お弁当
小学生の時に『THE白弁当』を持たされた私。
中学になると、お弁当の日は出来るだけ母の手伝いをした。
だし巻き卵、ほうれん草、ウィンナー、コロッケ、きゅうりの漬物。
『THE定番』
自分で弁当箱に詰めて、風呂敷に包んで、保冷用バックに入れて、保冷剤を入れて…。
それだけで母は喜んだ。
いつしか私は余計なことをしてしまった。
『おにぎりを自分で握るようになった。』
おにぎりぐらいは中学生だしな。
やらなきゃな。
その程度だったが、悲劇が起きる。
「お姉ちゃんも自分でおにぎり作りなさい!」
母が姉に言った。
姉は普段から「毎日同じ弁当だとみんなに馬鹿にされる!!」と言って、一人だけ弁当の中身が違う。
食べ物で争うことは醜いって昔から言うので、そんなことでケチは言わない。
食べ物を食べられるだけで幸せだ。
うん。
さてはて。
姉はいつもギリギリに起きるので、ハッキリ言って作るなんて出来ないだろう。
そう思っていると、姉が私をにらんだ。
「あんたが余計なことするから!母さんがストライキ起こしたじゃない!!」
「はぁ!?私の所為にすんな!!」
高校生なんだから、おにぎりぐらい作れよ!!
と言いたいところだが飲み込む。
これを言ったら朝からケンカになる。
ケンカはめんどくさい。
母は姉の電車時間を分かっているのだろうか?
今から作る時間は無い。
私は地元の中学校なので余裕がある。
……私は内心ため息を吐いた。
「とりあえず時間無いからさ~。私が作ったの持って行けわ。」
「……うん。」
それからと言うもの、自分のおにぎりは自分で!と良い子ちゃんブっていた私は、いつの間にか姉の分も作ることになってしまった。
母の策略に嵌まってしまったのか、はたまた自分が甘ちゃんなのか…。
姉が高校を卒業すると、母は弁当地獄(姉だけ特別製)から解放された為か、弁当を作らなくなる。
私は「姉ばっかりズルい!(私も母の愛情弁当が食いたい!)」と母につのったが、母は動かなかった。
「あんたは作れるでしょ?作れる人は、自分で作りなさい。」
「…………。」
なんだそれ。
誰のせいで料理できるんでしょうね??
…………。
ハァ……。
モゥイイデス・・・・・・。
私は泣く泣く自分の弁当を作ったのだった―――。
兄弟格差\(^o^)/
当時は切実に辛かったです……。
頑張れば豪華な弁当が作れるのに…。
なぜあの時『白弁当』だったのか…。




