表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/104

『しーちゃんと記憶の図書館』第84話

灯台に咲く花



灯台のふもとに着くと、

潮風が花の香りを運んできた。



岩の隙間に、小さな黄色い花が群れて咲いていた。

海斗はしゃがみ込み、指先でそっと花びらをなぞる。



「……この花、あの人がよく押し花にして送ってくれたんだ」



花の間には、小さな木箱が隠されていた。

海斗が取り出して開けると、

中には古びた封筒と、海色のリボンが入っていた。



封筒には、にじんだ字でこう書かれていた。


“海斗へ。

もしこの花を見つけたら、

あの約束を覚えていますか?”



海斗は封を開けずに、

潮騒の中でしばらく立ち尽くした。


しーちゃんはそっと寄り添い、

「ゆっくり読もう。ここで待っているよ」と微笑んだ。



灯台の白壁に、

二人の影が長く伸びていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ