バレンタイン
ちょっと戻って2年生
バレンタインデーがここ数年流行り始めたころ。
2年生にして、教室は恋バナでいっぱいだった。
「バレンタイン誰にあげる~?」
「1組の〇〇君。」
「本命?」
「本命でしょ~。」
あちこちからイケイケ女子たちの会話が耳に入ってくる。
(2年生なのに本命とか阿保か!)
女の子っておませさんだよな…。
怖いもの知らずともいうけれども。
小学2年生なので、男子もかなり恋にはフランク。
「○○さんチョコ頂戴~?」
「俺も食いて~。」
思春期の恥じらいがないため、さわやかにチョコを貰うことができる☆
兄は「チョコ会社の陰謀!!」とよく言ってたが、それに対し父は「金は天下の回り物…」と諭していた。「チョコ会社の陰謀!」と言うやつには、よく父の台詞を借りていた。経済大切!!
さてはて私の周りはと言うと…。
実は昔の名残が残っていて…来年からはあいうえお順なのだが、
まだ「生まれ順」で席が決まっていた!!
私は早生まれだったので、周りはどこかポヤポヤしている子が多かった。(Mもいる!)
だから会話もポヤポヤ。
「みんな楽しそうだね~」
「僕達には関係ないね~」
「とりあえすチョコ食べられればいいね~」
あぁ和む。癒しだ~。
(※私は早生まれだが、クラスで2番目に背が高く、脳みそが発達していたのだと思う。)
しかし、その中の1人が言った。
「Cちゃんチョコ作ってよ。」
「はい!?」
「Cちゃん作れそうだよね。」
「僕らに作って。」
(なんつったこいつら!?)
しかし私は冷静に言った。
「チョコレートはね。カカオがないと作れないんだよ…?スーパーで見たこと無いでしょ?」
「カカオ?」
「おかかじゃなくて?」
「むずいの?」
「むずいのむずいの!!」
え~まじか~。と言う近くの席の男子たち。
カカオで作るとか知ってってよかった!!
(カカオから作る女子なんていねぇよw!!)
こいつらポヤポヤで良かった!!
完璧勝利!!と思っていたのだが……。
「じゃあさ、クッキーでいいよ。」
「え?クッキー??」
「うん。あっちの女子が、クッキー作るって『今』聞こえた。」
(誰だクッキーって言ったやつは―――――!!!!??)
かくして私はクッキーを作る羽目になったのだった…。
つづく。
周りの会話を聞いてたそいつは、ポヤポヤ枠からはずした。
(こいつ!できる!!)




