、これは…。
プツリ。プツ。……。
頑張っても頑張っても、
箸でつかむことの出来ぬそば達。
おかしい。
ゆで時間はアラームを付けてバッチリのはず。
一体なぜ…。
「おかわり沢山あるからね。」
「………。」
そうでしょうね…。
この伸び様では、大量にありますよね…。
うちの家族が『年越しそば』に難色を示したのは、夜中に食べる背徳感もある。
しかし何より、この伸びに伸びまくったそばを食べるのに、抵抗があったのだ。
ちなみに、この母の『麺が伸びる』謎のスキル。
らーめん。うどん。そうめん。にも適用される。
母曰く。
「やわらかい方がおいしい。」
一応いっておきます。
ゆで時間は守っています。
一体なぜ…。
………。
良いのです。
えぇ。
好みは人それぞれですから。
ですが、お願いですから『量』考えてください。
そして更に引き起こされる謎のスキル『おかわり』
食べている最中に、勝手に上からそばが降ってくる。
そう。
まるで「わんこそば」のように…。
「ギブギブ!!食べられない!!」
子どもたちが音を上げても容赦ない『おかわり』
「明日で良くない?」
「今年の汚れは今年のうちにでしょ!」
「勘弁してくれよ……。」
どうして食べることが作業に…。
解せない…。
初めての年越しそばは、苦行で終わったのだった―――。
※~昨年の年越しそば~※
母「年越しそば食べる人~。」
私「いらない。」
兄「いらん。」
父「お父さんも食べないからね?」
母「なによ。じゃあお母さんだけ食べるから!」
「「「どうぞどうぞ。」」」
母「できたわよ~。」
「「「!!!!????」」」
私「頼んでないけど。」
母「作りすぎちゃった☆」
私「勘弁してよ……。」
兄「どうやったら1人分が4人分になるんだよ。」
父「お母さんだからな。」
母「何かいった?」
「「「なんでもないです。」」」
量はいつもより少なめでしたが、伸び伸びそばでした。
※母と同じく作っても、私の蕎麦は伸びないのですが…。
謎です。




