ピーマンについて
勇者は畑にいた。
畑で緑色の野菜を手に取り――
ガブリ。
豪快にそれを食べた。
え?きゅうりではありませんよ??
あの方が食べたのは…
ピーマンです!!
*****
なぜ今、昔のことを思い出したかと言うと、新しいクラスで仲良くなったXがこういったのだ。
「ピーマンは、プラスチックでできている。」
Xよ…。
いくらピーマンが嫌いだからと言って『プラスチック』は無いだろう…。
つまりなんだ?
勇者はプラスチックを食べていたのか?
あぁ!!PPを食べるなんて、貴方はやっぱり勇者様だったんですね!!
私は一人、妄想の海へダイブした。
ピーマンが嫌いなXは、トマトもあまり好まない。
「口の中に残る皮がプラスチック。」
Xよ…。
トマト大好きなスペイン人に謝れ。
トマトソースに謝れ。
トマトを作っている生産者に謝れ。
と・に・か・く・あ・や・ま・れ。
えぇ、えぇ。
嫌いでもいいんですよ。
苦手でもいいんですよ。
だけどね『それ』は言っちゃあいけないよ。
世の中には言っていい事と、悪いことが有るんですよ?
貴女に分かりますかね?X?
取り合えず言っておきましょう。
「食べてるときにプラスチックとか言わないで。」
「……ごめんなさい。」
お灸は早めに据えておこう。
*****
この前、久しぶりに勇者と飲みに行った。
その時私は、勇者がピーマンを生で食べた時のことを話題にした。
勇者は言った。
「なぜ俺は、ピーマンを生で食べていたんだろう……。」
………。
私が知るはずなくない?
Xさんは、今はピーマンもトマトも食べます。
あの頃は本当に苦手だったみたいです。
でも、嫌いな人の気持ちをや感じ方が、何となく伝わる表現だと思います。
あの頃はバカにしてしまいましたが、バカにできない事情です。




