ティッシュ
あれはまだ、よちよちな頃…。
近くの座卓で姉は勉強?(お絵描き?)をしていて、私と兄はおもちゃで遊んでいた。
ふと気が付くと、兄が白くてふわふわしたものを、もそもそと『食べていた』。
じ―――っとそれを私が眺めていると、兄が気付いた。
「(お前も食うか?)」
と言って、サッ!とふわふわしたものを私によこした。
私は食い意地でも張っていたのだろうか……。
(食べ物!)と思い、すぐ口に含んだ。
「!!!!!!?????」
その白いものは何の味もせず、不快に口の中に残るだけ…。
そう。『口の中に残るだけ』。
私の頭の中で赤信号が鳴った!
「おぇ…うぇ」とえづいて出そうとしたが、出せない。
その異変に姉が気付いた!!(神!!)
「お母さ――ん!!こいつらティッシュ食ってる!!」
「えぇ――――――!!!!!??」
どこからかやってきた母。
苦しくなってきた私。
その時!母が私の口に指を突っ込んだ!!
さらに「おぇっ」となったが、あらかたティッシュがとれた。
母は洗面所に私を連れて行き、口に水を含ませ「ペッしなさい!ペッ!!」と何度も促した。
閑話休題。
さてはて、赤ちゃんとは現金なもので、不快が取り除かれた私はすぐケロっとしていた。
自分の力で解決してないのに(あ~生き返った~。)とニコニコ。
姉に「バカなの!?お前バカなの!!??」と何度も言われた。
私はムッとした。
私が馬鹿なのではない!馬鹿は兄だ!!
そう思って恨みがましく兄を見ると…。
奴は巧妙にティッシュを捨てていた。
(あん畜生!!はめやがったな!!!)
なまごめの時と言い、今回の事と言い、兄の言う事はろくなもんじゃない。
『兄の言葉を真に受けてはいけない。』
私は堅く心に刻んだ。
たかがティッシュですが危険なんです(力説)!




